PCやスマホでインターネットを利用していると、さまざまな広告が表示されますが、特にアダルト関連のエロ広告と呼ばれるものが気になることがあります。家族や恋人とにスマホでWebサイトを見ているときに、エロ広告が表示されると自分がよくこういったサイトを表示していると誤解を招く可能性があり、気まずい思いをすることもあるでしょう。
さらに、動画サイトで音声付きのエロ広告が流れると、周りに聞かれてしまうこともあるため注意が必要です。特に子どもがいる家庭では、過激な内容のアダルト広告が教育上問題になることもあります。
こうした状況を防ぐために、広告ブロッカーを活用してエロ広告を非表示にする対策が有効です。今回は広告ブロッカーを使用したエロ広告対策をご紹介しますので、対策を知りたい方はぜひ参考にしてください。
エロ広告が出てくるのはどうして?
電車でスマホを見ていて、思わず別のサイトをクリックしたら突然エロ広告が表示されて焦った、という経験をしたことがある方も多いでしょう。エロ広告は、スマホの操作中に誤タップしやすい場所に配置されていることがよくあります。例えば、画面の下部や操作ボタンの近くに表示されることがあり、注意が必要です。
こうした広告は「追跡型広告」と呼ばれ、ユーザーのオンライン行動をもとに表示されます。これは、Cookieという情報を利用して、ユーザーが興味を持つと思われる広告を表示させるシステムです。そのため、日常的に調べた内容が広告として表示されることがあります。
エロ広告が出る理由も、こうした追跡型広告が関係しているのです。
エロ広告に関するよくある疑問
快適なインターネット生活を妨げる不快なエロ広告について、疑問を抱くことも少なくありません。
ここからは、エロ広告に関するよくある疑問について解説していきます。
エロ広告はなぜ許されている?
エロ広告について、「アダルト要素が強い画像や動画が規制されないのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。テレビや映画では18禁の規制があるため、こうした疑問が出るのは自然なことです。実際、見るからにわいせつ動画だと思われるエロ広告もよく見かけます。
「わいせつ」かどうかの判断基準は、次の3点に基づいて行われます。
- 徒に性欲を興奮又は刺激せしめ
- 普通人の正常な性的羞恥心を害し
- 全量な性的道義観念に反する
また、アダルト広告が児童を対象にしている場合は「児童ポルノ処罰法」に関わります。これにはイラストも含まれます。
では、なぜエロ広告は何も規制されずに表示されるのでしょうか?実は、児童ポルノ以外の「18禁」については法律で規制されておらず、事業者や広告掲載サイトの自主規制による管理が主流だからです。例えば、大手のGoogleではポルノ広告を禁止しています。
今後も、エロ広告が減るためには、広告主や掲載サイトによる自主的な規制が必要になります。もし広告主による自主的な行動がなければ、エロ広告はこれからも出てきてしまうといえるでしょう。
エロ広告が制限されないのはどうして?
日本では「青少年ネット規制法」により、携帯電話事業者に対して「18歳未満の利用者には原則としてフィルタリングサービスを適用すること」が義務付けられています。
これは、青少年が有害な情報にアクセスできないようにするためのものです。この規制により、わいせつな描写や性欲を過剰に刺激する情報はフィルタリングされるはずですが、アダルトサイトのバナー広告については、フィルタリングを通過して表示されることが多いのが現状です。
このように、青少年ネット規制法のフィルタリングを適用しても、エロ広告が表示されることがあります。将来的にエロ広告を規制する新たな対策が出てくる可能性はありますが、完全に広告を排除することは難しいかもしれません。
青少年に限らず、大人でもエロ広告に不快感を抱く人は少なくありません。しかし、広告主の表現の自由や仕事の一環であるという側面を考慮すると、全面的な規制は困難です。ブラウザの設定を変更したり、広告ブロックアプリを利用したりして、こうした広告を表示させない対策を取るのが現実的な方法でしょう。