この記事では、PCに接続することでPS3のコントローラーでゲームを動作させる方法をご紹介します。接続方法やドライバーのインストール、無線接続の方法やsteamの設定など、細かく説明していきます。対処法も併せて記載していますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の目次
まずは接続し、動作しないときはドライバーを使う
まずは、PS3のコントローラーとPCをUSBで有線接続してみましょう。そうすると、”一応”は認識されることが分かります。しかし、これだけではドライバーはインストールされず、きちんと動作はしません。
そこで、以下の手順に沿って、専用のドライバーをインストールすることで、操作が可能にします。
「PlayStation Now for PCアプリ」をインストール
PS3のコントローラー用ドライバーをインストールするために、「PlayStation Now for PCアプリ」(無料)を以下の手順でインストールしましょう。
【手順】
①SONY公式サイトに行きます。 公式サイトはこちら
②トップページに「ダウンロードする」という部分があるので、そこをクリック。
③ダウンロードが始まるので、完了したらファイル(セットアップウィザード)を開く。
④必要な項目への同意&保存先等の指定をして、インストールする。
⑤完了したら、「PlayStationNowを起動する」のチェックを外し、「完了」をクリックする。
これは、SONYが提供している、PCでPlayStationのゲームを遊ぶためのサービス(PlayStation Now)に必要なもので、これに付随してインストールされる「DUALSHOCK」を利用して、コントローラーを動作させます。
今回は、「PlayStation Now」のアプリや有料サービスは全く使いませんので、有料サービスへの加入は必要ありませんし、アプリに関しては、この時点でアンインストールしていただいても構いません。
ドライバーのインストールが上手くできないときは?
インストール中にエラーが発生する場合、以下の手順をとってみてください。
【手順】
①「スタート」(Windowsマーク)をクリックし、「設定」(歯車マーク)を開く。
②「更新とセキュリティ」をクリック。
③一覧の中の「回復」をクリック。
④「PCの起動をカスタマイズする」から「今すぐ起動」を選択。
⑤「オプションの選択」から、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順にクリック。
⑥「再起動」をクリックして、本体を再起動させる。
⑦「スタートアップ設定」が開いたら、キーボードの「7」キーを押して、「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択する。
⑧先ほどの『「PlayStation Now for PCアプリ」をインストール』の手順を繰り返す
この手順で「ドライバー署名の強制を無効にする」ことで、インストールが上手くいく場合がありますので、確認してみてください。
コントローラーの動作確認方法
ここで、以下の手順でコントローラーが上手く動作するかを確認します。
【手順】
①「スタート」(Windowsマーク)をクリック。
②表示されたソフト一覧から、「Windows システムツール」→「コントロールパネル」の順に開く。
③「ハードウェアとサウンド」→「デバイスとプリンター」の順に開く。
④「PLAYSTAION3 Controller」をクリック。
⑤「ゲームコントローラーの設定」→「プロパティ」→「テスト」の順に進んでいき、コントローラーの反応を確認する。
これでコントローラーがうまく動作していなければ、次の項目を確認してください。
ドライバーを入れても動作しない場合
ドライバーを正常に入れることができても、動作しない場合があります。その際には、以下の対処法を試してみて下さい。
対処法1:コントローラーの再接続
まずは、PSボタンを押し直すか、接続し直してみてください。また、他のコントローラーが接続されている場合には、競合して不具合が発生することもありますので、それらの接続を切ったり、ケーブルを抜いたりして、PS3のコントローラーだけにしてみましょう。
対処法2:USBケーブルを挿し直す
今一度USBケーブルを挿し直して、接触不良が無いか確認してください。複数ポートがあれば、そちらで試してみることもお勧めします。
対処法3:ほかの機器での動作確認
