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【iPhone】クイックスタートでデータ移行する手順の解説

古いiPhoneから新しいiPhoneにデータ移行する方法として、クイックスタートという方法があります。

今回は、iPhoneのクイックスタートでデータ移行する手順を解説していきます。注意点やメリット・デメリットも解説していくので、参考にしてみてください。

クイックスタートとは?

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クイックスタートとは一体何なのでしょうか。

iPhoneを利用していても、知らない人も多いかもしれませんね。クイックスタートとは、古いiPhoneから新しいiPhoneへと、設定の引継ぎとデータ移行する方法となります。

ということで、詳しく解説していきます。

新旧iPhone間で設定の引継ぎとデータの移行

クイックスタートとは、古いiPhoneから新しいiPhoneへと、設定の引継ぎとデータ移行する方法となります。

クイックスタートは、iOS12.4のアップデートにより登場したデータ移行の機能となっており、iPhoneを近づけるだけでデータ移行ができるという手軽さや、バックアップする必要がないといったメリットがあります。

古いiPhoneから新しいPhoneにデータ移行したいという人は、是非試してみてください。

クイックスタートでデータ移行するのに必要な条件【iPhone】

クイックスタートでデータ移行するには、必要な条件があります。

その条件とは、新旧iPhone間の共にiOS12.4以降になっていること、空きストレージが十分にあること、安定したWiFi接続にしてあること、といった条件があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

①新旧iPhone間の共にiOS12.4移行になっていること

まず、新旧iPhone間の共にiOS12.4以降になっていることが条件となります。

クイックスタートはiOS12.4で登場した機能なので、iOS12.4以前のiPhoneでは、クイックスタートが使えません。

iOS12.4は2019年7月に登場したため、新しいiOSが登場する度にアップデートしていれば何の問題もありませんが、自分のiPhoneのiOSをチェックしておきましょう。

②空きストレージが十分にあること

次に、空きストレージが十分にあることが条件となります。

古いiPhoneのストレージが新しいiPhoneのストレージよりも多い場合、データ移行ができません。

新しいiPhoneと古いiPhoneのストレージをチェックして、もしも新しいiPhoneが古いiPhoneよりストレージが少ない場合は、移行する写真をiCloudにアップデートするなどしたり、いらないデータを削除したりして、ストレージを減らしておきましょう。

③安定したWiFi接続にしてあること

次に、安定したWiFi接続にしてあることが条件となります。

クイックスタートでデータ移行するときは、古いiPhoneと新しいiPhoneを同じWiFiにつなげてデータ移行します。

そのため、不安定なWiFiや多くの人が利用しているWiFiは、データ移行ができない可能性があります。また、クイックスタートはiPhone同士を近づけるだけでデータ移行できるという機能ですが、Bluetooth通信でデータ移行をしているため、接続を安定させいときや早めたいときは、有線で繋ぎ合わせるのもオススメです。

クイックスタートでデータ移行する手順

クイックスタートで、データ移行する手順を解説していきます。

クイックスタートでiPhoneを移行するには、新しいiPhoneと古いiPhoneを用意しなければいけません。ここから新しいiPhoneを新iPhone、古いiPhoneを旧iPhoneとして、説明していきます。

手順

クイックスタートをやるには、新iPhoneがセットアップも何もしていない状態にしなければいけません。お店によっては動作確認のために初期セットアップをすることがあるので、その場合はiPhoneを初期化しておきましょう。

クイックスタートでデータ移行する手順は、新iPhoneと旧iPhoneを近づける、旧iPhoneの画面を新iPhoneで撮る、新iPhoneのパスコードを設定する、AppleIDの設定をする、バックアップ復元する方法を選択する、という手順になっています。

