販売方法その1は自分で作ったデジタルアートをNFTマーケットプレースで販売することです。NFTマーケットプレースの利用は、仮想通貨関連の専門知識をあまり必要としない販売方法となります。なお、デジタルアートについては、別のアーティストの作品を購入してNFTアートとすることも可能です。
最大手のNFTマーケットプレースであるOpenseaを利用したNFTアートの販売方法を示します。
- 作成したデジタルアートを、NFTマーケットプレースにアップロードできる形式にしておく
- 国内の仮想通貨取引所に口座を開設してイーサリアムを購入する
- Openseaと連携可能なウォレット(例えばMetamask)を自分のPCに作成する
- 購入したイーサリアムをウォレットに入金
- OpenSeaにアカウントを開設し、フォルダ(コレクション)を作成する
- OpenSeaでミント(Mint)してNFT作品を登録する
- OpenSeaで登録したNFT作品の販売を開始する
目次
【販売方法②】購入した作品を転売する
販売方法その2は、Openseaなどの海外の大手NFTマーケットプレースで転売することです。国内にもNFTアートの転売を扱っている以下のようなNFTマーケットプレースもあります。
Coincheck NFT(β版):NFTゲームのアイテムを取引するもので、ガス代がかからないことが特徴です。
Adam byGMO:一般の人は出品が制限されていますが、取引にクレジットカードや銀行振り込みが利用できるのが特徴です。
NFTアートの転売で利益を得る方法は2つに大別されます。ひとつめは、売買の差益を利益を得る方法です。NFTマーケットプレースでは、NFTアートの価格を常に調べることができます。安く仕入れて、値上がりした時点で売却し、その差額を利益とします。ただし、購入および売却には手数料が必要になりますので、手数料を払っても利益が出るタイミングで売却することが必要です。
ふたつ目は長期保有して、NFTアートの価値が上がるのを待つ方法です。NFTアートには無名のモノが多数あり、もし、こうした作品が世の中の注目を集めるようになれば、取引額も高騰します。NFTマーケットの動向などをSNSなどでチェックして、これから価格が上がりそうなカテゴリに注目して作品をチェックするとよいでしょう。
NFTアートの転売では、NFTアートの作成者にも利益が還元される仕組みがあり、クリエータからも人気の理由のひとつとなっています。
NFTアートを販売するにはイーサリアムという仮想通貨での取引となる
NFTアートの販売方法で利用するNFTマーケットプレースの多くはイーサリアムを扱うブロックチェーン上に開設されています。そのため、売買代金には、仮想通貨のイーサリアムを使うのが一般的となっています。
したがって、NFTアートの販売や購入を行いたい場合は、イーサリアムを準備しておく、あるいは、イーサリアムを受け取れる環境を自分のPCに用意する必要があります。
イーサリアムはビットコインと並び代表的な仮想通貨の一つです。イーサリアムの最大の特徴は、仮想通貨のベースとなっているブロックチェーン上のアプリを簡単に開発運用できることです。この特徴を利用して、NFTアートの売買の場を提供するNFTマーケットプレースもイーサリアムのブロックチェーン上に開発運用されるものが多数を占めているのです。
仮想通貨って難しそう…。初心者にもわかりやすくイーサリアムの解説!
イーサリアムは、ビットコインについで時価総額が大きい仮想通貨です。ビットコインもイーサリアムもブロックチェーンという技術を用いていますが、その性格付けは大きく異なります。
ビットコインは、発行上限が2100万BTCと決まっており、金やダイヤモンドと同じく希少価値に着目して金融資産として取引されています。イーサリアムも仮想通貨なので金融資産としてしても人気がありますが、イーサリアムは、ブロックチェーン上のアプリケーションを簡単に構築できることが最大の特徴です。簡単にアプリケーションを構築できるようにするための以下のような機能を持っています。
- アプリで独自トークンを発行できる。
- 契約などを自動化するスマートコントラクトという機能を有する
これらの機能を使って、Defiという仲介者を必要としない分散型の金融取引アプリケーションの開発などが盛んにおこなわれています。
NFTアートの取引を行うNFTマーケットプレースもイーサリアム上のアプリケーションであり、NFTはNFTマーケットプレースではトークンとしてNFTを発行します。
イーサリアムで覚えておくべき注意点は、イーサリアム上のアプリケーションでブロックチェーンにデータを登録するにはガス代と呼ばれる手数料が必要なことです。そしてこのガス代は固定ではなく、イーサリアムの利用が活発になればなるほど高騰してしまうという点です。
今後、NFTアートの取引が活発化すればガス代も上昇してしまうことが懸念されています。
ネットショップとはちょっと違う!NFTアートの販売方法を解説
NFTアートの販売方法では、せつめいしたように、仮想通貨を準備して、NFTマーケットプレースというNFTアートの取引所に出品することが必要です。以下では、NFTアートの販売方法を説明します。
①仮想通貨取引所に口座を開設する
NFTアートの販売方法においては、手数料などとして支払う仮想通貨イーサリアムを準備する必要があります。イーサリアムは国内の仮想通貨取引所であればどこでも扱っていますので、自分の気に入った仮想通貨取引所に口座を開設して、イーサリアムの購入ができるようにしましょう。
国内の仮想通貨取引所であれば、口座開設は無料です。口座を開設する手続きはPCからすぐに行えますが、本人確認などには時間を要します。
このため、実際に口座が開設できてイーサリアムの購入などが行えるようになるには一定の期間待つことになります。
NFTアートの販売を行いたいと考えた場合は、早めに仮想通貨取引所に口座を開設しておくと手続きがスムーズに進みます。
②イーサリアムを保存しておくウォレットを作成する
OpenSeaなどのNFTマーケットプレースでの取引には、自分のPCに仮想通貨専用の財布であるウォレットを自分のPCに作成しておくことが必要です。
OpenSeaなどのNFTマーケットプレースへイーサリアムを国内の仮想通貨取引所から直接送金することはできないからです。
仮想通貨イーサリアムの送金においては、イーサリアムを国内の仮想通貨取引所→自分のウォレット→NFTマーケットプレースという順に移動する必要があるのです。
自分が出品したNFTアートが売れた場合は、上記とは逆の順番でイーサリアムを国内の仮想通貨取引所に移動し、そこで日本円に換金することになります。
ウォレットとしては、Metamaskがよく使われています。
③NFTマーケットプレイスでアート作品を出品する
NFTマーケットプレースにNFTアートを出品することをNFT Mintということがあります。Mintは鋳造という意味の英単語で、新たにNFTを作成・発行することを意味します。
NFTマーケットプレイスでアート作品を出品するには、イーサリアムやウォレットの準備が整っているとした場合、簡単に言うと以下のような手順になります。
- NFTマーケットプレースにアカウントを開設する
- 自分のデジタルアートをアップロードする
- Mintする
- 販売を始める