PayPayは今やキャッシュレスに大いに貢献しているといっても過言ではないくらい生活に密着しています。支払いにPayPayを使う人も多いでしょう。しかし、そのPayPayには危険性があります。どんな危険性があるのかを調査したので紹介していきましょう。
目次
PayPayはどんなサービス?
海外と日本を比較すると、日本は電子決済の導入が遅いといわれてきました。
アメリカなどでは現金よりも電子決済、またクレジット決済が多くなっています。
日本でもやっと小売店などでも電子決済を利用できるようになりましたが、PayPayもスマホを利用してお金を払うことができる、電子決済サービスの1つです。
モバイルSuicaなどのように、スマホ端末自体がおサイフケータイ機能を利用できるということではなく、スマホにPayPayのアプリをインストールすることで利用できるようになります。
アプリをダウンロードし設定すると、QRコードやバーコードによる決済ができるのです。
使い方がわからないという人もいますが、お店の人が丁寧に教えてくれるので、「PayPayで支払いたいのですが」といえば大丈夫ですよ。
PayPayのメリット・デメリット
PayPayのメリットは大きくわけて3つあります。
- 加盟店が多い
- スマホで支払いが完結する
- 買い物による還元率が高い
数年前まではPayPayなどの電子決済も、都市部や百貨店、複合施設で利用が活発・・という感じで、地方や小売店ではまだまだ利用できませんでした。
しかし最近は地方に行っても、どのお店でも電子決済を利用できるようになり、特にPayPayは加盟店の多さで人気があります。
2023年12月時点で、6,100万ユーザーが利用しているそうです。
専用のアプリを開いてバーコードを見せたり、QRコードを読み取るだけで決済ができるのは便利です。
レジで小銭を探して・・・ということもなくなり、売る側・買う側にとってストレスの少ないお買い物になります。
またPayPayはポイント還元率が高いという点が魅力です。
お店でPayPayを使えば1.5%、Yahoo!JAPAN対象サービスの利用で1.0%、請求書払いで0.5%のポイントが付きます。
ポイント付与の上限や条件があるとしても、お買い物をしてポイントがどんどんたまっていくのはうれしいですね。
PayPayを利用するリスクや危険性
PayPayの利用にどんな危険性があると言うのでしょうか。考えられる危険性は以下の4つです。
- PayPay利用の危険性①QRコードを使用の際の危険性
- PayPay利用の危険性②利用者が多いことでの危険性
- PayPay利用の危険性③不正利用の危険性
- PayPay利用の危険性④PayPayの利用後はアプリを閉じる
上記の4つの危険性について詳しく説明していきましょう。
キャッシュレスQRコード決済の危険性
キャッシュレスQRコードにどんな危険性があるというのかというと、店舗、消費者ともに危険が考えられます。
消費者側における危険性、店舗側における危険性を説明していきましょう。
消費者側
普段何も考えずにキャッシュレスQRコード決済を行っていますが、その際に注意しなければならないことがあります。
レジに並ぶ前に早く会計を済まそうとスマホを出している人がいますが、実はそのときに不正利用される可能性があるのです。
高額な場合にはそういう心配はないのですが、少額な場合には読み取られてしまう危険性があります。
実際、中国ではそういった事件があり、キャッシュレスQRコードのスクリーンショットを盗まれたということがあったのです。
こういうことはまだ日本ではないようですが、もしもの時のことを考え、レジに並ぶ前にPayPayを表示させないようにしましょう。
店舗側
PayPayの危険性は消費者側だけでなく、店舗側にもあります。
それはキャッシュレスQRコードの偽造です。偽造されてしまうと、お金を払っても店舗側ではなく偽造したほうの口座に払われてしまうのです。
中国では実際にキャッシュレスQRコードを偽造して盗まれたという事件が起こっていました。
利用者も多いことで起こった事件
2018年にPayPayが広まったキャンペーンがありましたが、ここで事件が起こったのです。
還元率が高いことなどで一気に知名度が上がったのですが、これを利用し、不正利用が行われました。
どのような不正利用かというと、PayPayを起動するとき、普通のネット決済であればカードの情報を数回間違えると使用できなくなるといったセキュリティが働きます。
しかし、PayPayは何度間違えてもロックがかかるといったセキュリティの仕様にしていなかったことから不正利用が起こったのです。
このとき、PayPayにセキュリティが甘かったとはいえ、カード情報は別の経路から入手されたものでした。
とはいえ、PayPayはこれを受け、さまざまな対策を講じたので今ではこのようなことはなくなっています。
利用者が多くなることで起こった事件といえるでしょう。
不正利用に注意
PayPay側は不正利用をされないように防止策として次のようなことを対策としています。
- クレジットカードを制限している
クレジットカードであればどこでも大丈夫なわけではなく、JCB、MasterCard、VISAに限られており、そのほかのカードを使用することをできなくしているのです。 - 本人確認の強化
PayPayではクレジットカードを通して本人しか分からないようなパスワードの設定をすることで、本人以外は使用できなくしています。
本人確認の強化によって、登録するときはやや面倒ではありますが、不正利用をされないためなのです。 - カード利用の上限がある
本人確認ができるクレジットカードでも1日に2万円という上限を設けています。