それぞれの手順について、詳しく解説していきます。

①新iPhoneと旧iPhoneを近づける

最初の手順は、新iPhoneと旧iPhoneを近づけます。

新iPhoneと旧iPhoneを近づけると、旧iPhoneに自動で「新しいiPhoneを設定」表示されるので、続けるを選択します。

②旧iPhoneの画面を新iPhoneで撮る

次の手順は、旧iPhoneの画面を新iPhoneで撮ります。

新iPhoneに模様が表示されるので、それを旧iPhoneのカメラで読み取ります。

③新iPhoneに旧iPhoneのパスワードを入力

次の手順は、新iPhoneに旧iPhoneのパスワードを入力します。

新iPhoneにパスワードを入力するところが表示されるので、そこに旧iPhoneで使用していたパスワードを入力します。

④AppleIDの設定をする

次の手順は、AppleIDの設定をします。

新iPhoneにAppleIDのパスワードを入力するところが表示されるので、そこにAppleIDのパスワードを入力します。

⑤バックアップ復元する方法を選択する

最後の手順は、バックアップ復元する方法を選択します。

「復元する前にバックアップをアップデート」は、旧iPhoneのデータをiCloudにバックアップしてから新iPhoneにデータを移行すること

「○○年○月〇日バックアップから復元」は、既にiCloudにバックアップされている最新データから復元すること

「ほかのバックアップを選択、または復元しない」は、他のiCloudやiTunesなどのバックアップデータから復元すること、データを復元しないこと

という意味になっています。

クイックスタート以外のデータ移行方法【iPhone】

iPhoneのデータ移行では、新iPhoneと旧iPhoneを近づけるだけでできるクイックスタートが主流ですが、クイックスタート以外にもデータ移行する方法があります。

クイックスタート以外のデータ移行は、iCloudバックアップ復元、PCでのバックアップ復元となります。

それぞれの移行方法について、解説していきます。

iCloudバックアップ復元

iCloudバックアップ復元方法を解説していきます。

こちらの方法は、iCloudを使用して旧iPhoneから新iPhoneへとデータ移行をする方法となります。

まずiCloudで、旧iPhoneのバックアップをとります。その後、旧iPhoneのバックアップを、新iPhoneに移動します。これで、移行完了です。

PCでのバックアップ復元

PCでのバックアップ復元方法を解説していきます。

こちらの方法は、PCのiTunesを使用して旧iPhoneから新iPhoneへとデータ移行をする方法となります。

まずiTunesで、旧iPhoneのバックアップをとります。その後、新iPhoneとPCを繋いで、旧iPhoneのバックアップを、新iPhoneに移動します。これで、移行完了です。

iPhoneクイックスタートでデータ移行時の注意点

クイックスタートを利用したiPhoneのデータ移行方法を解説してきましたが、いくつか注意点があります。

◾️iPhoneクイックスタートでデータ移行時の注意点

  • Googleアカウントにもう一度ログインする
  • Apple Payはセキュリティーコードを用意する
  • LINEなどは別で引き継ぎをする
  • モバイルsuicaは別に手動で引継ぎをする

以上のような注意点を、それぞれ詳しく解説していきます。

【注意点①】Googleアカウントはもう一度ログイン

Googleアカウントはもう一度ログインしなければいけない、という注意点があります。

クイックスタートではデータ移行することができますが、Googleアカウントまでは移行することができません。なので、Gmailとパスワードを控えておくことを忘れないでください。

GoogleアカウントではGmailやYouTubeなど、普段利用しているサービスもあるでしょうから、注意しておきましょう。

【注意点②】LINEなどは別で引き継ぎをする

LINEなどは別で引継ぎをする、という注意点があります。

クイックスタートではデータ移行することができますが、LINEなどのApple以外のサービスは移行することができません。なので、LINEは移行後に、別で引継ぎ作業をしなければいけません。

これはLINEに限った話ではない為、重要度の高いサービスのパスワードを控えておくことを忘れずにしてください。

【注意点③】Appleペイはセキュリティーコードを用意する

Appleペイはセキュリティーコードを用意する、という注意点があります。

Appleペイは、iPhoneにクレジットカードなどの支払い情報を登録することができるサービスですが、新iPhoneにデータを移行した場合、クレジットカードのセキュリティーコードが必要となります。

新iPhoneでAppleペイを利用したいときは、クレジットカードのセキュリティーコードを用意しておきましょう。

【注意点④】モバイルsuicaは別に手動で引き継ぎする

モバイルsuicaは別に手動で引継ぎをする、という注意点があります。

クイックスタートではデータ移行することができますが、モバイルsuicaは別で手動で引継ぎをしなければいけません。

モバイルsuicaで引継ぎをするには、まず旧iPhoneからモバイルsuicaのデータを削除し、新iPhoneにモバイルsuicaを登録します。通勤や通学で使用する人も多いと思うので、あらかじめ引継ぎをしておきましょう。

クイックスタートでデータ移行するメリット・デメリット

クイックスタート以外にもデータを移行する方法はありますが、クイックスタートでデータ移行をするメリット・デメリットってあるのでしょうか?