PS3など、ほかの機器に接続した場合に動作するか確認してください。ほかの機器で動作する場合、PCとの相性が悪いか、ドライバーが上手くインストールされていない可能性があります。反対に、他の機器でも動作しなければ、コントローラーに問題がある場合がありますので、そちらも一度確認してみましょう。
対処法4:ドライバーの削除
もし、以前にほかのコントローラーのドライバーをインストールしている場合、または非公式のドライバー(MotioninJoyなど)がインストールされている場合には、それらをアンインストールしてみてください。
対処法5:PlayStation設定サポートを有効にする
steamで上手く動作しない場合、「PlayStation設定サポート」を有効にしてみて下さい。
steamクライアントを起動し、BigPictureモードへの切り替え後、「設定」→「コントローラー設定」の順に進み、「PlayStation設定サポート」にチェックを入れることでこれを有効にできます。
対処法6:ゲーム内で設定
プレイするゲームによっては、相性の問題で、コントローラーのボタン割り当てや設定が、ずれたり、変になったりすることがあります。
各ゲーム内の設定画面で、割り当てや設定を今一度見直し、適切なものになっているか確認してください。
対処法7:コントローラーのリセット
PS3のコントローラーのリセットボタンを押して、工場出荷時の状態に戻してみましょう。リセットボタンの場所は、本体の背面のLボタン付近にあります。
完了したら、もう一度接続を試し、認識できるか確認してください。
対処法8:コンバーターの使用
ここまでの対処法で解決しなければ、USBコンバーターを使用してみて下さい。
コンバーターとは、規格の違うポートのプラグを接続するための変換機器のことで、PS3用のものが販売されています。これを利用すれば、接続するだけでPS3のコントローラーをPCで使用できるようになります。
PS3コントローラーとPCはBluetooth(無線)接続できない?!
ここまで、有線接続でのPS3のコントローラーとPCの接続方法について見てきました。この方法では、Bluetoothでの無線接続ができません。そこで、無線接続で使用できる方法をご紹介します。
無線接続には「ScpToolKit」を使用する
無線接続をするためには、「ScpToolKit」というドライバーをインストールします。このドライバーは、先ほどの「DUALSHOCK」とは違って非公式のものですが、これを使うことで、無線接続が可能になります。
しかし、非公式であることから、OSやゲーム側のバージョンによっては正常に動かなくなる可能性はありますので、その点をご理解ください。
「ScpToolKit」のインストール
「ScpToolKit」のインストールの手順をご紹介します。
インストールに移る前に、次のプログラムやランタイム(プログラムを動かすために必要なシステム)をダウンロードしておきましょう。また、PS3のコントローラーのBluetoothドングルも用意が必要です。
・Microsoft.NET Framework 4.5.2
・Microsoft Visual C++ 2010 Redistributable Package(再頒布可能パッケージ)
・Microsoft Visual C++ 2013 Runtime(再頒布可能パッケージ)
・DirectX runtime(エンドユーザー ランタイム)
【手順】
①「ScpToolKit」の公式サイトのダウンロードページに行き、下の方にある「ScpToolKit_Setup.exe」をクリックして、インストーラーをダウンロードする。
②この時点で、Bluetooth用のアダプターをPCに接続しておきます。
③インストーラーが開いたら、保存場所等の指定をして、すべてのインストール項目にチェックが入っていることを確認して、インストールする。
④完了したら、起動して、「Install Windows Service」「Install Bluetooth driver」「InstallDualShock 3 driver」の三つにチェックを入れて、ドライバーをインストールする。
ここまでで、ドライバーのインストールは完了しているはずですので、前半に説明したコントローラーの動作確認方法で、きちんと反応するか確認してください。
「ScpToolKit」が動作しない場合
「ScpToolKit」が上手く動作しない場合、次の原因が考えられますので、参考にしてみてください。
対処法1:ほかのドライバーを消す
「DUALSHOCK」のときにもご説明しましたが、ほかのドライバーと競合して上手くいかない場合がありますので、アンインストールを試してみてください。
対処法2:Bluetoothの設定確認
