Braveはデフォルトで広告をブロックできるブラウザです。
広告のブロックだけでなく、さまざまな特徴を兼ね備えた新しいブラウザです。
この記事では、Braveの特徴や広告がブロックされない理由、導入前に知っておきたいことなどを紹介します。
目次
広告をブロックできるブラウザ「Brave」の特徴
BraveはWebサイトやYouTubeの広告をブロックできるブラウザです。
Chromeに対抗するために、Chromeのデフォルト機能ではできない機能をいくつか搭載しているため、新たなブラウザとして注目されています。
- トラッカーのブロック
- 高速ブラウジング
- 使うだけで仮想通貨をもらえる
広告だけでなくトラッカーもブロックできる
Braveでは、広告のブロックはもちろんできますが、トラッカーもブロックできます。
トラッカーとは、Webサイトの追跡ツールで、どんなサイトにアクセスしたのかや、どのように行動したのかを記録できる仕組みです。
Webサイトを見ていると、以前に検索して関連している商品の広告が表示されることがありますが、これはトラッカーの技術を使って表示させています。
基本的には、商品を販促するために企業が活用していますが、企業が収集したデータを悪用されると、さまざまな個人情報にアクセスされる危険性があるので、現在のブラウザなどではブロックできる機能を備えています。
ブラウジングが高速
BraveはWebサイトを開くまでのスピードが高速なのも特徴です。
広告が表示されないので、その分サイトを開くスピードが早くなっているのが事実ですが、ユーザー側からすると、ストレスなくサイトを開けます。
スマホの場合は、軽減率は高くありませんが、バッテリーの消費も抑えられる、Chromeと比べると1時間近く長く利用できるとも言われています。
使うだけで仮想通貨「BAT」がもらえる
Braveでは、使うだけで仮想通貨の「BAT」を獲得できます。
実際には、仮想通貨の取引所であるbitFlyerでアカウントを作り連携する必要があるので、誰でも使えばもらえる訳ではありません。
ただ、bitFlyerでアカウントを作っておけば専用の広告を見る必要はありますが、それ以降は使った分だけBATを手に入れられ、小遣い稼ぎまでできてしまいます。
- 1日の再生上限:10回
- 1BATの価値:35円程度(2024年1月時点)
- iPhone・iPad(iOS・iPadOS)は非対応
仮想通貨は、価値の変動があり、将来的に大きな額になる可能性を秘めています。
Braveで広告がブロックされない理由
では、Braveで広告がブロックされない理由を見ていきましょう。
- BATをもらうための広告はブロックされない
- 他のブラウザを使っている
- YouTubeやサイトの仕様の変更
- Brave Shields(広告ブロック機能)をオフにしている
- YouTubeのアプリは非対応
Braveが配信している広告はブロックされない
Braveでは、BATをもらうための専用の広告も配信されています。
BATが欲しい場合は、Braveの広告は配信するように設定していて、ブロックされません。
広告ブロックを選ぶか、BATをもらうかは自信で決めましょう。
間違えて他のブラウザを使っている
スマホでもパソコンでも、Braveをインストールしているだけでは広告はブロックされません。
Braveを使ってブラウジングをしなければ対応していないので、広告がブロックされないときは、ChromeやSafariを使っていないかチェックしていみましょう。
YouTubeが仕様を変更している
BraveではYouTubeの広告もブロックできますが、YouTube側が仕様を変更しているとブロックされない場合があります。
2023年には、Braveだけでなく、広告をブロックしているユーザーに対して動画の再生を制限するなど対応しています。
Braveでは、YouTubeの広告がブロックされないか、動画の再生ができなくなる可能性もあるので覚えておきましょう。
Brave Shieldsがオフになっている
Braveで広告をブロックするには「Brave Shields」をオンにしておく必要があります。
Brave Shieldsという機能が広告をブロックする機能です。
- Braveを開き「設定」をクリック
- 「Shields」をクリック
- 「標準」または「積極的」に設定する
Brave Shieldsはデフォルトでは有効になっています。
設定を変更していなければ勝手にオフになることはありませんが、念のために確認してみましょう。
YouTubeのスマホアプリを使うとブロックされない
Braveはスマホにインストールするだけでは、広告はブロックされません。
特に普段からYouTubeアプリを使っていて、癖でそのまま使っていると広告はブロックされません。
スマホアプリの広告ブロッカーとは仕様が別で、YouTubeの広告をブロックするにはBraveを使う必要があるので覚えておきましょう。
Braveを使う前に知っておきたいポイント
Braveは広告をブロックできる、BATを稼げるということで注目を浴びているブラウザですが、使う前に知っておきたいポイントもあります。
- 運営企業は海外
- 個人情報の取り扱いについて
- 広告ブロックされることで生じること
- 翻訳機能について
リリースしているのが海外の企業
Braveは運営していいるのが、「Brave Software社」というアメリカの企業です。
GoogleもMicrosoftもAppleもすべてアメリカの企業ですが、企業規模はGAFAに比べるとどうしても劣ってしまいます。
実際にはJavaScriptを創ったBrendan EichがCEO務める企業です。
日本ではそこまでメジャーな企業ではないので、どれくらいの信頼性があるのかは自身でチェックしておく必要があります。
プライバシーについて
ブラウザを使う上で、気になるのはやはりプライバシーや個人情報の取り扱いです。
Braveはブロックチェーンの技術を使って広告ブロックやトラッキングを無効にしています。
