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comsurrogateとは?エラーの原因と対処方法を徹底解説!

Windows系のパソコンを操作中に重いと感じることがあります。稼働状況を見るためにタスクマネージャーで確認するとCOMSurrogateというプロセスの使用率が高いと感じることがあります。今回はCOMSurrogateについてご紹介していきます。
 

comsurrogateとは?

まず初めに、COMSurrogate(Microsoft DCOM DLL Host Process)とは何かについてご紹介します。
COMSurrogateはWindows系OSに標準で組み込まれているプロセスの一つでSurrogate【代用品】と名前に書かれている通り、
主プロセスの代理としてdllやexeを実行しており、タスクマネージャー上で複数起動していたとしてウイルスの可能性は低いため不安になる必要はありません。
なお、実行状況で役割や処理の内容が変わる為、実際にどういった処理を行っているかは何とも言えないです。

「comsurrogateは動作を停止しました」というエラーとは?

Windows10でフォトビューアーで画像を表示したりサムネールを表示させてファイルの操作を行っていると、まれに『COMSurrogateは動作を停止しました』といったエラーが表示されることがあります。
次項ではエラーが出る原因や対処方法についてご紹介します。

①フォントを変更するツールを入れている

Windows系の標準フォント以外で表示させるための変更ツールを入れていた事が原因で発生する事があります。
フォルダ名やファイル名を変更する際にCOMSurrogateでエラーが発生して動作が遅い場合や停止してしまった場合はフォント変更ツールをアンインストールしたり機能を停止させてエラーが再発するか一度試してみてください。

②エクスプローラーのカスタマイズツールを入れている

Windows10を使用していて旧表示に切り替えたりエクスプローラーの拡張ツールを導入している場合は、これらで使用しているdllファイルの競合や互換性がおかしくなることでCOMSurrogateが停止する原因になることがあります。
もしカスタマイズツールを導入していた場合は拡張機能を停止してみたりアンインストールを行い再発するか確認してみてください。

③サムネイル表示ツールを入れている

COMSurrogateの機能の一つとしてファイルエクスプローラ上でサムネイルを作成する際にも使用されており、これらのサムネイルの表示を拡張するツールやソフトを導入していた場合にもエラーが発生する原因になる場合があります。

④古い動画コーデックと新しい動画コーデックを入れて両方とも有効にしている

動画や音声コンテンツのファイルをエクスプローラ上で確認していたりファイル操作を行っていた際に発生した場合は動画・音声の各種コーデックで古いものと新しいものが混在していて両方とも有効になっていないか確認してください。
また、上記のコーデックが混在している状態でコーデックパックが導入されていた場合はこれらが原因でエラーが発生しCOMSurrogateが停止している可能性があります。

「comsurrogateは動作を停止しました」の対処方法

前項ではCOMSurrogateのエラーが発生する原因について紹介するとともに必要に応じて、エラー原因のツール・ソフトを停止する事で解決する事があります。
なお、実際にエラーが発生しCOMSurrogateが停止してしまった場合にタスクマネージャー上で機能を停止させる方法や上記以外の対処方法についてご紹介していきます。

①タスクマネージャーから終了させる

「COMSUrrogateは動作を停止しました」のエラーが発生する際にはパソコンの処理が重くなったり、処理の実行に時間が掛かる場合があります。
そういった場合はタスクマネージャー上から対象のプログラムを終了させる方法が簡単です。
※タスクマネージャーを使用してフリーズしているCOMSurrogateの停止方法をご紹介します。(windows10での対処方法をご紹介します。)

1.画面右下のWindowsマークを右クリックし表示された項目から『タスクマネージャー』を選択します。

2.タスクマネージャーのプロセスタブで現在動作中のプログラム一覧を見ることができるのでその中から『COMSurrogate』を選択します。

3.COMSurrogateが選択されている状態で右下の『タスクの終了』でプロセスを強制的に終了させることができます。

※タスクマネージャー上に複数のCOMSurrogateのプロセスが動作していた場合は上記の2~3の手順を繰り返し行ってください。

②Windowsを最新版にアップデートさせる

COMSurrogateはWindowsの標準機能となりますので、Windowsを最新版にアップデートさせることで解決する事があります。
OSに標準で導入されているプログラムやサービス等に関しては、異常が起きた際にOSのアップデートやリカバリーを行う事で解決する事もあります。
また、古いバージョンのOSを使用し続けるとシステムの脆弱性や他のサービスにも問題が発生しトラブルの原因になるので、Windows系OSのバージョンアップに関しては最新のものに更新・使用するように注意してください。

