アプリケーション

クァンダは危ない?AI教育アプリのリスクと安全性を徹底解説

クァンダは、AIを活用して学生の勉強をサポートするアプリとして、特に数学の問題解決に強みを持っています。写真を撮るだけでAIが問題を解説し、効率的な学習を実現できるので、日本を含む世界中で広く利用されているアプリです。

しかしながら、インターネット上では「クァンダは危ない」といった懸念の声も散見されます。この記事では、そのようなリスクや安全性について、公式情報や利用者のレビューを元に徹底的に解説し、安心して利用できるかどうかを明らかにします。

クァンダとはどんなアプリ?

クァンダは、AIを使って数学の問題を瞬時に解説してくれる教育アプリで、写真を撮るだけで答えが表示される優れものです。英語や理科など他の科目にも対応しており、ユーザーは必要に応じて有名大学の卒業生からもアドバイスを受けられます。

無料で利用可能ですが、広告の多さが一部で批判されているため、有料プランで広告を非表示にすることも可能です。AIや個人情報の安全性に関する懸念もありますが、実際には多くのユーザーが安全に利用しており、危険性は大きく報告されていません。

クァンダの基本機能

クァンダの基本機能は以下の通りです。

  • AIによる問題解決写真を撮影するだけで、AIが瞬時に類似した問題を検索し、解答と解説を提供
  • 数学以外の科目対応:英語、理科、社会などの問題にも対応しており、さまざまな学科の学習をサポート
  • 有名大学の卒業生による個別指導:有料プランを利用すると、AIではなく実際の先生が個別に解答を提供​
  • スタディルーム機能:他の学生と勉強時間を共有し、競い合うことでモチベーションを向上させる​
  • 広告の非表示オプション:無料版では広告が表示されるが、有料プランで非表示にできる​

これらの機能により、クァンダは効率的な学習をサポートし、特に数学に強みを持つ教育アプリとして評価されています。

クァンダが危ないと言われる理由

クァンダは、AI技術を活用して学習支援を行うアプリとして、多くのユーザーに利用されています。しかし、便利な一方で、一部のユーザーからはその安全性やプライバシーに関して懸念されています。

ここでは、クァンダが危ないと言われる理由について紹介するので、どのようなことがあるのか参考にしてください。

個人情報の取り扱いに対する懸念

クァンダは、AI技術とビッグデータを活用した学習支援アプリであるため、個人情報の取り扱いに関する懸念がしばしば指摘されています。特に、ユーザーのデータが外部の企業(例えばAmazon Web ServicesやHolistics)に移転され、データ分析やマーケティング目的で利用されている行為が懸念材料です。

また、個人情報が海外に移転されるケースもあり、ユーザーの情報がどのように管理され、第三者に共有されているのかが透明性に欠けると感じる声もあります。

スクリーンショットの使用に関する著作権問題

クァンダを利用する際、学習コンテンツのスクリーンショットを撮影することが問題になる場合があります。著作権法の観点から、スクリーンショット自体は「私的使用」の範囲内であれば合法とされていますが、その内容を無断でSNSやウェブ上で公開すると「公衆送信権」を侵害する可能性があります。

特に、著作権で保護されている教材や問題を含むコンテンツを無断で共有する行為は、著作権侵害に該当する可能性が高いため、注意が必要です。

無料利用に伴う広告の多さ

クァンダは無料で利用できる便利な学習アプリですが、広告の多さがユーザーにとって大きな懸念材料となっています。特に、学習の途中で頻繁に30秒程度の広告が表示され、集中を妨げるとの口コミも多く寄せられています。

さらに、クァンダで表示される広告の多くがゲーム関連で、勉強と無関係な内容で集中力が散漫し、ユーザーの学習効率の低下が危ないと言われる理由です。広告の多さに対する不満は、無料アプリである以上は避けられない部分かもしれませんが、学習環境における影響を考慮すると、改善が求められる部分ではないでしょうか。

