0120961019以外でもそうですが、何故クレジットカード会社から無料保険の案内がくるのでしょうか。
これに関しては「不思議だ」と話すTwitterユーザーも多くいました。
その不思議について紐解いていきましょう。
目次
フリーケアプログラムは提携企業サービス利用者に対し安価なサービス案内
まず保険会社が個人向けの保険を案内する際に用いる手法の1つにフリーケアプログラムがあります。
フリーケアプログラムとは提携している企業サービスの利用者に対して、無料 or 安価な保険の加入を促す方法です。
例えば、JCBでは「JCBフリーケア・プログラム」という名称で無料の交通事故傷害保険を提供しています。
このように保険会社ではよく使われている手法ですが、フリーケアプログラムをうまく活用しているのがチューリッヒ保険です。
チューリッヒ保険は様々な提携先企業を持っており、フリーケアプログラムを活用し続けています。
クレジットカード会員は保険料の支払いが不要
実はフリーケアプログラムで紹介された保険に関して、クレジットカード会員は保険料の支払いがありません。
仕組みとしては、
- 外部の企業と損害保険会社が提携関係を締結
- 外部の企業は自社のサービスの利用者に対し保険の加入者を募り、加入者の数に応じた保険料の支払い
- サービスの利用者に保険金請求の対象となる事故が起きた場合、損害保険会社が保険金を給付
といった流れでお金が動いています。
つまりクレジットカード会社が会員に対してフリーケアプログラムを採用して保険を紹介している場合、クレジットカード会社が保険料を代理で支払ってくれているのです。
そのため格安、もしくは無料で保険を提供することができているのです。
フリーケアプログラム加入の必要性がない4つの理由
以上を見ると「フリーケアプログラムはお得!」と思ってしまいますが、ちょっと待ってください。
実はフリーケアプログラムを使ってまで保険に加入する必要性はありません。
その理由について見ていきます。
あまりに低い補償金額
JCBで提供されている「JCBフリーケア・プログラム(交通事故傷害保険)」を例に挙げてみましょう。
「JCBフリーケア・プログラム(交通事故傷害保険)」では5日以上入院した際に、一時金5万円が2年間受けることができるようになっています。
しかし、この5万円でできることは限られていますし相場からはかけ離れています。
普通は10万円以上支払われるものですが、「JCBフリーケア・プログラム(交通事故傷害保険)」になると5万円まで下がってしまうのです。
安い自転車保険加入の方が現実的
この現実を見るとわかる通り、安い自転車保険加入の方が現実的でしょう。
もし高度な障害が相手に残ってしまった場合数千万円単位で支払いが命じられることも少なくありません。
そのため、安めでもいいので自動車保険へ加入しておくことがおすすめです。
必ずしも入院する訳ではない交通事故
実は「交通事故」といっても、全員が入院するわけではありません。
こちらのデータをご覧ください。
発生件数 | 381,237件 (内訳) 死亡事故件数:3,133件 重傷事故件:30,370件 軽傷事故件数:347,734件 |
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死者数 | 3,215人 |
負傷者数 | 461,775人 (内訳) 重傷者数:32,025人 軽傷者数:429,750人 |
引用:https://www.itarda.or.jp/situation_accidents
こちらのデータから1年間あたり5日以上の入院になる交通事故にあう人の割合は約0.37%となります。
これだけの低確率のためにフリーケアプログラムに加入する必要がありません。
保険加入していることを失念
フリーケアプログラムに加入していても、その加入していること自体を忘れていることがあります。
保険は事故が発生してから保険金の請求手続きを開始するまでに期限があります。
それを過ぎてしまうと保険金を受け取ることができません。
ただ、フリーケアプログラムに加入している事実を知っていれば問題はありません。