なお、Windows10でのOSアップデートに関しては基本的には自動で行われていますが、手動でアップデートを行う事も可能です。

1.画面右下のWindowsアイコン上で右クリックを行い「更新とセキュリティ」を選択します。
2.「Windows Update」の画面が表示されるので「更新プログラムのチェック」を選択します。
3.更新プログラムの有無をMicrosoftのサーバーに確認して更新対象のプログラム情報があれば一覧が表示されます。
4.インストールしたいプログラムの「ダウンロードしてインストール」と記載されているリンクがありますので選択します。
5.実際にプログラムのダウンロードが行われ完了するとインストールされます。

③最新のグラフィックドライバーに更新する

グラフィックドライバーが原因となるケースもありますので、パソコンに搭載されているグラフィックカードやパソコンメーカーのサイトから最新のグラフィックドライバーをダウンロードしインストールしてみてください。
また急にCOMSurrogateが停止するエラーが発生した場合はグラフィックドライバーの自動更新が原因の場合もある為、その場合は1度古いバージョンのグラフィックドライバーに戻して確認してみてください。

④問題の原因となっているファイルを探す

OS・ドライバーのアップデートで改善しない場合はCOMSurrogateが停止する原因のファイルを探してみてください。
前述でも紹介した通り、COMSurrogateは画像や動画ファイルのサムネイル作成を行っている為、これらの画像・動画ファイルが破損していることでサムネイルの作成に失敗している事が原因で発生しているケースが多いです。

以下に原因となっているファイルの調査方法についてご説明します。

①サムネイルのキャッシュを削除する

COMSurrogateのエラー原因のファイルを操作するにはまずサムネイルのキャッシュデータの削除を行う必要があります。

1.Windows10でファイルエクスプローラーを表示し上部にあるタスクバーの『表示タブ』内にあるオプションを選択します。

2.フォルダーオプションが表示されるの『表示』のタブを選択します。

3.「詳細設定」の一覧から『常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない』を選択し適用ボタンを押します。

4.次にサムネイルのキャッシュ削除方法について説明します。1で表示してもらったファイルエクスプローラーを再度表示しWindows10がインストールされているディスクを選択します。
ドライブを選択後に『ドライブツール』タブ内の『クリーンアップ』を選択します。

5.ディスククリーンアップの画面が表示されるので、「削除するファイル」の一覧から『縮小表示』の項目を選択して『OK』ボタンを押します。

6.ディスククリーンアップを開始するとファイルの削除が行われる為、警告画面が表示されるので『ファイルの削除』を選択します。

7.キャッシュデータの削除が実行され、これまでに作成されたサムネイルデータが削除されます。

②アクセス状況を調べる

サムネイルのキャッシュ削除が完了したら、Microsoftの公式サイトで提供されているプロセスモニターリングツールを使用してCOMSurrogateのファイルアクセス状況を調べます。
※プロセスモニタリングツールに関しては複数存在していますが今回はMicrosoftが公開死しているフリーソフト『Process monitor』でご紹介します。

1.Process Monitorをダウンロードします。
2.Process Monitorを起動しフィルターの設定画面を表示し下記の設定を指定します。
[Process Name][is][dllhost.exe]then [include]
3.フィルター条件を設定後に『Add』ボタンをクリックし『Apply』ボタン→『OK』ボタンの順にクリックします。
4.Dllhost.Exeのファイルアクセス状況が表示されるので、リスト内容を調べ、同じファイルに連続でアクセスしていないか確認します。
※もし同じ名前のファイルにアクセスしていて対象が画像や動画ファイルの場合はそのファイルが原因で発生している可能性がある為エクスプローラー上で該当ファイルを表示し削除もしくは修復して見てください。

なお、上記の対処方法で解決した場合は最初に設定したフォルダーオプションの『常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない』のチェックは外していただいても問題ありません。

⑤常時アプリケーションを一時的に停止してエラーが収まるか確認する

上記で紹介した対処方法で改善しない場合は、常時アプリケーションがバックグラウンドで動作していることが原因で発生していることもある為、一時的に機能停止してエラーが収まるか確認してみてください。

⑥セーフモードでPCを起動して動作を確認する

Windowsの必要最小限の機能で動作するセーフモードでエラーが発生した際の手順と同じ操作を行い、変化があるかどうかを確認してみてください。
もしセーフモードでエラーやCOMSurrogateが停止しない場合は、通常起動時に読み込まれるドライバーやバックグラウンドで動作しているプログラムが原因の可能性があります。

「comsurrogateによってファイルが開かれているため、操作を完了できません」のエラーの対処法

バックグラウンド上で動作しているプログラムdllhost.exeが使用されている可能性がある為、もしパソコンの再起動が可能な状態であればパソコン本体を再起動する事でソフトの起動状態がリセットされるので改善する可能性があります。

「comsurrogateによってファイルが開かれているため、操作を完了できません」と表示された場合は、一度パソコンを再起動して下さい。

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