サインイン方法と個人情報のリスク

クァンダを利用する際、ユーザーはGoogleやSNSアカウントを使用してサインインすることが可能です。しかし、外部のサービスと連携することで、個人情報が第三者に共有される可能性があり、特にプライバシーの保護に不安を感じるユーザーも多いようです。

さらに、データが海外のサーバーに保管されているので、情報がどのように管理されているかについて透明性に欠けるとの指摘もあります。

課題の丸写し問題

クァンダは、写真を撮るだけで問題の解答を提示する便利な学習アプリですが、一部のユーザーはこの機能を使って課題を丸写しすることが懸念されています。特に、AIによる解答をそのまま使用して提出すると、本来の学習意欲を削いでしまう可能性が指摘されています。

これが教育の質を損なうと考える教師や教育関係者の間で、批判の声が上がっているのが現状です。課題を自分で解くことなく、クァンダに頼りすぎてしまうと、学力が向上しないだけでなく、課題の丸写しによる不正行為が助長されるリスクもあります。

そのため、適切な利用を心がけ、学習補助ツールとしての役割を理解して使用することが重要です。

クァンダを安全に使うための注意点

クァンダは、効率的な学習を支援する便利なアプリですが、安全に使用するためにはいくつかの注意点があります。特に個人情報の保護や正しい利用法に留意することが重要です。

ここでは、クァンダを安全に使うための注意点をいくつか紹介します。

個人情報の保護

クァンダは、個人情報の保護に細心の注意を払っているアプリですが、ユーザー自身もリスクを認識し、適切に対処することが重要です。特に、クァンダはGoogleアカウントやSNSを使用してサインインすることができ、その際に個人情報が外部のサービスに共有される可能性があります。

これにより、データが第三者に提供されるリスクが生じるため、以下の点に注意してください。

  • サインイン方法の選択:SNS連携を行う際は、外部サービスとクァンダの間でどのようなデータが共有されるかを理解し、最も安全な方法の選択が重要です。
  • データの保護と管理:クァンダは、個人情報を安全に管理するために、Amazon Web Servicesや他の外部企業にデータの管理を委託していますが、個人情報がどのように扱われているか確認することが大切です。
  • プライバシー設定の確認:アカウントのプライバシー設定を定期的に確認し、不正アクセスを防ぐために2段階認証の導入を検討しましょう。これにより、アカウントの安全性が高まります。

これらの対策を講じることで、クァンダを安全に利用しながら、学習支援の効果を最大限に活用できます。

著作権の遵守

クァンダを安全に利用するためには、著作権に関するルールを守ることが重要です。クァンダ内で提供される解答や教材は著作権で保護されている可能性が高いため、以下の点に注意しましょう。

  • スクリーンショットの使用:クァンダで提供される解答や教材のスクリーンショットを撮影して個人的に使用することは「私的利用のための複製」として許可される場合が多いです。しかし、スクリーンショットをSNSや他のプラットフォームで公開・共有する行為は「公衆送信」に該当し、著作権を侵害する可能性があります​。
  • 引用としての使用:学習目的でクァンダの内容を使用する場合でも、著作権法に則り「引用」の形で使用する必要があります。引用は、紹介や解説を目的とした場合に限り利用可能で、スクリーンショットを用いる場合も、引用範囲を超えないように注意が必要です。
  • 第三者への無断共有の禁止:クァンダで取得した解答や資料を第三者に無断で共有する行為は、著作権者の権利を侵害する可能性があります。特に商業目的での使用や広範な共有は法的リスクを伴うので、無断で使用するのではなく、権利者の許可を得ることが必要です​。

これらの注意点を守ることで、クァンダを安心して使用でき、法的トラブルを回避できます。

アプリの適切な利用

クァンダは学習支援に便利なツールですが、アプリを正しく利用しないと、学習効果が損なわれる可能性があります。特に、提供された解答をそのまま写して課題を提出する「丸写し」は、本来の学習目的を果たせず、自分の成績や理解度に悪影響を与えます。

