離れて暮らす高齢の家族や、障がい者とのコニュニケーションツールのひとつとして作られたアプリ「お元気ですか」をご存じでしょうか。本記事では高齢者の見守りアプリとして企画された「お元気ですか」の使い方やアプリの開発にいたったきっかけなどについて紹介します。
距離が離れた高齢者・障がい者とボタンで会話!
コミュニケーションアプリ「お元気ですか」は、キーボード入力やスマホが苦手な高齢者や障がい者のための「コミュニケーション支援アプリ」です。
「家にいる」「外にいる」「助けが必要」などが書かれた8つのボタンを選択するだけでメッセージを送ることができます。
たとえば、「外にいる」「元気がある」の2つを選択すると「外にいて、元気だよ」というメッセージに変換されて、登録している相手にメール、またはSMSで届く仕組みになっています。
毎日決まった時間に通知をする機能も搭載しており、毎日の生活習慣に「お元気ですか」を取り入れることができます。
このように、簡単な文を選択するだけでメッセージとして変換されて相手に届きます。文を作る必要がないので、伝えたいことを簡単に伝えられる、非常に便利なコミュニケーションアプリです。
「お元気ですか」の使い方
「お元気ですか」は現在iOSにのみ対応したアプリとなっています。「お元気ですか」はiPhoneにインストールすると、すぐに利用が可能になります。
メッセージの送信先を登録する作業がはじめに必要になりますが、登録をしてしまえば8つのボタンの中から送りたい文を選択、送信ボタンを押す、の2ステップでメッセージの送信が可能です。
8つのボタンで80通りもの組み合わせのメッセージを作ることが可能です。メッセージ送信を忘れないように便利なアラーム機能も搭載しています。
「お元気ですか」を使ったやりとりが習慣になれば、離れて暮らしていても安心して見守ることができます。
アプリ開発のきっかけ
高齢者、障がい者向けコミュニケーションアプリ「お元気ですか」を開発された「株式会社はんぶんこ」さん。
「高次脳機能障害」という障害を持った方々を支援するNPO法人の「笑い太鼓」さんのところに行った事がきっかけで、このアプリを作ったそうです。
現代では、スマホやPCが当たり前のように社会に広く普及していて、誰でも手軽にメッセージのやり取りがおこなえるようになりました。
高齢者・障がい者の見守りアプリとして開発された
しかし多くの高齢者、障がい者にとっては、キーボードを使った文字入力は習得が非常に困難で、「テキスト」ベースでのコミュニケーション手段は、ほとんど活用されないのが事実です。
そこで高齢者や障がい者などが、誰でも簡単にメッセージを発信することができる環境を提供したいという思いから、アプリ「お元気ですか」が開発されました。
近年広まりつつある高齢者見守りアプリなどから、さらに1つ踏み込んで、メッセージを発信できるようにと開発された点が秀逸です。
まとめ
コミュニケーションアプリ「お元気ですか」は、誰でも簡単にメッセージの発信ができる、をコンセプトに作られた、高齢者や障がい者のための役立つアプリです。
アプリひとつで簡単にコミュニケーションが取れるようになり、メッセージのやり取りが生活の中の楽しみになるかもしれません。是非、ダウンロードしてみてはいかがでしょうか?