なので、ユーザーの情報は収集されています。
ただ、検索履歴や行動履歴はデバイス上にしか残らないとは言われていますが、個人でもプライバシーに関する情報の取り扱いは注意した方がよいでしょう。
広告がブロックされるのでサイトデザインが崩れて見える
Braveは、広告をブロックするので、Webサイトのデザインが崩れて見えます。
通常広告が表示される部分は空白になり、全体のデザインも崩れてしまう可能性があるため他の部分にも悪影響が及ぶ可能性もあります。
サイトをきれいにデザインされた状態で見たいなら、Brave Shieldsの設定で特定のサイトだけオフにしたり、他のブラウザを使うなどで対処しましょう。
翻訳機能が備わっていない
大手のブラウザには、デフォルトで翻訳機能が備わっています。
ところが、Braveはデフォルトで翻訳機能が備わっていません。
優秀な翻訳サイトもあるので、そこまで重要ではありませんが、Chromeのようには翻訳機能を使えないということは理解しておきましょう。
Braveの始め方(パソコン編)
では、Braveの始め方を紹介します。
- 公式サイトからBraveブラウザをインストールする
- Brave Shieldsの設定を確認する
- Brave Rewardsを設定する
- bitFlyerと連携する
先述したとおり、広告のブロックはデフォルトでオンになっています。
BATをもらうためのRewardsの設定は自身で行う必要があるので覚えておきましょう。
Brave以外も!広告のブロックが可能なブラウザ5選
Brave以外にも広告をブロックできるブラウザがあります。
ただ、Braveのようにデフォルトで機能が搭載されているわけではなく、アドオン(拡張機能)で機能を追加する必要があるので覚えておきましょう。
Chrome(Google)
ブラウザと言えば、Googleの「Chrome」です。
世界で最も使われているブラウザとも言われています。
Chromeもアドオンを導入すればサイトの広告やYouTubeの広告もブロックできます。
仮想通貨が貰えるような機能はありませんが、スプレッドシートやドキュメント、Googleドライブなど、アカウントを持っているだけで多くの機能を使えます。
※広告ブロックのアドオンについてはこちらの記事で
最近は、Chromeに広告ブロックのアドオンを入れているとYouTubeの動画が制限されるという話も出ているのでこちらはBrave同様に注意が必要です。
Safari(Apple)
iPhoneやiPad、Macのみでしか使えないSafariでもアドオンを導入することで広告をブロックできます。
ただ、SafariはMacのアップデート時にSafariもアップデートされることが多く、そのタイミングで広告ブロッカーも動作しなくなることがあります。
- Adguard
- Wipr
- VPNやカスタムDNSの広告ブロッカー
- Vinegar
- 1Blocker
これらの広告ブロッカーは過去に動作が確認されていますが、状況によっては使えない場合も考えられるので覚えておきましょう。
EDGE(Microsoft)
WindowsPCのデフォルトブラウザであるEDGEでも広告ブロッカーの導入が可能です。
また、2020年にアップデートされたChromiumをベースとしたEDGEは、ポップアップロックにも対応しています。
ただ、EDGEに広告ブロッカーを導入ていると、YouTubeの再生速度が遅くなるという現象が起きる場合があるようです。
Firefox(Mozilla)
高速ブラウジングで人気のFirefoxにもアドオンを追加することで広告のブロックが可能です。
ただ、EDGEの紹介でも触れましたが、広告ブロッカーを導入していると動画の共同がおかしくなる場合もあるので注意しましょう。
Opera
Operaは、Braveと同様に、デフォルトで広告ブロック機能を搭載したブラウザです。
独自の広告ブロック技術を搭載しているわけではなく、広告ブロッカーで人気の「Ad Blocker」の技術を導入しています。
Braveよりも高速ブラウジングはできませんが、アドオンを追加することなく広告をブロックできるので人気のブラウザです。
スマホの広告をブロックできるアプリ
パソコンのブラウザ以上にスマホに表示される広告はストレスを感じる方も多いと思います。
SafariやChromeの広告をブロックできるアプリを紹介します。
AdSpamBlock(iOSのみ)
AdSpamBlockは、国産の広告ブロックアプリです。
広告だけでなく、トラッキングも無効にしてくれる高性能のアプリです。
AdSpamBlockはiPhoneやiPadのみで、Google Playではリリースされていないので、Androidユーザーは注意しましょう。
280blocker(iOS・Android)
280blockerは、App Storeの2023年有料アプリランキング1位に輝いたアプリです。
AdSpamBlockとは違い有料ですが、子供に有害になり得る広告もブロックできるフィルタリング機能も備わっています。
広告ブロックをすることで、高速ブラウジングと通信コスト(ギガの消費)を抑えることができるのもおすすめポイントです。
広告ブロッカーブラウザ(Androidのみ)
広告ブロッカーブラウザは、1,000万ダウンロードを突破したAndroid専用の広告ブロックアプリです。
Webサイトの広告だけでなく、YouTubeの動画広告もブロックできるので、YouTubeを頻繁に視聴するユーザーにとっては非常に便利なアプリです。
まとめ
Braveの広告をブロックできる以外の特徴や、広告がブロックされない理由、使う前に知っておきたいポイントなどを紹介してきました。
広告ブロックは、アドオンを導入すればBraveでなくてもできますが、使うだけでお小遣い(仮想通貨)を稼げるのはBraveだけです。
仮想通貨にも興味があるけれど、購入はハードルが高すぎると感じている方には一歩踏み出すにはおすすめです。
ぜひ一度Braveを使ってみてください。