アルバムコレクションは、写真や動画を管理できる便利な共有アプリです。
しかし利用には危険性が伴うといわれています。
アルバムコレクションがなぜ危ないといわれているのか、またほかに写真や動画を安全に共有することができるアプリにはどのようなものがあるのかを紹介します。
目次
アルバムコレクションとは
アルバムコレクションは写真や動画を共有できるアプリです。
とても便利なアプリなのですが、写真や動画を共有するためにはリスクも生じます。
アルバムコレクションとはどのようなアプリなのか、特徴を紹介します。
写真や動画を楽々共有
アルバムコレクションは、スマートフォンやパソコンから写真や動画を簡単にアップロード・共有できます。
SNSでも写真や動画を送受信できますが、一度に大量の画像を共有できるのもアルバムコレクションの魅力です。
お友達と旅行に行ったとき撮影した写真をアルバムコレクションにアップロードしておけば、お友達と共有できます。
アルバムを作成するときにパスワードを設定できるので、パスワードを教えた人以外は閲覧できません。
写真や動画を長期保存
アルバムコレクションに保存した画像等は、一定期間を過ぎると削除される仕組みです。
ただ他と比較すると長期保存できるアプリです。
画面上で消えるのではなくサーバーから削除されるので、ネット上に残り続けることもなく安心です。
保存されている間はデジタルデータとして管理できるので、お友達やご家族で利用しやすいアプリといえます。
アルバムごとにパスワードを設定できる
アルバムコレクションは、作成したアルバムごとに「パスワード」を設定できます。
アルバムを共有してもいい人にだけパスワードを伝えれば、第三者が写真を見ることもなくなります。
またSNSにアップロードした写真などは外部に流出するリスクもありますが、そうしたリスクを最小限に抑えることができるのです。
写真などによって個人情報の特定されることもありますので、強固なパスワードを設定しプライバシーを保護しましょう。
パスワード+保存期間の設定が可能
パスワードの設定と共に保存期間をいつまでにするか設定できます。
パスワード以外、保存期間を設けることで画像データの流出リスクを最小限にできるのです。
画像データなどは一度削除してもサーバーに残り続け、後にトラブルとなる可能性も否定できません。
パスワードを作り信頼できる人だけに伝え、さらにそのデータについても一定期間後に削除されればプライバシーをしっかり保護できます。
ただし共有した相手にパスワードを伝える時にはSNSなどを利用せず、他の人がアクセスできない方法で伝えることが重要です。
アルバムコレクションは危ない?危険性があるかを解説
アルバムコレクションは動画や画像を保存でき、友達や家族と共有できる便利なアプリです。
パスワードも設定できるのでセキュリティ保護の観点から見ても安心なアプリといえるのですが、アルバムコレクションは危険という声もあります。
どんな点が危険なのか、アルバムコレクションの危険性・リスクについて紹介します。
違法コンテンツのリスク
アルバムコレクションが危険といわれる1つの要因に、「違法コンテンツ」があげられます。
誰でも写真や動画をアップロードできるアルバムコレクションの中には、「違法コンテンツ」が含まれていることもあるのです。
違法コンテンツの中でも特に深刻なものが「児童ポルノ」です。
アルバムコレクションについて、「ダウンロードしたファイルの中に児童ポルノ画像が混ざっていたがどうしたらいいか」といった報告があります。
こうした画像があるとは知らずにダウンロードした場合でも、ファイルの中に大量の児童ポルノ画像が混ざっていた場合など、法的処置の対象となるかもしれません。
コンテンツのダウンロードを行う場合には、必ず内容を確認するようにしましょう。
アルバムコレクションは写真や動画を見るだけで違法?
アルバムコレクションについてはインターネット上で「見るだけでも捜査対象になる」といった噂が流れています。
しかしそうではなく、次のような「違法」な使い方をした場合、捜査対象となる可能性があります。
- 著作権・肖像権の侵害となる画像のアップロード
- パスワードがかかっている画像データ等への不正アクセス
- 児童ポルノ禁止法にあたる画像等のアップロードと単純所持
この場合の単純所持というのは「自分の性的好奇心を満たす目的で所持」した場合をさします。
SNS上で配布されているパスワードを利用して画像ファイルをダウンロードしたら「児童ポルノ禁止法に抵触する画像等」が混ざっていたという場合も、違法と捉えられることがあるのです。
アルバムコレクションで逮捕者?
