ボーカルリムーバーを使うと、曲からボーカルパートのみを消すことができるので、カラオケ音源なども自分で作れます。
使い方が複雑なアプリだと思われていますが、実はそれほど難しくはありません。
この記事では、ボーカルリムーバーにできること・できないこと、使い方の注意点などを紹介します。
目次
ボーカルリムーバーとは?
「ボーカルリムーバー」とは、ボーカルの音を取り去る(リムーブ)ことができるツールです。
複数の楽器やボーカルが混在する音源から、歌声のみをカットしたり、伴奏のみを抽出したりできます。
音楽トラックからボーカル(歌声)を除去する技術を備えた「ボーカルリムーバーソフト」が様々なメーカーから販売されています。
ボーカルリムーバーでできること・できないこと
ボーカルリムーバーを使うと、楽曲の伴奏(バンドの演奏など)とボーカルを分離できます。
今の多くのリムーバーソフトにはAIが搭載されており、設定さえすれば自動的に、音楽からボーカルが抽出がされます。
トラックからボーカルのみを分離して削除できるので、カラオケ音源やアカペラ音源の作成が簡単です。
曲からボーカルや楽器だけを抽出する
ボーカルリムーバーは、AIツールを使って、曲の中で混じっている楽器の音や、ボーカルパートだけを抽出できます。
これによって、楽曲の中のボーカルパートだけを抽出したり、伴奏部分だけを取り出すことが可能です。
カラオケ用の伴奏トラック以外にも、サンプリングで使う音を抽出するためなどに利用されています。
ボーカルと楽器の音を分離する
ボーカルリムーバーは歌だけでなく、楽器の音をパートごとに分離することもできます。
たとえば、「この曲はボーカルの音が小さいから大きくしたい」とか「ギターの音を小さくしたい」という場合です。編集したいパートだけを分離して音を加工できます。
ドラム、ベース、ピアノ、その他の楽器の音を自動的に識別して、パートごとに音を分離して調節することも可能です。
テンポなどを変えて曲を加工する
ボーカルリムーバーでできることは、音の分離や抽出だけではありません。
もう一つの機能が「曲のテンポ変更」です。曲のピッチや再生速度を変えることで原曲を加工することができます。
ピッチシフターやとBPM変更機能を使えば、曲のテンポを自由に変更可能です。
また、パートごとにボリュームやパン(ステレオで左右から聞こえるバランス)を調整することで、一味違うサウンドを得ることもできます。
【注意点】完璧に分離はできない
ボーカルリムーバーは、「歌と楽曲を分離する」ソフトと書きました。しかし、分離は完璧ではありません。
分離した音を単体でよく聞くと、かすかに他の音が残っていることが分かるでしょう。
音源によっては、ほとんど聴こえないレベルまで分離できる場合もありますが、複雑な音楽などでは限界があります。
どれだけ高性能のソフトを使っても、完璧な分離はできません。
ボーカルリムーバーの使い方
ボーカルリムーバーのには多くのソフトやアプリがあります。
使い方や分離させる手順は、サービスよって異なりますが、基本的な手順は同じです。
サイトにアクセスして、音源をアップロードする。そして分離したいボーカルの設定や調節をして、AIが分離した音を取り出す。これが一連の流れです。