Googleの地図サービス「Googleマップ」は、ドライブルートや電車の乗り換えなどを詳細に検索できる便利なアプリです。
車ルートの検索で表示される高速料金は概算(たまにズレているときもある)ですが、けっこうアテになります。
表示されないときの対処法やETC料金との切り替え方法など、Googleマップを使うときに覚えておきたいことを紹介します。
目次
Googleマップのルートに高速料金が表示
Googleマップの車ルートの検索結果に、高速料金や有料道路の料金が表示されるようになったのは、2022年4月のアップデートからです。
無料で使えるアプリで、ここまで機能が充実している地図/ナビサービスは他にないでしょう。徒歩や電車の乗り換えにも対応しています。国内の利用シェアは1位となっています。
車ルート検索に追加された機能が「高速料金の表示」です。
設定は不要
Googleマップで高速料金を表示するために、設定などをする必要は特にありません。
通常のルート検索をすると、車ルートの結果に高速料金が表示されます。
ただし、詳細設定で「高速道路を使う」がオフになっていると、高速ルートは表示されません。
ちなみに有料道路を使わないは、デフォルトではオフになっています。
ETC料金と一般料金の切り替えが可能
Googleマップの高速料金表示は、ETC料金と一般料金の切り替えが可能です。(一部表示されない地域もあります)
切り替えるには「通行証料金を表示」をオンにします。その手順は以下。
Googleマップのトップページ、右上にある自分のアイコン→
Android版アプリでは「 「通行証料金を表示」をオンまたは、目的地を入力してルート検索したのち、表示された車ルートの下の方に「移動オプション」という項目があるので、下の「通行証料金を表示」をオン
「通行証料金を表示」をオンにすると、ETC利用時の料金が表示されるようになり、オフにすると、ETCを使わない一般料金が表示されます。
デフォルトではオフになっています。
軽自動車や特殊車両などの料金の詳細設定はできない/h3>
Googleマップで表示される高速料金は普通乗用車の金額のみです。軽自動車や中型トラックなどの「車種区分料金」は反映されません。
そのため、一般車区分以外の車(軽自動やトラック)の高速料金を知りたいときは、一般料金から自分で計算する必要があります。
たとえば軽自動車の場合、普通乗用車の約0.8倍、中型トラックの場合は、約1.2倍です。その計算は自分でする必要があります。
Googleマップで高速料金が表示されない3つの原因
Googleマップの車ルート検索で高速料金が表示されないときには、いくつか原因が考えられます。
調べたルートに有料道路がない場合や、ナビの設定で表示されないようになっている場合などです。
それぞれ詳しく見ていきます。
料金表示の対象外のルートの場合
検索したルートが料金表示の「対象外」になっていると、料金は表示されません。
原因として考えられるのは、そのルートで使える有料道路がない場合や、一般ルート(下道)で行った方が早い場合などです。
また、実際には有効な有料道路があるがまだGoogleマップに反映されないない(開通直後など)ケースも考えられます。
高速道路を使わない設定になっている
ナビの設定が「高速/有料道路を使わない」になっていると、一般道路のみのルートが表示されます。そのため高速料金は表示されません。
デフォルトでこの設定はオフになっていますが、オンにするとこの設定は保存される場合が多いようです。
料金を表示したいときは、再び「高速/有料道路を使わない」設定をオフにしてください。
使っているアプリのバージョンが古い
今となってはあまり考えられないケースですが、アプリのバージョンが古い場合にも、高速料金が表示されない可能性があります。
数年前にインストールしたきり一度も使っていない、などのケースが考えられます。
アプリは常に最新バージョンにしておきましょう。
Googleマップで高速料金が表示されない時にできる対処法
Googleマップで高速料金が知りたいのに表示されないとき、できる対処法を紹介します。
ナビ設定をすれば表示されるようになるケースがほとんどです。その他の原因の場合は別の対応が必要です。
高速道路を使う設定にする
まずは「有料道路を使わない」の項目をオフにしましょう。変更するにはGoogleマップの画面右上にあるアカウントのアイコンをタップします。
設定→ナビ(Androidでは「ナビ設定」)と進んでください。
メニューにある「有料道路を使わない」と「高速道路を使わない」のトグルスイッチをオフに切りかえてください。こちらは通常ではオフになっていますが、一度オンにすると設定が保存されます。
Googleマップのアプリをアップデートする
