5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では、ID検索を使って同一投稿者の特定が可能です。
IDは日替わりで更新するため、長期的な追跡は難しいですが、1日以内であれば同一のIPアドレスからの書き込みだと判定できます。
この記事では、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索について、現在利用可能なツール「必死チェッカーもどき」について紹介します。
目次
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索とは
5ch(5ちゃんねる:旧2ちゃんねる)のID検索とは、「特定のIDによる投稿」を検索することです。
「必死チェッカーもどき」などの外部ツールを使って行います。(5ちゃんねる本体の機能ではありません)
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の「ID」について
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)における「ID」は、書き込んだ投稿に自動的に付与される文字列です。
IPアドレスと日付から自動生成される、8桁または9桁の英数字や記号で構成されます。
IDは日替わりで変更されますが、ユーザーの環境が反映されるため、IDからある程度の属性(回線の種類など)が判別可能です。
ID検索でわかること
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索によってわかるのは、主に以下の情報です。
- 同一IDによる書き込み履歴
- 特定の日における投稿数
- 投稿の時間帯やパターン
- 使用している端末や回線の種類(9桁IDの場合)
これにより同一のIPアドレスかどうかを見分けることが可能ですが、日を跨ぐとIDが変わる「日替わり制」です。
5ちゃんねるなどは「匿名掲示板」といわれますが、完全に匿名ではないということです。
IDの表示が表示されるため、ある程度の識別(同一ユーザーによる書き込みの検索など)は誰にでも可能です。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のIDを検索する方法
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)でID検索をするには、専用のツールを使います。
5chのID検索できるツールとして有名なのが「必死チェッカー」です。ツールを使うことでID検索が可能になります。
必死チェッカーとは
必死チェッカーは、5chの掲示板で使用されるツールです。
日替わりで設定されるIDを、掲示板のスレッド別に絞り込み、ユーザーの書き込み数や書き込み履歴が検索できます。
- ユーザーの投稿パターン
- 過去の書き込みを表示
- 特定のIDの行動を追跡
以上のような分析が可能です。
元祖「必死チェッカー」は既にサービスが終了していますが、現在は後継サービス的な存在の「必死チェッカーもどき」というサービスが使えます。
必死チェッカーもどきを使う手順
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索ツール「必死チェッカーもどき」を使う手順を以下に紹介します。
- 必死チェッカーもどきのウェブサイト(http://hissi.org/)にアクセス
- トップページで検索したい板(スレッド)を選択
- 検索画面の入力欄に、調べたいIDを入力
- 検索ボタンをクリック
検索結果は、そのIDの投稿者が、1日のうちに(そのスレッドに)書き込んだ全ての投稿履歴が一覧表示されます。
これにより、同一ユーザーの異なるスレッドでの発言や投稿パターンを確認することができます。
特定の日付で検索することも可能です。(日付を特定せずに検索した場合は検索した日を検索)
なんでも実況JのID検索も可能
「必死チェッカーもどき」では、「なんでも実況J」のID検索も可能です。
ID検索URLは、http://hissi.org/read.php/livejupiter/
こちらからなんでも実況JのIDを検索することができます。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のIDの追加情報
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID(と検索)について、以下の情報を詳しく解説します。
- IDの主な役割
- IDは隠したり消したりできる?
- ID検索で判明する範囲
IDの主な役割
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のIDの主な役割は、自作自演やなりすましの防止や投稿者の識別などです。
9桁IDの場合は最後の文字(末尾)には投稿者の書き込み環境を示す文字となり、そのユーザーが使用している端末や、回線の種類を推測できます。
例えば、末尾が「d」ならドコモのスマートフォン、末尾「0」なら固定回線(またはその他)という具合です。末尾「M」はMVNO(いわゆる格安SIM)です。
IDは隠したり消したりできる?
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID表示は基本的に消すことはできません。これは匿名ユーザーによる誹謗中傷などを防止するために必要な機能です。
しかし、一部例外があり、IDが表示されない板も存在します。
また、有料サービス「プレミアムRonin(浪人)」を使用すると、IDを非表示にできる場合があります。(できない板もあり)
ID検索でどこまで判明する?
5ちゃんねるのID検索では、以下の情報が判明します。
- 同一の書き込み者が同じ日に行った他の書き込み
- 書き込みの日付
- ユーザーの環境(端末や回線が推定できる)
IDは書き込んだ本人のIPアドレスと日付から自動的に生成される文字列ですが、IDから直接IPアドレスや個人を特定することはできません。
IDは日付が変わると変更されるため、長期的な追跡は困難です。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索が役立つ場面
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のID検索は、どのような場面で使われ、また何の役に立つのでしょうか?
- 同一IDによる書き込み履歴を確認するとき
- 自分のIDへのレスがないか確認するとき
- 特定の書き込みユーザーを特定するとき
それぞれ詳しく解説します。
同一IDによる書き込み履歴を確認するとき
まずはマルチポストを発見したいときです。「マルチポスト」とは、同じ人が同じ内容の書き込みを複数の板(スレッド)に書き込むことを言います。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のような匿名掲示板では、同一ユーザーが複数板に書き込みをすることがありますが、IDによって投稿者を特定することが可能です。
たとえば、多数の板に同様の意見が多数書き込まれているとき、一見多くの人が思っている(多数派の)意見のように思えます。しかし実際には投稿者は一人だけ(一人で大量の買い込みをしていた)ということもよくありますが、それを発見できます。
また、同じ人物が別の板では、まったく違う意見を言っていて、他の人から「突っ込まれる」ということもあります。(自作自演の発見ツールとしても使える)
自分のIDへのレスがないか確認するとき
自分のIDへのレスがないか確認するときにも、ID検索ツールは便利です。
自分の書き込みに対するレス(返信)があったとき、他の投稿で埋もれてしまうことがあります。
そんなときにはIDを検索すれば、ピンポイント投稿が発見できます。
ただし、検索で発見できるのは、レスをした相手が自分のIDを書いて投稿している場合のみです。また、レスを見つける方法は他にもあり、掲示板の検索機能でも可能です。
特定の書き込みユーザーを発見するとき
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)では「匿名」で書き込みをすることができるため、誹謗中傷が絶えません。
ネットの匿名性に乗っかった誹謗中傷は社会的な問題にもなっています。
しかし、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は「匿名」ではありません。書き込みに付与されたIDから投稿者を辿ることができます。
IPアドレスから個人情報に辿り着くまでするためには法的な手段に出る必要がありますが、やろうと思ったら可能です。
匿名だからといって、何でも書いていいということはありません。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)について
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は、1999年に西村博之氏が開設した日本最大級の電子掲示板サイトです。
当初は「2ちゃんねる」として知られていました。
多様な話題を扱う数千の板(掲示板)で構成されていましたが、2014年に運営問題が発生し、2017年に「5ちゃんねる」に名称変更されました。
現在はLOKI TECH INCが運営しています。
匿名性が高く、独特の文化や用語を生み出し、社会現象を引き起こすこともある一方で、誤情報の拡散や中傷行為も問題となっています。
2009年頃には1100万人以上の利用者がいたとされ、日本のインターネット文化に大きな影響を与えてきました。
まとめ
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)は、使い方によっては多様な意見や情報が行き交う有益なプラットフォームです。
しかし、匿名性の高い掲示板であることは、誹謗中傷や犯罪行為の温床になりやすい反面もあり、使い方には注意が必要です。
ただし、5chなどは「匿名」ではなく、IDをはじめとする情報が付与されています。
そのため、ID検索などを使って投稿者を特定することができます。マナーを守って楽しく使いましょう。