「ScpToolKit」は、PC側にもともと搭載されているBluetooth機能では利用できないようです。そのため、Bluetooth用のアダプターを使用していない場合には動作しないことがありますので、Bluetoothアダプタ―(ドングル)を使用するようにしましょう。
対処法3:「ScpToolKit」のインストール設定を確認
『「ScpToolKit」のインストール手順』のなかで、三つの項目にチェックを入れるようにご説明しましたが、もし他のところにチェックが入っていた場合、PS3のコントローラー以外のためのセットアップになっている可能性がありますので、心当たりがあれば、一度アンインストールしてから、もう一度手順通りにダウンロード・インストールを行ってみてください。
PS3コントローラーをPCゲームのsteamで使いたい場合
ここまでで、PS3のコントローラーのセッティングは完了しました。ここからは、steamでPS3のコントローラーを使うための設定をしていきます。
steam内で設定する
有線接続のときと同じく、「PlayStation Now for PC」のインストールとsteamの設定が必要です。「PlayStation Now for PC」については、この記事の最初の方の『「PlayStation Now for PC」をインストール』をご覧ください。
【手順】
①「PlayStation Now for PC」をインストールする
②steamを起動する
③「コントローラーを使用しますか?」というダイアログが表示されていれば、その指示に従って、そうでなければご自身で、「Big Pictureモード」を起動する。
④右上の歯車マークをクリックして設定画面を開き、項目の中から「コントローラ設定」を選択する。
⑤「検出されたコントローラ」に「PlayStation3 コントローラ」が表示されていることを確認する。
⑥「PlayStation設定サポート」にチェックを入れる。
この手順で、steamでの使用やキーの割り当てなどの設定を行うことが可能になります。
「joyTokey」を使用する
次に、「joyTokey」についての説明です。
「joyTokey」は、コントローラーにキーボード配列を割り当てるためのものです。基本的には、「ScpToolKit」のみの導入でPS3のコントローラーでゲームを楽しむことができますが、「マインクラフトjavaエディション」など、一部例外もありますので、説明していきます。
このソフトは有料のもの(700円)ですが、公式サイトには、まずは無料で試用し、気に入ったらライセンスを購入してほしい、という旨の記述があります。ご自身で検討いただければと思います。
「joyTokey」をインストールする
次の手順で、公式サイト経由でインストールしましょう。
【手順】
①公式サイトに行き、上部のメニューから「ダウンロード」を選択する。 公式サイトはこちら
②下の方にある「ダウンロード」の「joyTokey.netからダウンロード」をクリック。
③インストーラーがダウンロードされるので、同意の確認や保存場所の指定をしてインストールする。
これでインストールは完了です。次の項目からはキーの割り当てについて説明していきます。
「joyTokey」を設定する
設定について説明していきます。次の手順に従って、思い通りの設定にしてみましょう。
【手順】
①「joyTokey」を起動し、下部の「新規作成」をクリック。
②任意のデータ名を設定し、左の一覧に追加されたそれを選択する。
③下の「簡易設定ウィザード」をクリック。
④設定したいボタンを押すと、対応するキーの表示が黄色に光るので、設定したい部分をダブルクリック。
⑤設定画面でキーなどを指定する。
これを必要なだけ、ボタンの設定をしていけば完了です。これで、Bluetooth接続で、PS3のコントローラーでのゲームプレイが可能になりました。
まとめ
ここまで、PS3のコントローラーをPCに接続することで、PS3のコントローラーでゲームをプレイする方法について説明してきました。お話した内容をまとめたいと思います。
①ただUSBケーブルで接続しただけでは動作しないので、「PlayStation Now for PCアプリ」をインストールし、ドライブで動作させる。
・有料会員への加入は必要なく、特に特別な設定もないので、インストールすれば有線ですぐにプレイ可能。
②Bluetooth(無線)接続は、「ScpToolKit」をインストールすることで使えるようになる。
・これで無線接続でも動作可能に。
ぜひ、この記事を参考に、ゲームプレイを快適にしてください!