PlayStation 2(PS2)の当時のゲームを、遊んでみたいと思ったことはないでしょうか。
実は互換機を利用することで、PS2のゲームをプレイできるようになります。
PS2は世代を超えた人気のゲーム機であり、その魅力的なゲームは今でも多くのゲーマーに愛されているようです。
本記事では、PS2のゲームをプレイできる互換機や、その特徴などについて詳しく紹介します。
また、互換機を使用する際の注意点も徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
PS2の互換機とは?
PS2の互換機とは、PS2のゲームをプレイできるように設計された、ゲーム機やデバイスのことを指します。
これらの互換機は、PS2のゲームタイトルを物理的またはデジタル形式で実行できるように、設計されている優れものです。
互換機にはいくつかの種類があり、PlayStation 3の一部モデルやエミュレータを搭載したデバイスなどの他に、改造されたデバイスなども含まれています。
PS2の互換機はいつリリースされる?
ソニーがPS3の技術を利用してPS2の動作を再現する技術を、2009年7月30日に特許申請しました。
そのため、一般的に20年間は特許が有効なので、PS2の互換機の発売は最短でも2029年以降の発売になると予想されます。
ただし、PS2に関連する特許は多数存在し、それぞれが異なる日付で発行されているのが現状です。
特許の更新や延長、新しい特許の発行などにより、PS2に関連する技術の一部が依然として保護されている可能性もゼロではありません。
PS2の互換機の発売が未だ見通しが立たない状況で、気長に待つか違う手段を用いてPS2のゲームをプレイするのもひとつの手段です。
PS2のゲームソフトをプレイする方法
PS2の互換機を使用しなくても、以下の方法でプレイできます。
- 初期のPS3で遊ぶ
- PSX2で遊ぶ
- PS2アーカイブスで遊ぶ
- PS3のソフトウェアを改造して遊ぶ
以上のような方法で、PS2のゲームをプレイできるようになるので、詳しい内容を順番に解説していきましょう。
初期のPS3でプレイする
PS2のゲームをPS3を使用してプレイするには、PS2との互換性があるモデルを利用する必要があるので注意してください。
初期のPS3(特に60GBと20GBのモデル)は、PS2の互換性を備えています。
80GBモデルの一部には、PS2のゲームをエミュレーションでサポートする機能があります。
これらのモデルは製品番号で識別できるようになっており、「CECH-A」、「CECH-B」、「CECH-C」、「CECH-E」などのモデルは、PS2互換性を持っているので覚えておきましょう。
PSX2でプレイする
PC用のPS2エミュレータ「PCSX2」を使用することで、PS2のゲームをプレイできるようになります。
PCSX2は、PS2のゲームをPC上で再現するためのソフトウェアです。
PCX2はPS2のハードウェアをソフトウェアでシミュレートすることにより、多くのPS2ゲームをプレイできるようにします。
PS2アーカイブスでプレイする
PlayStation Networkの「PS2アーカイブス」を利用すると、PS2のゲームのプレイが可能です。
PS2アーカイブスは、PS2のゲームをデジタル形式で購入する方法になります。
主に「PlayStation 3」、「PlayStation 4」、「PlayStation 5」などの後継機種でプレイすることが可能です。
すべてのPS2ゲームが、PS2アーカイブスで利用できるわけではないので、利用可能なゲームのリストはPlayStation Storeで確認しておきましょう。
PS3のソフトウェアを改造してプレイする
PS3にPS2のソフトウェアをインストールし、互換機に改造する方法があります。
改造は新型・旧型どちらのPS3でも出来るのですが、不具合が多く改造するのにも手間がかかるのであまりおすすめできません。
さらに、法的リスクなどもあるので、PS2の互換性を備えているPS3を探して購入することが一番安全といえます。
PS3のソフトウェア改造のリスク
PS3のソフトウェアを改造するリスクとは、ソニーの「利用規約に違反」し、「著作権法に抵触」する可能性が高いことです。
PS3を改造することにより、デバイスのセキュリティリスクに触れて、メーカーの保証が無効になってしまうので注意しましょう。
PS2のゲームソフトをPCでプレイする方法
PS2のゲームをPCにリッピングして、エミュレーターでプレイするには、いくつかのステップを踏む必要があります。