また、クァンダを長時間利用すると依存体質になるリスクがあるので、アプリを適切に使うためには、あくまで学習の補助として利用し、自ら問題を解く力を養うことが大切です。学習時間を決めて使うと、効率的かつ健全な学習習慣を維持できます。

広告表示に関する対策

クァンダの無料プランを使用すると、30秒間の広告が学習中に挟まるため、集中を削ぐ原因となり、勉強の効率を落とす可能性があります。そのため、無料プランではなく有料プランにアップグレードすると、広告を非表示にすることが可能です。

無料プランと有料プランの違いとして、有料プランでは広告が一切表示されず、さらに検索回数などの機能制限も緩和されます。このように、クァンダを効果的に活用するためには、利用目的や学習のペースに応じて、有料プランの導入を検討することが推奨されます。

クァンダの使い方

危ないといわれている「クァンダ」ですが、決して危ないものではありません。

そんな「クァンダ」の使い方をご紹介します。

5秒で解説検索機能

まずは5秒で解説検索機能の使い方です。

「クァンダ」の基本機能としてあるのが、この5秒で画像検索から解説までを行う機能です。

受験勉強をしているさなか、すぐに解答が欲しい!となった場合に「クァンダ」を活用すべきでしょう

ホーム画面の「カメラマーク(オレンジ)」をタップ

まずは、アプリを開きホーム画面を開きましょう。

そして、「カメラマーク(オレンジ)」をタップしてください。

検索をかけたい問題を撮影

ここでカメラが起動するので、検索をしたい問題を撮影しましょう。

「カメラマーク(オレンジ)」をタップすれば、撮影ができます。

画像内の検索したい部分をタップして調整

撮影したら、画像の中で検索したい部分をタップしてください。

これで微調整を行います。

画像全体を検索したい場合は、微調整の必要はありませんが、その分AIによる分析時間がかかります

手っ取り早く知りたい場合は、タップして抜き出し個所を調整するようにしてください。

検索結果が表示

調整が完了すると、自動的に問題の解析に移ります。

AIによる解析が完了すると同様に、過去に質問された問題と答えがいくつか表示されるので、右にスクロールしながら類似問題を見ていきましょう。

似たような問題がたくさん表示されているので、「これだ!」と思うものをチョイスすればOKです。

検索結果をクリックして問題と答えを表示

そして、検索結果で該当する問題をタップしましょう。

問題と答えが表示されます。

表示されている問題と答えは、過去に質問されている問題であり、解説もそのときの解説になります。

「問題の解説」をタップして解説を確認

解説をもっと拡大して確認したい場合は、「問題の解説」をタップしましょう。

タップすると、解説が拡大されるようになっているので、確認してください。

クァンダ先生に質問機能

続いて「クァンダ先生に質問機能」の使い方をご紹介します。

AI分析で表示される答えが物足りない場合は、クァンダ先生という登録している先生に質問可能です。

質問者と先生をマッチングしてくれるので、クァンダアプリ内で素早い回答を得られます。

クァンダ先生からの回答平均時間は、1時間ほどとなっています。

ホーム画面の「カメラマーク(オレンジ)」をタップ

まずは、アプリを開きホーム画面を開きましょう。

「カメラマーク(オレンジ)」をタップしてください。

質問したい問題の画像を登録し、学年・科目を入力

質問したい問題の画像を登録しましょう。

学年と学科を入力してください。

画像登録になるので、1問だけの質問ではありません

画像内に映っている問題であれば、いくつでも質問が可能です。

追加のテキストや写真があれば追加

質問内容については、追加テキストがあれば追加可能です。

また、画像も同様に追加できます。

3日ログインで1回無料質問が付与される仕組みになっていますが、「無料質問チャンスで質問を登録します。」と表示されることがあります。

「確認」をタップして質問を登録し続けてください。

質問が登録され自動的にマッチングが開始

質問の登録が完了すると、自動的に講師陣とのマッチングが始まります。

問題を解決してくれる「クァンダ」先生がいれば、この段階でマッチングが成立します。