クイックスタートでデータ移行するメリットは、データ移行が簡単、バックアップ作成の必要がない、といったメリットがあります。反対にデメリットは、他の方法に比べて時間がかかる、アプリ内データに対応していない、といったデメリットがあります。

それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット

クイックスタートでデータ移行するメリットは、データ移行が簡単、バックアップ作成の必要がない、といったメリットがあります。

それぞれ解説していきます。

データ移行が簡単

クイックスタートでデータ移行するメリットは、データ移行が簡単ということです。

クイックスタートでデータ移行するには、新iPhoneと旧iPhoneを近づけるだけで設定することができ、あとは選択するだけで自動でデータを移行してくれます。

他のデータ移行方法は一旦データPCのiTunesに保存するなど、手間がかかるものとなっています。その点クイックスタートは旧iPhoneから新iPhoneへ直接データを送ることができるので、簡単にデータ移行できます。

バックアップ作成の必要がない

クイックスタートでデータ移行するメリットは、バックアップ作成の必要がないということです。

クイックスタートでデータ移行するときは、iCloudなどにデータをバックアップしなくても、直接データを送ることができます。

iCloudは5GBまでしか無料で使用できないため、既にiCloudの容量が足りていないという人も多いでしょう。iCloudのバックアップデータを使用せずに直接データを送ることができるというのは、大きなメリットです。

デメリット

クイックスタートでデータ移行するデメリットは、他の方法に比べて時間がかかる、アプリ内データに対応していない、といったデメリットがあります。

それぞれ解説していきます。

他の方法に比べて時間がかかる

クイックスタートでデータ移行するデメリットは、他の方法と比べて時間がかかるということです。

クイックスタートでデータ移行するときは、他の方法と比べて少し時間がかかってしまいます。例えばiCloudからデータ移行する場合は、クイックスタートより早くデータを移行することができます。

クイックスタートではBluetooth通信でデータを移行しますが、有線ケーブルを使用して接続を安定させるというのも一つの手です。

アプリ内データは対応していない

クイックスタートでデータ移行するデメリットは、アプリ内データは対応していないということです。

クイックスタートでデータ移行するときは、iPhoneのデータや設定を移行することができますが、Apple以外のアプリのデータは移行することができません。

大体はログインすれはOKですが、念のために新iPhoneにアプリをインストールしてチェックしてみましょう。

クイックスタートでデータ移行できない時の対処法

クイックスタートのデータ移行方法を解説してきましたが、クイックスタートを使ってもデータ移行ができないことがあるようです。

クイックスタートでデータ移行できないときの対処法は、最新のOSにアップデートする、AppleIDの設定を完了させる、新しいiPhoneを使える状態にして初期化する、といった対処法があります。

それぞれの対処法を、解説していきます。

【対処法①】最新のOSにアップデートする

まずは、最新のOSにアップデートをしましょう。

クイックスタートはiOS12.4で登場した機能なので、iOS12.4以前のiPhoneでは、クイックスタートが使えません。

新iPhoneも旧iPhoneもiOS12.4以降でないといけないので、2つのデバイスのiOSをチェックしておきましょう。

【対処法②】AppleIDの設定を完了させる

つぎに、AppleIDの設定を完了させましょう。

旧iPhoneにAppleIDが設定されていないと、新iPhoneにデータ移行がうまくいかない可能性があります。

旧iPhoneにAppleIDが設定されているか、チェックしておきましょう。

【対処法③】新しいiPhoneを使える状態にして初期化する

次に、新しいiPhoneを使える状態にして初期化しましょう。

クイックスタートをするためには、新iPhoneがセットアップも何もしていない状態にしなければいけません。

お店によっては動作確認のために初期セットアップをすることがあるので、その場合はiPhoneを初期化しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

iPhoneのクイックスタートはOS12.4のアップデートにより登場したデータ移行の機能となっており、iPhoneを近づけるだけでデータ移行ができるという手軽さや、バックアップする必要がないといったメリットがあります。

古いiPhoneから新しいPhoneにデータ移行したいという人は、是非試してみてください。