リッピングとは、光ディスク(例えばCD、DVD、Blu-ray)からデータを抽出し、コンピューターのハードドライブにファイル形式で保存することを指します。
以下はリッピングをする作業の手順と、その注意点になるので、参考にしてみてください。
- 必要なツールの準備
- ゲームをリッピング
- PCSX2をインストールし設定する
- PS2のゲームをリッピングしてプレイする場合の注意点
必要なツールを準備する
PS2のゲームをPCにリッピングするには、まず必要なツールを準備しなければいけません。
以上のものを、リッピング作業を行う前に用意しておきましょう。
ゲームをリッピング
- PS2のソフトをPCのDVDドライブに挿入
- ImgBurnを開く
- Create image file from discをクリック
- 読み込み終了後「Destination」のファイルマークをクリックし、PCの保存先を選ぶ
- 「保存」を押すと準備完了
- 右下のDVDマークをクリックするとリッピングスタート
- PCにPS2のソフトのデータが保存されるとリッピング終了
PCSX2をインストールし設定を行う
ゲームのリッピングが完了したら、PS2のエミュレーターPCSX2をインストールします。
エミュレーターをインストールしたら、必要に応じて設定を調整しましょう。
PCSX2のエミュレーターには、PS2のBIOSファイル(PS2の基本的なソフトウェア)が必要です。
PS2本体から合法的にシステムを取得する必要があり、エミュレーターが正確にPS2のゲームを実行するために必要不可欠となります。
インターネット上で配布している場合もありますが、著作権法などに違反する可能性があるので注意すべきです。
違法性を考えると、PS2を用意して必要なBIOSファイルを取得する方法が、一番安全といえるでしょう。
全て設定が終われば、リッピングしたゲームをプレイできるようになります。
PS2のゲームをリッピングして遊ぶ場合の注意点
PS2のゲームをリッピングして遊ぶ場合は、以下の点に注意しておく必要があります。
著作権法の遵守 | 一般的に、自己所有のゲームのバックアップコピーを作成することは、個人使用の範囲内で許可されることがあります。しかし、商用ゲームやネットからゲームのダウンロードであったり、共有することは違法です。 |
BIOSファイルの取得 | インターネットからBIOSファイルをダウンロードすることは、著作権侵害とみなされる可能性があるので注意してください。 |
ハードウェアとソフトウェア | ゲームのリッピングとエミュレーターは、コンピュータの性能に大きく依存します。したがって、高性能なPCが必要になる場合があります。 |
互換性の問題 | すべてのPS2ゲームがエミュレータで正しく動作するわけではありません。互換性の問題やバグが発生することがあるので理解しておきましょう。 |
法的リスクと責任 | ゲームのリッピングやエミュレータの使用には法的リスクが伴います。著作権侵害の責任を問われる可能性があるので、十分に注意しておきましょう。 |
PS3のモデルによるPS2の互換性に注意して遊ぶ
PS3のモデルによって、PS2のゲームの互換性が異なるものがあります。
PS3の全モデルがPS2ゲームと互換性があるわけではないため、この点に注意することが重要です。
- 初期型PS3の互換性
- 一部の後期型モデルの限定的な互換性
- その他のモデルでは非互換
初期型PS3の互換性
初期型のPS3は、初期型モデルにPS2のハードウェア(主にCPUとGPU)が直接組み込まれています。
最も互換性が高いのは、最初にリリースされた60GBモデル(CECHAxx)と20GBモデル(CECHBxx)です。
これらのモデルには、PS2の「Emotion Engine」CPUと、「Graphics Synthesizer」GPUが含まれており、広範な互換性が実現しています。
初期型のPS3は、ほぼ全てのPS2のゲームと互換性があるのです。
ただし、ごく一部のゲームでは互換性の問題が発生する可能性があるので注意しましょう。
一部の後期型モデルの限定的な互換性
PS3の後期型モデルの中には、PS2のゲームと限定的な互換性を持つものがあります。
しかし、初期型のPS3のような互換性とは異なるので、注意が必要です。
初期型モデルはPS2のハードウェアが内蔵されていましたが、後期型モデルはハードウェアではなく、ソフトウェアによるエミュレーターで一部のPS2ゲームをサポートしています。
その他のモデルでは非互換
PS3のその他のモデルで、特に「スリム」と「スーパースリム」は、PS2のゲームとの互換性が完全に削除されています。
これは、初期型や一部の後期型モデルとは大きく異なる点です。
