レジストリエラーが発生した場合、レジストリ情報を正常に書き込み直すことが必要です。レジストリはWindowsの根幹に近い機能なため、必ず手順に沿って丁寧に対処することが大切です。今回は「レジストリに対する値が無効です」が表示されたときの対処法を紹介します。
目次
「レジストリに対する値が無効です」のエラーが表示された場合の対処法
ファイルを開こうとした際にあらわれる「レジストリに対する値が無効です」のエラーが表示されたときの対処法を紹介します。アプリやPCの設定が原因で起こっている可能性が高いため、順番に確認していきましょう。
【手順1】既定のアプリを変更
ファイルを開くためのアプリ設定が正常にされていないと、「レジストリに対する値が無効です」のエラーが表示される可能性があります。アプリの設定を変更していない状態でも、インストールによって設定が変更されている場合があります。その場合は、既定のアプリの設定を変更して正しくファイルを開けるか確認してみましょう。既定のアプリ変更手順は以下の通りです。
- 開くファイルを右クリックし、「プログラムから開く」の「別のプログラムを選択」をクリックします。
- ファイルを開く方法を選択するポップアップが表示されます。その中からアプリを選択します。
- アプリ選択後、「常にこのアプリを使ってファイルを開く」のチェックをオンにし、「OK」をクリックします。
アプリが複数表示され、どれを選ぶ必要があるか不明な場合は、Windows10にあらかじめ搭載されている以下の標準アプリを選択してみてください。
PDF:Microsoft Edge
メール:メール
画像:フォト
動画:映画&テレビ
音楽プレーヤー:Groove ミュージック
【手順2】ファイルへのアクセス権の確認
開こうとしているファイルのアクセス権が、使用しているユーザーに与えられていない場合、「レジストリに対する値が無効です」のエラーが表示されることがあります。ファイルのアクセス権を変更して開くことが可能か確認してみてください。ファイルのアクセス権変更手順は以下の通りです。
- 念のために開くファイルをコピーし、バックアップをとります。
- ファイルを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
- 「セキュリティ」タブを選択し、「詳細設定」をクリックします。
- 「所有者」の欄にある「変更」をクリックします。
- 「選択するオブジェクト名を入力してください」にファイルを開くユーザーのユーザー名を入力します。
- 「名前の確認」をクリックし、「OK」をクリックします。
- プロパティ画面に戻り、「セキュリティ」タブにある「Users」を選択し、「編集」をクリックします。
- 「フルコントロール」にチェックを入れ、「OK」をクリックすることでアクセス権の変更が完了します。
【手順3】アプリの修復と設定のリセット
ファイルを開くアプリ自体になんらかの問題がある場合、既定のアプリ設定を変更しても「レジストリに対する値が無効です」が表示されることがあります。アプリに原因がある場合はアプリの修復と設定のリセットを行い、エラーが解消するか試してください。アプリの修復と設定のリセット手順は以下の通りです。
- スタートメニューを右クリックし、「アプリと機能」をクリックします。
- アプリの一覧の中からリセットするアプリを選択し、「詳細オプション」をクリックします。
- 下へスクロールを行い、もし「修復」がある場合はクリックしてアプリの修復を行ってください。
- 「修復」がない場合は「リセット」をクリックし、アプリの設定を初期化してください。
【手順4】アプリの再インストール
アプリの修復やリセットを実行したあとにファイルを開き、もし「レジストリに対する値が無効です」のエラーがまだ表示される場合はファイルの破損が原因と考えられます。その場合は、修復やリセットで直せないため、一度アプリのアンインストールを行い、もう一度インストールすることで直る場合があります。アプリの再インストール手順は以下の通りです。
Windows標準アプリの再インストール方法
- スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」をクリックします。
- 「Get-AppXPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}」を入力し、Enterキーを押します。
- 「exit」を入力し、Enterキーを押してPowerShellを閉じます。
通常のアプリの再インストール方法
- スタートメニューを右クリックし、「アプリと機能」をクリックします。
- アプリの一覧の中からアンインストールするアプリを選択し、「アンインストール」をクリックします。
- アンインストールのウィザードが表示され、指示に従ってアンインストールを行います。
- アンインストール後、該当アプリのサイトから再インストールを行ってください。
【手順5】アプリのレジストリの修復
レジストリエディタを使用することでアプリのレジストリ情報を初期化し、「レジストリに対する値が無効です」のエラーが解決できる可能性があります。レジストリエディタを開く手順は以下の通りです。
- スタートメニューを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
- 「regedit」と入力し、「OK」をクリックするとレジストリエディタが開きます。
レジストリ情報の書き換えは誤って書き換えると、さらに情報を破壊するおそれがあるためある程度の知識が必要です。
【手順6】Windows Updateの実行
アプリのバージョンが古い、また不具合が発生していることが原因で「レジストリに対する値が無効です」のエラーが発生していることも考えられます。その場合は、Windows Updateを実行し、アプリを更新してみましょう。Windows Updateの実行手順は以下の通りです。
- スタートメニューを右クリックし、「設定」をクリックします。
- 「更新とセキュリティ」をクリックし、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
- 更新後、「再起動」が表示される場合、クリックして再起動を行います。