最後に、プロダクトキーの確認方法をご紹介します。使い回しする際などに、ご自身のプロダクトキーが分からない時には、こちらの項を参考にしてください。三つの方法がありますので、それぞれご確認いただければと思います。
目次
①購入時のパッケージやメールを確認する
まず、購入時のパッケージです。購入した時の箱、Windowsが記録されているディスクなどの梱包、ラベルなどに封入されていたり、記載されていたりします。
ご購入の際の箱などを保存していらっしゃる方は、そちらを確認してみてください。もし、紛失している場合などは次の方法がおすすめです。
②コントロールパネルから確認する
次に、コントロールパネルからの確認方法です。
まず、画面左下にある検索バーに「コントロールパネル」と入力し検索をかけます。検索でコントロールパネルが出てきたら、それをクリックして開いてください。
次に「システムとセキュリティ」、「システム」の順に進んでください。Windowsのロゴが表示されている画面になると思います。
この画面の下の方に、「プロダクトID」という表示があると思います。そこに表示されているのがプロダクトキーです。
③Windows PowerShellで確認する
最後に、Windows PowerShellでの確認方法です。
デスクトップ左下のWindowsマークの「スタート」かキーボードのWindowsキーを押してスタートメニューを開きます。
ソフト・アプリ一覧の中から「Windows PowerShell」を探して、選択してください。
Windows PowerShellが開くと、入力画面が出てきますので、以下のコマンドを入力、Enterを押してください。プロダクトキーが表示されます。
コピペしてください→ powershell “(Get-WmiObject -query ‘select * from SoftwareLicensingService’).OA3xOriginalProductKey”
②と③の方法は、パッケージ等を紛失していても、だれでも確認できるので、箱などが無くてもご安心ください。
Windows10に中古プロダクトキーを使うとどうなる?
Windows10の中古ライセンスキーはインターネットなどで販売されていますが、これを利用した場合、Microsoft社既定の「ライセンス違反」となってしまいます。
ただライセンス違反だから法律に違反するということではなく、個人で利用する分には法的責任を負いません。
元々別のパソコンでは正規な状態でライセンスキーを利用していたのですから、認証に問題はありませんし、パソコンも問題なく動きます。
中古ライセンスキーはそのまま利用できるのですが、Windows認証システムはいきなり変更となることもあるため、利用する際に認証できても、いきなり認証ができなくなり利用不可となることもあるでしょう。
やはり中古ではなく、新たに購入して利用する方が安心です。
違法なのに販売が絶えない理由とは
ライセンスキーの再利用についてはマイクロソフト社の規定に違反するものなので、通常、こうしたものをインターネットで販売するのはいかがなものか?と思いますよね。
しかしインターネットショップでは何の問題もなく販売されています。
これは先ほどのところでもふれたように、規約違反であっても法律違反ではないからです。
法律に触れないのであれば商売とする人ももちろんいるのですが、ソフトウェア業界からは、著作権侵害など法的責任を問う方がいいという風潮になっています。
Amazonやヤフーのオークションでも、ライセンスキーシールが販売されていますが、ライセンスキーシールは利用していたパソコン本体に依存しているものであり、ライセンスキーには価格がありません。
価格がないものをAmazonなどで販売されているのですから、おかしな話です。
違法プロダクトキーの利用とされた事例とは
実はライセンスキーを販売したことによって損害賠償請求された事例があります。
長野県に暮らす男性がWindowsOSのプロダクトキーを自分の運営するウェブサイトで販売するよと広告をアップしていました。
この時に広告で利用されていた商標が、Microsoft社の商標に似せて作られていたものであり、また購入者が不正回避するための「クラックプログラム」のダウンロードURLまで添えられていたのです。
こうした行為が不正行為とみなされ、損害賠償請求となってしまいました。
パソコンを廃棄する際のプロダクトキーの廃棄方法
パソコンを廃棄するとき、中のデータなどを削除するなど、個人情報の流出など気を使いますね。
パソコンのプロダクトキーについては消す方法があるのか、気になっている方も多いと思います。
ライセンス認証の解除方法はないのですが、個人を特定するような情報が入っているものではありません。
ライセンス認証する際に、住所や電話番号などを入力することもないので、パソコンのデータなどのように削除などの行動が必要ということはないのです。
もしも利用していたパソコンを中古として出品しても、次に利用するユーザーが同じプロダクトキーで上書きすることになるので問題ありません。
廃棄するパソコンからプロダクトキーは引き継げるのか
最初からパソコンにWindowsが入っている場合、これはOEM (Original Equipment Manufacturer) 版と呼ばれるもので、そのパソコンでしか利用できないプロダクトキーとなりますので、引き継ぐことはできません。
WindowsのOEM製品については、ライセンスが単体で譲渡、再利用を禁じています。
ただし、ハードとともにソフト、プロダクトキーなどを合わせて譲渡、再利用することは認められています。
OEM製品かどうかの確認は、パソコン本体を見て確認しましょう。
パソコン本体に「ライセンスシール」(プロダクトキー)がはられていますが、ここにメーカー名と「OEM」と書かれている場合、OEM版Windowsです。
つまり、このパソコンの場合はプロダクトキーを単体で譲渡、再利用できないということになりますね。
Windows製品なら新規購入したパソコンに引き継げる
OEM版ではなくパッケージ製品版と呼ばれる、Windows・Office単体で販売されている製品であれば、新規購入したパソコンに引き継ぐことができます。
引き継ぐ際には、インストールしていた製品を完全に削除することが必要です。
利用していたパソコンから完全に削除し、次に利用するパソコンに再インストールします。
削除しないままで古い方のパソコンを廃棄してしまうと、古い方のパソコンと新しい方のパソコン2台にライセンス認証されていることになってしまうのです。
この場合、後でインストールしたWindows、つまり新しい方のパソコンで認証不可となります。
新しいパソコンの認証をするためには、Microsoftに連絡し「プロダクト アクティベーション」をすることが必要です。
この時、Windowsのライセンス認証にはプロダクトキーが必要となりますので、古い方のパッケージ版パソコンからライセンスシール(プロダクトキー)をはがしておきましょう。
Microsoftのプロダクト アクティベーションの方法はこちら・・・「Windowsのライセンス認証を行う」
まとめ
ここまで、Windowsのプロダクトキーについてご説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
プロダクトキーとはどういうものなのか、確認方法、使い回しなどをご説明しました。是非参考にしてみて下さい。