アプリのバージョンが古いと、正確な高速料金が表示されない可能性があります。
Googleマップのアプリが最新でない場合は、アップデートしましょう。iPhoneなどでは通常は自動で更新されますが、設定などで手動更新になっていることもあります。
その他の方法
上記の方法(高速道路を使う設定、アプリのアップデート)を試しても料金が表示されない場合には、アプリの再インストールやキャッシュの削除をする方法が考えられます。
再インストールするには、一度Googleマップのアプリを削除(アンインストール)して、再度アプリストアからダウンロード&インストールすればOKです。
iPhone で Google マップのキャッシュを削除するには、次の手順に従います。
- 「Google マップ」アプリを開く
- 検索欄の横にある Google アカウントのアイコンをタップ
- メニューが出てきたら、「設定」をタップ
- 画面をスクロールし、「概要、利用規約、プライバシー」をタップ
- 「アプリのデータを消去」を選択
- 「OK」をタップ
Googleマップで高速料金を確認する際の2つの注意点
では、Googleマップで高速料金を確認する際に覚えておきたい注意点を2つご紹介します。
料金は「概算」、正しくない場合もある
Googleマップに表示される料金は、実際とは異なる可能性があります。
高速道路や有料道路の料金は「概算」です。料金は不正確な場合もあります。目安として「だいたいこのくらいの料金」くらいに考えて、過度に信用しないようにしましょう。
また、Googleマップは軽自動車やトラックの料金には対応していません。
対応の高速道路は徐々に増える
Googleマップの高速料金の表示化は、今でも徐々に増えているようです。
実際に日本での対応がまだなので、体感がありませんが、世界的には増えているようなので、気を長くして日本の対応を待ちましょう。
高速料金を確認できるおすすめアプリ
Googleマップの他にも、便利な地図アプリは多くあります。
Yahoo! カーナビ、ドライブサポーター、ポータブルスマイリングロード、movLink、iHighway交通情報などがあります。
他にも、Mapion、goo 地図、Bing 地図、MapFan Web、いつもNAVI、NAVITIME、ゼンリン住宅地図サービス、Mapboxも便利な地図/ナビサービスです。
Googleマップの高速料金表示化が対応されるまでに代わりに使えるアプリを5つご紹介します。
おすすめアプリ①Yahoo!カーナビ
Yahoo!が運営する「Yahoo!カーナビ」では高速料金を確認することができます。
普通車と軽自動車の2種類の料金を切り替えることができるため、適切な高速料金を調べることができます。
iOS版もAndroid版もリリースされているので、どちらのユーザーでも遜色なく使うことができます。
おすすめアプリ②ドライブサポーター
地図のポータルサイトでユーザー数がGoogleマップに次ぐ世界第2位のNAVITAIMEが運営する「ドライブサポーター」もおすすめアプリです。
Yahoo!カーナビと同様に軽自動車の高速料金を調べるこができまできますが、軽自動車の料金は有料の会員登録が必要なので注意しましょう。
おすすめアプリ③ポータブルスマイリングロード
損保ジャパンとNAVITAIMEが共同で運営する「ポータブルスマイリングロード」もおすすめです。
高速料金だけでなく、走行距離に対してのガソリン消費量の計算も行ってくれるためガソリン代もある程度予想をつけることができます。
また、渋滞情報やガソリンスタンド情報なども調べることができたり、自分の運転を点数化できる仕組みもあり、ポイ活も可能なので、他のアプリとは違う楽しみ方をできます。
おすすめアプリ④moviLink
トヨタ自動車が開発した「movLink」もおすすめです。
ナビアプリとしても評判がよく、高速料金も表示できます。ただ、軽自動車への切り替えはできないため注意が必要です。
おすすめアプリ⑤iHighway交通情報
「iHighway交通情報」はNEXCO西日本が開発した交通情報アプリです。
全国の高速道路の情報が24時間常に更新されているため、長時間高速道路を運転するユーザーにとってはおすすめアプリです。
マイルートを登録しておくと、そのルート内で事故渋滞の情報をメールで受け取ることができるため、事前に回避することもできます。
まとめ
Googleマップは無料で使える地図/ナビアプリのなかでも人気のサービスです。
カーナビのルート検索結果は他のサービスよりも正確です。(たまにすごい狭い道を行かされることもありますが)
それに加えて2022年のアップデートからは「高速/有料道路」の料金も表示されるようになっています。概算なので誤差がある場合もありますが、最近ではそれも少なくなってきているようです。