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ハイラックスで後悔しないために知っておきたいことを紹介

2023年6月29日

ハイラックスは、新車で買える唯一の国産ピックアップトラック。ピックアップトラックは海外で大人気ですが、国内では少数派。ピックアップトラックは一般の乗用車とは異なる特徴があります。本記事では、ハイラックス購入で後悔しないために理解しておくべきことを説明します。

ハイラックスで後悔しないための抑えるべきポイント

SUVに荷台を付けたような形状のピックアップトラック。アウトドア派などに人気の車種です。ハイラックスは、国産で新車として販売されている唯一のピックアップトラックです。

ここでは、ハイラックスを購入したことが後悔にならないために、理解しておいた方がよいポイントを説明します。

ポイント①小回りがきかない

ポイントその1は、ハイラックスは1ナンバーの普通貨物車に相当するクルマということ。荷台がある分、全長も5m以上もあり、非常にサイズも大きいのです。最小回転半径は5m程度と小回りがきかないのがデメリット。

キャンプやアウトドアなど自然の中を走るのには便利ですが、街中を走るには苦労する場合もあります。細い路地の多い下町などでは、遠回りが必要になったりで後悔することも。

ポイント②駐車の難しさ

ポイントその2は、駐車のし難さです。ハイラックスは、クルマのサイズが大きくて小回りが利きにくいため、どんな駐車場でも、手軽に利用するというわけにはいきません。普通乗用車の駐車場のスペースは6m×2.5m以上とされていますが、商業施設や街中のコインパーキングでは、ぎりぎりのスペースしか確保していないことが多いのです。

ドアを開けるには70cm以上のスペースが必要ですが、ハイラックスを駐車したら、このスペースを確保できないことも。また、車高が1.8m程度あり、機械式立体駐車場には利用できない場合もあります。

駐車が難しいと後悔しないようにこの点には留意してください。

ポイント③ディーゼルエンジン

ポイントその3は、ハイラックスはディーゼルエンジン車であること。日本では、ガソリンエンジンのクルマが多く、ディーゼルエンジンのクルマは少数派です。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べて音が大きい、加速が鈍いなどの傾向があります。

ガソリンエンジン車しか乗ったことのない方は、購入してから後悔しないように、試乗などにより相違点が気にならないかを確認した方がよいでしょう。

ポイント④乗り降り

ポイントその4は、乗り降りの容易さです。ハイラックスは、どちらかというと、乗用車というよりトラックに近いのです。その点が顕著に感じられるのは、ハイラックスへの乗り降り。ハイラックスでは、最低地上高は215mm。乗降に際して、20cm以上の階段の上り下りと同じ動作をすることになります。

小さな子供さんやお年寄りは、乗り降りに不便を感じるかもしれず、家族に評判が良くないと後悔しないよう、乗り降りのしやすさをチェックしてください。

ポイント⑤後部座席が窮屈

ポイントその5は、後部座席のスペースです。ハイラックスは5mを超える全長があるのに、定員は5名です。しかも後部座席は狭く感じる方が多いのです。同じ全長5mサイズのトヨタのミニバンやアルファードは7名乗車できます。ハイラックスは、荷台の長さが1.5mあり、荷台がついている分、後部座席はせまいのです。

家族から狭いと不満が出て後悔しないようチェックして下さい。

ポイント⑥荷台の使い勝手

ポイントその6は、ハイラックスの荷台の使い勝手です。ワゴンタイプのクルマのように屋根やドアがついておらず、荷台はむき出しです。このため、荷物を固定したり、雨天の場合は荷物にカバーをかけたりすることが必要。荷台を使うのが面倒と感じる方もおられるかもしれません。

また、ハイラックスはトラックとは異なり後部座席がある分、トラックほどのスペースは確保できていません。そのため、思ったより荷物を積めないと感じることがあるかもしれません。

ポイント⑦燃費がガソリン車と同じ

ポイントその7は、燃費です。ハイラックスはディーゼルエンジン車です。ディーゼルエンジン車の燃料は軽油であり、一般的には、ガソリンエンジン車に比べて燃料代を節約できるといわれています。

しかし、ハイラックスはパワフルな分燃費はあまりよくなく、WLTCモードの場合11.7km/Lです。このため、燃料代を大幅に節約できないと後悔しないよう、燃料代もチェックしてみてください。

ポイント⑧高速代がかかる

ポイントその8は高速料金です。ハイラックスで高速道路を走行する場合は、中型料金が適用されます。具体的には、たとえば、普通車が1800円の場合は、中型車は2140円かかるのです。また、休日割などの割引は普通車や軽自動車を対象とする場合が多く、中型車のハイラックスは適用されない場合もあり得ます。

定員は5名と普通乗用車と同じなので、購入後に割高と後悔しないようチェックしておいてください。

ポイント⑨車検が年一回

ポイントその9は、車検の回数です。ハイラックスは1ナンバーの普通貨物車に相当するクルマであり、普通乗用車とは車検での扱いも異なります。

新車の場合で比較すると、普通乗用車は、初回3年、以後は2年ごとに車検を受けることになります。一方、普通貨物自動であるハイラックスは、初回2年、以後は毎年車検を受ける必要があるのです。

毎年車検に出す必要があるのは煩わしいと後悔しないよう、確認しておいてください。

ポイント⑩カスタム品が少ない

すでに説明したように、国産のピックアップトラックはハイラックスのみとなっています。このため、ピックアップトラック用のアクセサリーなどのカスタム品市場も小さく、カスタム品メーカー側もあまり熱心ではありません。

クルマのカスタマイズを楽しみたい方にはハイラックスはハードルが高いと言えます。

ハイラックスの魅力は?

