情報収集会社を通さずに、営業電話をかけたい企業がひと手間かけて、その電話番号の状態や持ち主に「あたり」をつけたいような場合に、非通知ワン切りはあり得るでしょう。
営業する側が電話番号を知られる前に、相手を探るようなケースです。あるいは非通知ででも、すぐに電話を取った場合は、そのまま営業・勧誘に持っていく意図があるのかもしれません。
目次
④在宅状況の確認
このケースは固定電話に限った事例になりますが、ワン切りというよりもロングコールで電話に出るか出ないかで、その家の「在宅状況」を確認しているという可能性はあります。
このケースでの非通知電話の主とは、それは「空き巣」狙いなどの犯罪者です。
たちのわるい悪質な犯罪者では、その家が「何曜日の何時ごろに不在」なのかを確認するため、かけてきている可能性は十分あります。
⑤単なる間違い電話
最後に考えてもよさそうなケースとしては、単なる「間違い電話」だったという例もあるでしょう。
通常スマホなどで無作為に、不用意に電話をかけてしまった場合、自分の電話番号は通知されるものです。しかし元々「番号非通知」設定している人からであれば、非通知ワン切りとの明確な区別ができません。
またスマホなどを持たない高齢者が、家の固定電話から「プッシュ」でかけた場合には、押し間違いでこのようになることはしばしばあります。
非通知ワン切り電話への対処法
では、非通知ワン切りの電話にはどのような対処法があるのか、いくつかの方法をそれぞれ紹介していきます。
非通知ワン切りが、呼び出し状態にならないように設定したいと考えている方には、以下に紹介するいくつかの対処策をお試しいただくといいでしょう。
①非通知での着信を拒否する
最も確実に「着信拒否」をするならば、何と言っても「非通知着信拒否」の設定をすることでしょう。
固定電話の場合では、非通知ワン切りをガードするには「ナンバーリクエスト」サービスへの加入は必須です。あるいは固定電話の電話機そのものが持つ「迷惑電話対策機能」を使います。
これによって、非通知での着信は全て、着信音をオフにするなどの対策が取れます。非通知での電話は、現在ではほとんど無用の用件ばかりですから、大きな影響はないと言えます。
ドコモの場合
キャリアがドコモの場合、着信拒否設定の仕方は非常に簡単です。しかも申し込みは不要で、無料で利用することができるのです。
まずは「148」へ発信して自動音声にて、特定の番号を押してくださいというアナウンスが流れます。
非通知の着信拒否サービスは「1」の番号を押すと使えるようになるので、案内後に「1」をプッシュして完了です。
auの場合
キャリアがauの場合でも、非常に簡単に着信拒否設定をすることができます。auの場合ではまず「1481」に発信して、非通知着信の通話を着信拒否にすることができるようになります。
この着信拒否も無料で利用でき、かつ申し込み不要ですので、auのユーザーで非通知ワン切りで困っている人にはおすすめです。
ソフトバンクの場合
キャリアがソフトバンクの場合、ショップ等で申込みを行い、月額税別100円を支払って着信拒否設定をすることができます。
ショップ等で申込みをした後に、「144」へ発信し自動音声のアナウンスにしたがい「1」、「#」をプッシュして、お断りガイダンスを選択します。
解除については、今一度「#」をプッシュすれば、非通知着信拒否の解除となります。ソフトバンクユーザーで、非通知ワン切りの電話で困っている方はショップで申込みましょう。
②ナンバー・リクエストサービスを利用する
ナンバーリクエストサービス機能を活用してみるのも有効な手段です。ナンバーリクエストサービスとは、電話をかけてきた相手の番号を、ディスプレイに表示するサービスのことを指します。
ナンバーリクエストサービスを活用した設定をしますと、非通知着信を自動的にブロックする設定が出来ます。
このときアナウンスでは、「電話番号を通知しておかけ直し下さい」などの案内をしてくれるようできますので、便利なサービスです。
③迷惑電話の対策機能を利用する
電話機端末本体が持っている「迷惑電話の対策機能」を活用するのも非常に効果的です。
迷惑電話の対策機能を利用すれば、非通知ワン切りでの電話の着信そのものを拒否し、自動的に撃退できますので非常に便利です。
この機能がある場合には、ぜひとも活用してみたい機能です。
④電話番号を変更する
これはほとんど最終手段とも言える対抗策ではありますが、電話番号を変更してしまうという手もあります。
電話番号を変更して、これまでの非通知ワン切りの電話が全くかかって来なくなる事例はいくらでもあります。よほど頻繁に非通知がかかって、困っている方なら試す価値はあるでしょう。
ただし事後に知人や親せきなどに、番号を変えたことを連絡する手間などは残ります。スマホですと、キャリア乗換で新規契約をすれば、番号は必ず変更になりますからコスト的には抑制できます。