自分ではつけていないのにテレビが勝手につくことがありますが、何が原因なのでしょうか。
自分では何も操作していないのにテレビがつく要因としては、リモコンの不具合やONタイマー・視聴予約したことを忘れるなど、多くの理由が考えられます。
その他に違法電波の干渉など外的要因の可能性と、テレビのメーカー別での対処法などをまとめていきます。
目次
テレビが勝手につくさまざまな原因と解決方法
自分では何も操作をしていないのに、勝手にテレビがつくことがありますが、これはなぜなのでしょうか。
テレビは近年多機能に進化し続けていますので、自分が設定していたことを忘れただけのこともありますが、外的要因からテレビが勝手につくこともあります。
テレビが勝手につく現象についての原因は、大別して以下の10通りが考えられるようです。
- リモコン
- タイマーの設定
- 視聴予約
- 隣人のリモコンに反応
- 盗聴器や違法電波の可能性
- 人感センサー
- レコーダーと連動している
- 部屋の照明の影響
- テレビ自体の故障
- 緊急警報速報
本記事ではこれらの10通りの原因を詳しく検証していくとともに、その解決方法も説明していきます。
原因①リモコン
テレビが勝手につく原因として、第一に考えられるのはリモコンによる誤操作や電池切れ・故障です。
リモコンはテレビの主電源がON状態であれば、押すだけでテレビを操作しますので、場合によってはペットが偶然リモコンを踏んだことが原因かもしれません。
あるいはリモコン自体の不具合として、電池切れギリギリの状態や水滴の内部侵入等によるボタンの腐食接触などで、全く意図しない信号がリモコンから出ている可能性もあり得ます。
電池を入れっぱなしにしていたことから、内部で液漏れして、腐食が進行して故障状態になっていることもよくあるようです。
解決方法
これらの解決方法としては、まずリモコンは間違って押さないこと、自分で踏まないペットに踏まれない場所に配置を確保することです。
またリモコンが故障していることが明らかな場合には、保障期間が残っていれば修理・交換を依頼するか、多くの場合は新規で買い直すことになるでしょう。
テレビのリモコンはメーカーごとに別売していますし、汎用性のある他機種対応リモコンが、Amazonなどの通販サイトから購入できます。
故障の疑いがある場合、まずは電池切れでないかどうか、電池を交換して確かめてみると良いでしょう。
ペットが誤ってリモコンを踏んで誤動作を起こすようであれば、繰り返す恐れもありますから、リモコンスタンドなどに立て掛けるなどの方法を考えます。
原因②タイマー設定
現行機種のほとんどのテレビでは、テレビを指定した時刻にタイマーセットして、目覚まし目的や見逃し防止のために自動でオンにすることができます。
この設定を自分で行っていたのに、それを忘れてしまうこともよくあり、テレビが勝手についたと思うことはあるでしょう。
また自分はタイマー設定していなくても、同居家族の誰かがタイマーをセットしたのかもしれません。
上記のどちらにしても、タイマー設定の通りにテレビはついたのですから、このケースはある程度仕方ないことだと言えるでしょう。
解決方法
タイマー設定して忘れていただけなら、これは単に仕方ないことと諦めるしかないでしょう。
しかし家族がよくタイマー設定をするので、テレビが勝手につかないように主電源を落とす・コンセントを外す、などの極端なやり方は注意すべきです。
もしも家族の誰かがレコーダーで録画設定していたのに、そちらも電源が入らないようにしたことで録画できないとなると、大事になりかねません。
原因③視聴予約
タイマー設定と同様に、テレビが勝手につく原因として多いのは、視聴予約機能が挙げられます。
多くのテレビでは番組表が自動的にダウンロードされ、その番組表をワンタッチすることで、その番組開始時にテレビが勝手につくようにできるのです。
この機能についてはタイマー設定と全く同様で、自分が忘れるケースと同居家族の誰かによる設定のケース、どちらも考えられます。
解決方法
視聴予約を設定したのを忘れないために、スマホやスマートスピーカーなどのリマインダー機能を使って、テレビがつく直前に知らせるようにすることも1つの対策となります。
特に家族が同じ部屋にいる場合には、急にテレビが勝手についてしまって、驚かせないように注意にすべきです。
そしてタイマー設定と視聴予約の両方で言えることですが、テレビが勝手についてしまっても驚かない程度まで、音量を低く設定してからリモコンをオフにする習慣をつけると良いでしょう。
原因④隣人のリモコンに反応
テレビが勝手につく原因としては多くはないのですが、まれに隣人のリモコンに反応して、テレビが勝手につくこともあるようです。
テレビのリモコンは大多数が赤外線方式なので、壁などの障害物を通過して信号が届くことはありませんが、無線方式の場合は皆無とは言えません。
このケースではテレビ本体が同じメーカー系であり、かつリモコンが強い信号を出すタイプである、2つの条件が重なる場合です。
ビジネスホテルなど障壁が薄くて、テレビが全く同じ機種で揃えられているような場合には、起こるかもしれません。