画像を共有できるアプリやサービスなどで「逮捕者」が出ていることは事実です。
既に2010年には「児童買春・ポルノ禁止法違反等」について一斉捜査が行われ、17名もの逮捕者が出ています。
(日本経済新聞 児童ポルノ一斉捜査)
こうした経過もありアルバムコレクションではトップページに「不正な利用や違法画像への注意喚起」を掲載しています。
今のところ、アルバムコレクションを利用している人が逮捕されたという報告はありません。
セキュリティの問題
アルバムコレクションに限らず、こうしたファイル共有サービスについては「マルウェア」の温床だといわれています。
出所が不明なファイルをダウンロードしたことでウィルス感染したり、知らない間に個人情報が流出するといったリスクがあります。
アップロードされているファイルが「信頼できる」ものなのかどうかわからない場合、ダウンロードするのは危険です。
ウィルス感染する前に、信頼性の高いセキュリティソフトを導入することも考えましょう。
ノートン 知名度も評価も高いセキュリティ対策ソフト
ESET 世界180か国で1億人が利用する総合セキュリティソフト
ウイルスバスター 一般消費者向けエンドポイントセキュリティ製品国内シェアNO1の総合セキュリティソフト
プライバシー侵害のリスク
アルバムコレクションは「匿名性」の高いアプリです。
匿名性が高いからこそプライバシーを守れるともいえるのですが、逆に悪意のある人にとって簡単に攻撃できるサービスともいえます。
第三者のプライベート写真が無断でアップロードされたり、ハッカーが個人情報を流出させたりする可能性も否定できません。
こうしたことを予防するためにアルバムコレクションでは、アルバムごとにパスワードを設定できるほか、一定期間が経過すると自動的にデータが削除されるというシステムを導入しています。
アルバムを共有する際は必ずパスワードを設定し、信頼できる人にのみ伝えるようにしましょう。
アルバムコレクションを安全に利用するために
リスクがあるといわれているアルバムコレクションですが、正しく利用すればリスクは最小限に抑えることができます。
アルバムコレクションを利用する際にどんな点に気を付ければいいか、しっかり理解しましょう。
パスワードを適切に管理する
アルバムコレクションはアルバムを作成する際にパスワードを設定できます。
パスワードを作る際、なるべく強固なものを作りましょう。
またパスワードが流出すると全く知らない不特定多数の方が、共有ファイルにアクセスしてくる可能性があります。
パスワードは本当に信頼する人以外に知らせないようにし、定期的に変更することも考えましょう。
信頼できるところ以外から写真や動画をダウンロードしない
アルバムコレクションのすべてが危険ということではありません。
アップロードされているファイルの中に、児童ポルノなど違法性のあるデータが含まれている可能性があるのです。
知らないユーザーから提供されたファイルや、信頼できない人が伝えてきたパスワードなどは利用しないようにしましょう。
また画像データをダウンロードする際、ウイルススキャンを行うなど対策を徹底してください。
違法コンテンツにはアクセスしない
見たいと思う動画や画像でも「違法コンテンツ」には絶対にアクセスしないようにしましょう。
中にはダウンロードしただけでも法的責任が生じる可能性のあるデータがあります。
不審なファイルは興味があっても開かず、そのまま「削除」してください。
うっかり違法コンテンツをダウンロードした場合は、法律の専門家などへ相談し適切に対処しましょう。
二段階認証の採用
アルバムコレクションからパスワードが流出するなど、個人情報が特定される恐れがある場合はすぐにパスワードを変更してください。
できればこうしたリスクに備えて、パスワードは定期的に変更する方が安心です。
またパスワード以外、二段階認証を設定することも考えましょう。
パスワードの流出などがあっても個人情報が簡単に露呈しないよう、プライバシー保護に努めることが重要です。
まとめ
アルバムコレクションについてはインターネット上で、見るだけでも逮捕されるといった情報があがっています。
ただアルバムコレクションは正しく利用することで、リスクを回避できるファイル共有サービスです。
違法コンテンツを閲覧・ダウンロードしないようにし、パスワードの設定・二段階認証等、セキュリティ保護をしっかり行うことで便利に利用できるといっていいでしょう。