ここでは、ハイラックスの魅力を説明します。

魅力①特別感が高い

ピックアップトラックは、丈夫さや実用の高さで、アメリカなど海外では人気です。2021年には、アメリカでは販売台数の1位から3位までを独占するほどの人気でした。

日本では、新車で販売されているのはハラックスのみと、なじみのない車種といえます。その分、日本では、運転していると目立つのが魅力です。また、外観も力強く、重厚感もあるので、カラーリング次第では、オシャレ感が出せるのも魅力です。

魅力②視界が広い

ハイラックスはトラックのような貨物車仕様なので、最低地上高が215mmと高く、運転席や助手席からの見通しがよく、視界が広いのが特徴です。視界がよい分、運転時の安心感もあります。

また、車高が高いので路面の状態が少々悪くても、クルマの底が路面と接触することもありませんし、走行時の衝撃も伝わりにくく、乗り心地のよいのも魅力です。

魅力③荷台が広い

ハイラックスのオープンな荷台は、用途が明確な方には非常に高い利便性を提供してくれます。荷物の積み残しが出ると後悔することもありません。

たとえば、単に荷物をのせるだけでなく、自転車やバイクをのせることも可能です。また、キャンプなどの場合は、テントを張ってしまえば、快適な居住スペースとして利用できるのも魅力です。

魅力④走破性が高い

ハイラックスは、ディーゼルエンジンを積んでいる分、トルクが高く馬力もあります。このため、悪路や坂道の多い場所を運転するの適しています。

ハイラックスは、どちらかというと、街中や整備された道路というより、アウトドアや山道など、あまり整備されていない路面の道路で威力を発揮するのも魅力です。

ハイラックスがおすすめな人

ハイラックスのその特性から考えて、一般向きの誰でもが乗れるクルマというわけではありません。はやり、向き不向きがあるのです。ここでは、ハイラックスがおすすめの方の特徴を説明します。

売却額を下げたくない人

新車といえど、販売台数の多い車種は下取り価格もそれなりに下がってしまいます。リセール市場に出回る台数が多ければ、需要と供給の関係から価格も高止まりします。

ハイラックスは、国内外にファンが多数おり、また頑丈で壊れにくいことから、もともと販売台数も多くなく、リセール市場に出回る台数も少ないのです。したがって、リセールバリューが高く、残価率は3年落ちで80%、10年落ちで50%以上と言われています。

クルマを短期間で買い替える方には、下取り価格が安いと後悔することのない、都合のよいクルマと言えます。

アウトドアが好きな人

荷台が広く、キャンプ道具はもちろん、サーフボードやバイク・自転車などまで積めます。これは、SUVやワゴン車にはない特徴です。また、テントをはれば、居住空間にもつかえ、雨のキャンプなどにも重宝します。

せっかく、クルマを手に入れたのに、キャンプや海などアウトドアには使えないと後悔することなく、アウトドアを存分に楽しみたい方におすすめのクルマです。

特別感に溢れるカッコイイ車に乗りたい人

海外では大人気で販売台数も多いのですが、国内では少数派のピックアップトラック。しかし、折角購入したのに目立たないと後悔することはありません。

国産車ではハイラックスのみです。ハイラックスは街中でも目を引くことは請け合いです。

また、SUVに荷台をつけたその独特のフォルムは、営業用のトラックやバンとは異なり、スタイリッシュな外観です。

こうしたスタイリッシュでかっこいいクルマにあこがれる方、特別感があり目立つクルマに乗りたい方におすすめです。

荷物が多い人

SUVやワゴンタイプのクルマは、セダン型の乗用車に比べれば荷物を載せやすいとはいえ、それほど多くの荷物が積めるわけではありません。1ナンバーの普通貨物車であるハイラックスであれば、荷物の積載量も多く、荷物を多い方にはおすすめです。

ガソリン代を抑えたい人

ハイラックスは、ディーゼルエンジン車なので、燃料は軽油です。軽油はガソリンと比べると燃料費を節約することが可能です。

現在の価格では、軽油はガソリンに比べて、1リットルあたり10〜20円は安いのです。毎日乗ったり、長距離を頻繁に乗る方にとっては、燃料費の節約に貢献するでしょう。

あわせて、頑丈なので修理代なども気にする必要が少なく、コスパが悪いと後悔することのないクルマといえるでしょう。

まとめ

ハイラックスは、国内で新車で買える唯一のピックアップトラックです。ピックアップトラックは、アメリカなど海外では大人気で販売台数も多いクルマですが、国内では少数派。

本記事では、ハイラックスの購入が後悔につながらないためには、どういう点に注意しておけばよいのか、ハイラックスのメリットやマッチするユーザー像などをわかりやすく解説しました。後悔しないマイカー選びの参考にしてみてください。