解決方法
ごく普通の赤外線タイプのリモコンでは、この現象は発生しませんので、特に気にする必要性はありません。
もしも無線リモコン方式のテレビであり、勝手につくことが頻発するような場合には、テレビ側で受信信号を選択する設定がないか確かめてみるといいでしょう。
またテレビを見ない時には、主電源を切るようにするか、コンセントからプラグを抜くようにする習慣をつけることをおすすめします。
原因⑤盗聴器や違法電波の可能性
トラックなどが通信のために、違法な無線電波を使っていて、その電波の干渉のためにテレビが勝手につく可能性はごくまれにあります。
通常トラックなどでは、認可された帯域のみの電波で無線を使用していますが、中には違法な無線を使用するトラックも存在しているようです。
トラックなど大型車が多く走行する幹線道路が近くにある場合には、テレビが勝手につく現象が見られると言われています。
また盗聴器が仕掛けられているために、テレビが勝手につくという疑惑もあるようですが、実はその心配はありません。
それは周波数の帯域が、テレビのリモコン信号と盗聴器とでは、全く異なっているからです。
しかし盗聴器が隠されていることによって、テレビに何らかの不具合が生じることがないとは言えません。
テレビにノイズが入るなど、不審と思われる場合には、盗聴器が仕掛けられていないか調べてみても良いでしょう。
解決方法
交通量の多い道路沿いにお住まいの方で、トラックなどによる違法電波によってテレビが勝手について困っている方は、まず自衛手段としては主電源オフやプラグを抜くなどの対処をしましょう。
この現象によってテレビが勝手につく頻度は、そう多くはないと考えられるため、壁を厚くするなどの施工まで行うべきケースは滅多にないかと思われます。
これはリモコン側の調整では制御できない現象ですので、テレビの位置を変えるか、テレビ本体側で主電源を落とすようにして様子をみることをおすすめします。
原因⑥人感センサー
テレビに人感センサー機能がついていて、その機能をオンにしている場合には、テレビ前の環境が変わったことでテレビが勝手についたように感じることもあるでしょう。
人感センサーの作動の仕方はメーカーによってその仕様が異なりますが、通常の視聴時にはオン状態をキープしていて、人が離席して設定した時間を経過するとオフになります。
人の違いまでは通常判別できませんから、人感センサー機能がオンになっていて誰かががテレビの前を通過すると、勝手についてしまう現象が起きるのです。
解決方法
人感センサーの機能がオンになっている場合には、テレビが勝手につくのはそういう仕様なのですから、これを回避するには人感センサーをオフにするしかありません。
人感センサーの機能がオンになっているか確認する方法やオフにする方法は、各テレビのメーカーの説明書に記されているはずですから、そちらを確認してください。
原因⑦レコーダーと連動している
テレビ番組を録画するためのレコーダーが、アンテナ線を介してテレビと連動しているご家庭は、現在も多いと思われます。
その場合、録画スタートでレコーダーがオンになると、それにつれてテレビもオンになってしまう可能性があるでしょう。
逆に録画が終わってレコーダーがオフになると、そのままテレビの電源が切れてしまうということもあります。
レコーダ連動のために、録画開始がきかっけで、テレビが勝手についたように思えることはあり得ることです。
解決方法
このようにレコーダーとテレビの連動で、テレビが勝手につく場合の対処法としては、テレビ側の設定で防ぐことが可能です。
テレビの設定で、「HDMI連動設定」をオフにしておけばよいでしょう。
詳しい設定方法については、各テレビメーカーの説明書に記されていますから、そちらを参照してください。
原因⑧部屋の照明の影響
あまり起こりにくい現象として、部屋の照明の影響で、勝手にテレビがついてしまうことがあるようです。
リモコンからテレビへの信号には赤外線が利用されていることがほとんどで、照明器具からも赤外線が出る点では共通なので、同じ役割を果たすことがないとは言えません。
可能性は低いのですが、全くないわけということではないでしょう。
解決方法
照明が原因で勝手にテレビがつく場合には、テレビの位置を調整してみることで改善する可能性が非常に大きいです。
反対に、テレビのリモコンの操作によって照明器具が応答してしまうケースがあるかもしれません。
どちらもお互い干渉し合いにくい赤外線の帯域にしてあることがほとんどですが、もしも相互のリモコンが影響し合うようであれば、リモコンを向ける際に気をつけましょう。
照明器具のリモコンの受光センサーには、多くの場合切り替えモードがありますから、そちらを切り替えてみるといいでしょう。
原因⑨テレビ自体の故障
テレビ本体が故障している場合、リモコンで操作していないのに、勝手にテレビがついてしまうことがあるようです。
テレビが保証期間内であれば無償修理してもらえるはずですから、メーカーや購入店に問い合わせてみるといいでしょう。