青いバッジがついていて本人認証済みのクレジットカードであれば、1日で25万円までとかなり高額ですが、使いすぎを防ぐためにも上限があったほうがいいでしょう。
PayPay利用後は必ずアプリを閉じる
PayPayを利用するときには出しっぱなしに注意しなければなりません。
例えば会社など、自宅でもスマホを出しっぱなしにするのはやめましょう。
そうしていることで何が起こるかというと、スマホにロックがかかるのなら大丈夫かもしれませんが、そうしていない場合はPayPayを起動させ、送金することができてしまいます。
特に銀行口座と紐付けている場合には注意しましょう。
このようなことを防ぐための設定として、アカウントの設定の部分から「セキュリティとプライバシー」の項目で、端末認証の有効をオンにしておきましょう。
これを設定しておけば、PayPayを起動したときにTouchIDを求められるので、他人に使用される心配はありません。
PayPayの本人確認登録はマイナンバーでも出来る
PayPayを申し込むときに本人確認の登録が必要になります。
本人確認ができる書類として運転免許や運転経歴証明書がありますが、そのほかにマイナンバーカードが利用できます。
マイナンバーのチップを読み込むことによって、本人確認ができるのでマイナンバーカードをまだ申請していない人は申請をするのがおすすめです。
マイナンバーカードはPayPayの本人確認だけでなく、さまざまなことに利用できます。
PayPayにマイナポイントを登録する危険性
マイナンバーカードは個人情報フを入力しなくても使えるので便利ですが、その反面危険性やリスクもあります。
マイナンバーには2つの危険性が考えられます。
- マイナンバーカードでなりすましの危険
- マイナンバーカードで情報漏洩
この2つの危険について詳しく説明します。
なりすましで悪用
マイナンバーカードには個人番号があり、その番号でなりすましをされる可能性があります。
アメリカや韓国ではマイナンバーカードに似たようなものがあり、その番号でなりすましの被害を受けており、特にアメリカでは2006年から2008年まで1170万人の人が被害にあっていたというのですから日本も達観はできません。
ただ、そのようなリスクはありますが、マイナンバーカードに記載されている番号12桁では本人確認ができないようになっています。
マイナンバーを言うだけでは本人確認にはならず、顔写真がついた免許証などが必要になるからです。
よって、マイナンバーカードではなりすましをして悪用するということは考えにくいでしょう。
情報漏洩の危険性
マイナンバーカードでもっとも注意しなければならないことは、情報漏洩です。
マイナンバーカードには個人が特定できる情報が入っており、もしマイナンバーカードが盗まれてしまったら、と恐れを抱いている人も多いのではないでしょうか。
では、もし紛失した場合はどうなるでしょう。
マイナンバーカードには表面には名前や住所、生年月日とともに顔写真がついているので、それでなりすますという危険はなさそうです。
ただ、マイナンバーカードを受け取るときに決めたパスワードなども同時に紛失した場合にはオンライン上でなりすましをされる危険性があります。
また、後ろ面についているICチップの情報を知るためには暗証番号、パスワードが必要なので、マイナンバーカードを紛失したから即被害にあうことはないと思います。
しかし、もし紛失に気づいたときには警察に届け出る、カードの利用を停止などの申請を行うべきです。
マイナンバーを登録するとマイナポイントが貯まる
2022年8月現在の情報ですが、マイナンバーを登録するとPayPayでマイナポイントが貯まります。
最大で20,000ポイントもらえるので、やらなくては損です。
登録がまだの人の場合、登録が済んだ人ではどうすればポイントをもらえるのかを説明していきましょう。
マイナンバーカードをまだ登録していない人
2022年の9月30日までに登録することが必須ですが、登録するとマイナポイントを付与されます。
そのマイナポイントをPayPayに登録します。
登録自体は約1分くらいで終わるのでとても簡単です。
決済サービスは多いですが、PayPayを選ぶ理由としては利用できる店が多いということでしょう。コンビニの大手ではPayPayの支払いを実施していますし、そのほか多くの店舗で使用できます。
マイナポイントは新規取得した後、チャージすることによって上限5,000ポイントを受け取ることができ、健康保険書として使用する、口座を国に登録することによって合計で20,000ポイントを受け取れるのです。
詳細はこちら(マイナポイント事業サイト)からご覧ください。
そして、マイナポイントを受け取り、それをPayPayでチャージすることによって、PayPayからもポイントをもらえるという仕組みです。
マイナンバーを登録していない人は2022年の9月30日までに登録しましょう。
マイナンバーカードを登録済みの人
すでにマイナンバーカードを登録している人はどうすればPayPayのポイントをもらえるのでしょうか。
- マイナポイントをチャージ、決済することで5,000ポイント付与
- 健康保険証として利用する申し込みをした場合には7,500ポイント付与
- 口座を国に登録することによって7,500ポイント付与
これらの付与日はそれぞれ即日であったり、後日だったりするので、詳しくはPayPayの公式サイトを参照してください。
また、マイナポイントは何もPayPayだけで登録できるわけではなく、さまざまな決済サービスがあります。
自分がよく買い物をするカードにポイントをチャージすることもできるので、詳しくはマイナポイントの決済サービス一覧を参照してください。
PayPayを辞める方の理由とは?