マッチングが成立すると、リアルタイムで先生のプロフィールをチェック可能です。

質問状況をマイページで確認

マッチングが完了したら、「クァンダ」のマイページを開いてください。

マイページでは、質問状況を確認することができます。

もし「クァンダ」先生が回答を作成しているとき、回答してくれるまでの予想時間を見ることが可能です。

後は画像で回答が来るのを待ちましょう。

より詳しい回答が欲しい!という場合には、「クァンダ」のチャット機能を活用して回答を要求してください。

数式計算機能

「数式計算機能」の使い方をご紹介します。

数式計算機能では、画像検索をして数式の解き方と答えを調べることができます。

また、電卓のように数式を入力して解き方と答えを調べることも可能です。

ちなみに二次関数のような数式であれば、数秒で解説を見ることができます。

ホーム画面の「カメラマーク(オレンジ)」をタップ

アプリを開きホーム画面を開きましょう。

「カメラマーク(オレンジ)」をタップしてください。

下部の表示タブの数式をタップ

下の表示タブをスライドさせて「数式」に切り替えてください。

数式計算機が起動したらキー入力してオレンジのボタンをタップ

真ん中のオレンジボタンをタップして、カメラで数式問題を撮影しましょう。

ここで数式を直接入力できるので、電卓のようにキーを入力してください。

数式の入力が完了したら、オレンジボタンをタップしてください。

答えの表示

これで因数分解の方法などの答えと解説が表示されました。

具体的な解き方まで表示してくれているので、受験生にとっては重宝するアプリです。

クァンダ以外に使える数学アプリ

クァンダ以外にも、数学に利用できる便利なアプリが存在します。数学が苦手な人でも、こうしたアプリを利用し計算ができるようになってくれば、だんだんと数学が好きになってくるかもしれません。

数学アプリは答えを出すだけ・・・ということではなく、自分が理解するために利用できるアプリです。クァンダ以外にも、いくつかの有能なアプリがあるので、自分の力を引き上げるためにも利用してみてはいかがでしょうか。

Photomath

Photomath(フォトマス)は、数式をスキャンするだけで計算してくれるという優れた機能を持つ数学アプリです。世界で1億ダウンロードを超えている、人気のアプリです。

対応している数式は以下となります。

  • 基礎数学
    算術演算子・整数・分数・少数・力・根・要因
  • 代数
    一次方程式/不等式・二次方程式・連立方程式・対数・関数う・行列・グラフ・多項式
  • 三角法
    恒等式・円錐形セクション・ベクトル・行列・複素数・数列と級数・対数関数
  • 計算
    極限・導関数・積分・曲線スケッチ
  • 統計
    組み合わせ・階乗

Wolfam Alpha

フォームに数式を入力したり、質問ができるウェブサービスが、Wolfam Alphaです。科学技術計算ソフトのMathematica開発元である、Wolfram Researchが運営しています。

2018年より日本語版でサービスが提供され始め、多くの学生や一般の方々が利用しています。

サイトはこちら → Wolfram Alpha

サイトに入ると入力フォームが表示されるので、そこに数式を入れてクリックしてください。数式の詳細情報が表示され、入力した数式、それに関連するグラフ化した場合の形状、グラフなどが表示されます。

グラフ化した形状など表示された部分をクリックすると、さらに詳細なグラフが出てきます。1つの数式からいくつもの解説が出てくるので、数学をより深く知りたいと思っている人には勉強になるサイトです。

まとめ

クァンダは、AIを駆使した教育アプリとして、多くの学生にとって重要なツールです。しかし、インターネット上で「クァンダは危ない」という懸念は、主にAIによる個人情報の取り扱いや広告の多さに関連していることがわかります。

これらのリスクに対する対策として、公式サイトではプライバシー保護に注力していることが明言されています。広告を避けるための有料プランも提供されており、クァンダを適切に利用すれば大きな危険性はなく、安全に学習を進めることができるでしょう。