テレビの主電源を切っているのについてしまうような場合、リモコンの操作とは無関係に誤動作していますから、故障と考えられます。
解決方法
このような場合には、修理もしくは買い替えを検討してください。
メーカーサポート窓口に問い合わせれば、詳しい状態が分かることでしょう。
ポイントは、リモコンの故障なのかテレビ本体の故障なのか、線引きをしっかりとつけることにあります。
原因⑩緊急警報速報
最後に、テレビが「緊急警報速報」で自動オンになることは、知っておきましょう。
大規模な地震や津波警報、その他災害がお住まいの地域近隣で発生したときに発動される、有事の機能として動作します。
ただしこれは警報装置を予め設置しているテレビやラジオのみが対象となります。
災害が大規模になることを政府機関が検知した場合のみ、この動作が起こりますから、勝手にテレビがつくこと自体が目的です。
解決方法
「緊急警報速報」は、お住まいのエリアで大きな被害に遭う前に、避難を呼びかけるための緊急の合図です。
テレビが勝手につく動作を防ぐのではなく、こうしたことがないように日頃から備えておくことこそが、重要と言えるでしょう。
テレビが勝手につかないようにするには(メーカー別)
テレビが勝手につくのは、その時間帯やいっしょに誰か居るかなどによっても、イヤだと感じる度合いは異なることでしょう。
リモコンに間違って触れてしまうケースが最も多いかと思われますが、このような事態を防ぐためには、テレビ本体の主電源をオフにするかコンセントから電源を抜けば確実に防げます。
しかしながらテレビにレコーダーが連動されたり、昨今ではサブスクチャンネルを視聴するためのガジェットが繋がっていることは、非常に多くあります。
より便利にテレビを使うためには、リモコンも連動機能も活かして使いたいものです。
ここからはテレビの各メーカーごとで、テレビが勝手についてしまうケースに、どんな事例があるのかを見ていきます。
そして勝手にテレビがつくことを、未然に防ぐためのポイントについて、紹介していきましょう。
SONYのテレビの場合
SONYのAndroidTVやGoogleTVの場合、「ブラビアリンク設定」の電源オン連動を無効にすることで、勝手につくことを防げます。
オンタイマーが設定されていることでついてしまう場合には、その設定をオフにしておくことで防ぐことができるでしょう。
SONYのテレビでの詳しい方法は、以下のメーカー公式サイトのリンクを参照してください。
シャープのテレビの場合
シャープのテレビの場合、公式サイトでの見解には、いくつかの例が挙げられています。
確認することとしては、以下の3つがあるようです。
- 視聴予約になっていないか
- おはようタイマーを設定していないか
- ほかの液晶テレビのリモコンを操作していないか
以上のことを確認のうえ、そうでない場合はリモコン・テレビ本体の誤作動も見据えて、下記のメーカー公式サイトのリンクを参考にしてください。
東芝のテレビの場合
東芝のレグザでAmazon社のFireTVStickを使用している際、電池の消耗で誤作動が起こり、テレビがついたり消えたりする症状が現れるようです。
その場合には、以下の4つの点を確認してください。
- 電源プラグがゆるんでいないか
- 外部機器の接続が原因ではないか
- ほかの機器のリモコンが干渉していないか
- テレビのリモコンが故障していないか
以上を確認し、それでも解消しない場合には、テレビをリセットしましょう。
詳しい情報は、下記のメーカー公式サイトのリンクから確認してください。
霊的なものの可能性も
都市伝説的な話になってしまいますが、勝手にテレビがつく現象を、霊的なものが原因であるということを真剣に考える人も居ます。
そのような説の大筋としては、霊的な存在がテレビを通じて、こちらに何かを伝えようとしているという内容のものです。
日本のホラー映画では、電源すらも入っていない故障したテレビから、霊的存在が出てくるという恐怖シーンが描かれたものがありました。
本記事で上述した主な原因などを見まわしても、釈然としない場合など、無理矢理スピリチュアルな理由を求めたくなることがあるかもしれません。
しかし霊的な存在がテレビを勝手につけるなどというのは、明らかに非科学的で、全くあり得ないことと断言できます。
どうしても気になる方は、「盛り塩」を置くなどのお清めも行った上で、しっかりと「主電源」を落としていただくと良いでしょう。
まとめ
テレビが勝手につくという現象について、よくある原因としてリモコンの誤操作や不具合、オンタイマー設定の忘れ、レコーダー連動などの要因を見てきました。
まれにですが、違法電波の干渉や照明器具の影響によって、またテレビ本体の故障などから勝手につく現象が発生します。
テレビは近年放送の視聴や録画・再生の他、サブスクチャンネルの視聴にもよく利用され、リモコンがなくてはならない存在になりました。
ですのでリモコンの電池切れにはよく注意を払い、誤動作が起きやすいポイントについては、よく理解しておきましょう。
テレビが勝手につくことが多くて困るという方は、主電源をオフにするか、電源コードをコンセントから抜くようにすることをおすすめします。