お買い物に、また何かのサービスを受ける際、現金なしで便利に利用できるPayPayは、多くの人が利用しています。
しかしPayPayを利用していた人の中には、PayPay辞めよう・・と考えている人もいるのです。
ポイントも貯まるし、現金を持っていなくてもお買い物ができる便利なアプリなのに、どうして辞めようと思うのか、その理由を調べてみました。
実は還元率が低いから
PayPayはポイント還元率がいいといわれていますが、クレジットカードのポイント還元率と比較すると低くなります。
2024年、PayPayのポイント還元率の基本は0.5%であり、一般的なクレジットカードとほぼ同じです。
皆さんもご承知の通り、クレジットカードの中にはポイント還元率が1.0%というものもあります。
また特約店で買い物をするとポイントが3倍になるなどのサービスもあり、利用者によってはクレジットカードの方がお得と感じることもあるでしょう。
クレジットカード利用が多い人は、PayPayのアプリの中でクレジットカードとの紐付けを行えれば、クレジットカード決済にすることができますよ。
自分が普段利用しているカードを設定することで、ポイント還元率の高い使い方にすることも可能です。
無駄遣いをなくしたいから
クレジットカード決済でもいえることですが、毎回金額を確認してお買い物をしていても、おサイフから現金が消えていかないので、いくら使ったのか?把握しにくいです。
PayPayの引き落としが行われるときに「ええ?」とびっくりな金額だった!という経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
いつの間にか買い物が増えて、かなりの金額になっていたということも多々あることです。
今月どのくらいの金額を使ったのか?便利に使えるからこそ「自己管理」が必要となります。
お買い物が好きでほしいものがあると我慢せずに買ってしまう・・・という人は、PayPayやほかの電子決済、クレジットカードなどさけて、現金でお買い物する方がいいのかもしれません。
使い方が結構難しいから
普段からスマホ操作自体が苦手という人の中には、PayPayアプリを入れたけれど結局現金で支払っているという人もいます。
使い方がよくわからないし、お店の人に聞くのも恥ずかしい・・とPayPayを辞めてしまう人もいるようです。
便利に利用できますし、慣れればかなり楽なのですが、機能が多いこともありスマホ決済に慣れていない方は使いにくいと感じるかもしれません。
機械が苦手という人はスマホの操作も基本以外はしない!ということもあります。
PayPayを入れたけれど、ポイントがたくさん貯まるほどお金を使わないので、現金だけ使う生活に戻ってしまったという意見もありました。
チャージが面倒だから
PayPayのチャージは銀行口座やクレジットカードなど利用できます。
インターネットバンクなどを利用していない方は、銀行口座でチャージする際、ATMが必要です。
コンビニのATMでも銀行でもチャージできますが、そこまで行くのが面倒という人もいます。
クレジットカードでチャージする場合も、初回にクレジットカード情報を入力しなければならないなど、面倒と感じることが多いようです。
チャージするのにいちいち手間がかかるなら、現金で支払う方がいいや・・とPayPayを辞めてしまうのですね。
インターネットショッピングなどで利用したいときに残金が足りず、チャージするのにコンビニへ・・となるのは確かに面倒でしょう。
まとめ
PayPayにはどんな危険性があるのかについて説明してきましたが、PayPay側もさまざまな対策を講じているので、即不正利用されるという心配はなさそうです。
しかし、どんな利用をされるか分からないのでPayPayアプリはむやみに起動しておかない、使用したらすぐに閉じるなどして注意も必要です。