その他のモデルでは、PS2のゲームをプレイするためのハードウェアやソフトウェアのサポートがないため、PS2のゲームは一切動作しません。
その他のモデルのPS2互換性を削除することで、製造コストを削減し、よりコンパクトで効率的なデザインを実現しています。
その他のモデルでは、PS2ゲームのサポートは完全に除外されているため、PS2ゲームをプレイするには他の方法を探すようにしましょう。
歴代プレイステーションにおける互換性
それでは歴代のプレイステーションにおける、それぞれの互換性について見て行きましょう。
①PS1の互換性
まずは初代PS1です。
これは当たり前ですが、PS1ではPS1のソフトしか遊ぶ事ができません。
PS1はかなり前に発売されたゲーム機なので、中古での価格は安くなっており、買いやすくなっています。
ただし年代が古いので、美品・動作品とはいえ、故障しやすくなっている点には注意してください。
もし遊びたいソフトが、PS1のみであるならば、PS1を中古市場から購入するといいでしょう。
②PS2の互換性
次にPS2です。PS2ではPS2のゲームに加えて、PS1のゲームも遊ぶ事ができます。
またDVDを視聴することも出来るので、PS1・PS2のゲームをしたい方や、それらに加えてDVDも視聴したいという方にはPS2がお勧めです。
③PS3の互換性
次はPS3です。PS3ではPS3・PS1のゲームを遊ぶ事が可能です。
また初期型モデルでは、PS1・PS3に加えてPS2のゲームも遊ぶ事ができるので、PS1・PS2・PS3全てのゲームを楽しみたいという方は初期型モデルを購入しましょう。
④PS4の互換性
最後はPS4です。PS4では残念ながらPS1・PS2・PS3のゲームを遊ぶことはできません。(ディスク版)
PS4では過去のソフトを遊ぶことはできませんが、その分高機能になっていますので、PS4のゲームのみを楽しみたいという方はPS4を購入しましょう。
PS1からPS4までのそれぞれのゲーム機本体と、動作ソフトの互換性を、表にまとめると以下のようになります。
プレイするゲーム機 | |||||
動作するソフト | PS1 | PS2 | PS3 | PS4 | |
PS1 | ○ | ○ | ○ | × | |
PS2 | × | ○ | ○ | × | |
PS3 | × | × | ○ | × | |
PS4 | × | × | × | ○ |
新登場したゲーム機の全てで、プレイできるゲームソフトが上位互換とはならない点にご注意ください。
そして自分がプレイしたいソフトに合わせて、ゲーム機本体を合わせるように選んで、購入するようにしましょう。
歴代プレイステーションのセーブデータの対応
歴代プレイステーションのセーブデータの対応についてもご紹介して行きます。
PS1・PS2ではメモリーカードを使用してセーブデータを保存しますが、PS3・PS4ではメモリーカードを使用せず、本体にセーブデータが保存されるため、メモリーカードは使用しません。
①PS1本体でのセーブデータ
PS1ではPS1専用のメモリーカードのみ使用する事が可能です。
PS2のメモリーカードは使用できないのでご注意ください。
②PS2本体でのセーブデータ
PS2では、PS2専用メモリーカードを使用する事ができます。
しかしPS2でPS1のソフトをプレイする場合にはPS1のメモリーカードが必要になります。
PS1のゲームをプレイする場合には、事前に準備しておきましょう。
③PS3本体でのセーブデータ
前述しましたが、PS3以降はメモリーカードが廃止されて、ゲーム機本体内臓のHDDにセーブデータが保存されるようになりました。
PS3でPS1のソフトをプレイする場合は、メニュー画面から作成できる仮想メモリーカードを使用してゲームをプレイします。
また、これも前述しましたがメモリーカードアダプタを使用する事で、PS1・PS2のセーブデータをPS3に移行することやその逆をすることも可能です。
④PS4本体でのセーブデータ
PS4もPS3と同じく、ゲーム機本体に内蔵されているハードディスクにセーブデータを保存するため、メモリーカードは必要ありません。
またPS4では歴代のPSゲームソフトはプレイする事ができませんので、メモリーカードを挿すことは不可能です。
まとめ
本記事ではPS2のゲームを様々な機器でプレイする方法と、その際の注意点や歴代のプレイステーションの互換性、PS2の互換機がいつ出るかの可能性について解説・紹介しました。
PS2は数々の名作を生み出したゲーム機であり、懐かしさからプレイしたいと思わせる名作ゲームが数多くあります。
そんな時にはここで紹介した方法を使い、好きなときに好きなだけ、お気に入りのゲームタイトルをプレイできるようにしましょう。