iOS10で追加された新機能「持ち上げるだけでロック解除」について取り上げます。
多くの方はiPhoneにロックナンバーやtouch IDを設定して、他人に使われることのないようにされていると思います。
こうした機能はセキュリティを守る上でとても大切なものなのですが、設定すると「iPhoneを手に取る→ホームボタンを押してロック画面を表示する→touch IDでロック解除」という3ステップをホーム画面までたどり着くことができず、これはこれで結構なストレスになります。
でも、そこはシンプルが大好きなApple。iOS10から、このステップを更に短縮する機能が新たに追加されました。
今回はそんな「持ち上げるだけでロック解除」新機能について、実際の使い心地や問題点などをまとめてみました。
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目次
持ち上げるだけでロック解除とは?
「持ち上げるだけでロック解除」とは、iOS10で追加された新機能で、対応したiPhoneであれば端末を手に持って持ち上げただけで、スリープが解除されるという機能です。
実際には、スリープ解除の前に(ロックナンバーを設定していた場合のみ)ロックナンバーやtouch IDの入力が必要になるので、「持ち上げるだけでスリープ解除」という方が正しい表現ですね。
(以下、「持ち上げるだけでスリープ解除」に統一します。)
意外と賢いセンサー検知
「持ち上げるだけでスリープ解除」機能は、iPhoneに搭載されたセンサーによって本体が持ち上げられたことを検知し、作動します。
この検知機能が思いの外優秀で、iPhoneを持ち上げ、画面を斜め上に向けた状態で初めて動作するのです。
単に持ち上げただけとか、画面を下に向けている時には機能しないので、「鞄の中でiPhoneが動いた拍子に誤作動する」なんてことは滅多にないでしょう。
1ステップ減ることの効用
この機能を利用することで、冒頭で述べた
- iPhoneを手に取る
- ホームボタンを押してロック画面を表示する
- touch IDでロック解除
という3ステップから、
- iPhoneを手に取る
- ホームボタンを押してtouch ID認証を行いロック解除
の2ステップに短縮できます。
「たったの1ステップでしょ?」と侮るなかれ。
このたった1ステップを減らすことで、ロック解除までのストレスが驚くほど軽くなります。
また、「ロック画面の通知を見たいだけ」という場合も、今まではスリープボタンやホームボタンで画面のスリープを解除しないと確認できませんでしたが、この機能を使えばiPhoneを手に取るだけで通知を確認することが可能に。
ホーム画面に至るステップが減ったことの快適さはいまいちピンとこなくても、こちらの利便性はイメージしやすいのではないでしょうか?
touch IDを初めて使った時と同じで、一度使ったら最後、二度と元には戻れない、そんなレベルの快適さ。
対応するiPhoneを持っているという方は、是非一度試してみてください。
ステップを減らしたことの対価
前項ではステップを減らすことによる快適さについて述べましたが、便利さや快適さには、何かしらの対価があるものです。
そこで、本項では「持ち上げるだけでスリープ解除」機能の問題点について触れていきましょう。
バッテリーのもちが悪くなる
通知のチェックやロック解除が今まで以上に楽にできるということは、iPhoneを使うためのハードル(要は面倒臭さ)もそれだけ下がり、より頻繁にiPhoneを使う可能性が高まるということです。
iPhoneは電気で動いていますから、使う時間が増えれば、当然バッテリーの消耗も早くなります。
「たかが液晶程度でそんなに変わるの?」と疑問に感じる方も居るかもしれませんが、実は液晶のバックライトは、電気をよく使う部品の1つ。
みなさんが毎日当たり前に接している画面の消灯機能(スリープ)も、主な目的はバックライトの不必要な点灯で貴重なバッテリーを無駄に消耗することを避けるためなのです。
見たくない時でも、通知が目に入ってしまう
単に別の場所にiPhoneを移動させたいだけの場合でも、センサーが検知した動きが要件を満たせば、スリープが解除され、ロック画面に並んだ通知が目に入ってきてしまいます。
それが仕事関係の通知だったり、大事な友人からのLINEの通知だったりしたら、ついつい気になってみてしまいますよね。
例え、寝る前だったとしても……。
「最近、iPhoneを触ってばっかりだなぁ」という人は、スマホ依存に陥らないように注意することが必要かもしれません。
まとめ:自分のスタイルに合わせて使いたい快適機能
というわけで、今回はiOS10で新たに搭載された「持ち上げただけでスリープ解除」機能について取り上げました。
本文中でも触れたように、この機能は利便性や快適さのアップをもたらしてくれる反面、問題が全くないわけでもありません。
iPhoneはあくまでも道具。
良い点も悪い点も踏まえた上で、自分のスタイルに合わせて使っていくようにしたいものです。
それでは、快適なiPhoneライフを♪