SNSで大流行しているnftアート。しかし、そんなnftアートには手を出すな!と言われる理由がいくつかあり、Twitterを中心に情報が拡散されています。そこで今回は、nftアートに手を出すなと言われる理由を解説します。
NFTアートに手を出すなと言われるデメリット理由
まずnftアートに手を出すなと言われるデメリットは大きく6つあります。
- 法整備が整っていない
- 仕組みにより、盗用問題が発生している
- ガス代が高い
- 作品を飾ることが出来ない
- 作品価格が暴落する危険性がある
- 環境破壊が進む危険性がある
では、それぞれデメリットをみていきましょう。
デメリット①法整備が整っていない
まずnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、法整備が整っていないからです。
nftアートに限らず「NFT」関連については法整備が整っておらず、日本でもちゃんとした法律が制定されていません。
つまり、nftアートで起きた事故や事件についての責任の所在を明らかにすることが非常に困難なのです。
nftアートを発行しているアーティストや芸術家は「nftアートを発行した人」として位置付けられますが、そのnftアートを利用して犯罪を犯した場合、発行した人も犯罪に加担したということになりかねない状態になっています。
まだまだ日本ではnftアートに対する法整備が整うことはないでしょう。
デメリット②仕組みにより、盗用問題が発生している
続いてのnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、仕組みにより、盗用問題が発生しているからです。
nftアートは何かしらの作品をNFTとして発行し完成するものですが、そのnftアートは誰でも制作ができてしまいます。
早い話、Googleで検索して出てきた画像や動画をnftアートとして第三者が発行してしまえば、そのnftアートの著作権はnftアートを発行した人に帰属します。
本来、その作品を手がけていた人がnftアートを発行することができなくなり、海外では大きな盗用問題に発展しています。
しかも、盗用されたnftアートは取り戻すことが非常に困難です。
誰でもnftアートを発行できるという手軽さゆえに、盗用問題が発生してしまっているのです。
デメリット③ガス代が高い
続いてのnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、ガス代が高いからです。
nftアートを発行するために必要なガス代ですが、プラットフォームに人が集まれば集まるほど高くなる傾向にあります。
例えば、OpenSeaほどの大きなプラットフォームになればnftアートを発行するだけで数万円かかってしまうかもしれません。
もちろん、ガス代を0円にしているプラットフォームも存在しますが、ほとんどのプラットフォームがnftアートの発行にガス代を設けています。
ガス代とは?
当然のごとく「ガス代」というワードが出てきますが、ガス代とはユーザーがやりとりをするために必要なイーサリアム手数料のことを指します。
要は、フリマアプリの利用手数料のようなイメージを持っておけばOKです。
nftアートを発行するためにガス代を設けることで、プラットフォーム側に利益が生じ、その利益からプラットフォームはさらなる事業展開を行うことができます。
あくまで「利用させてもらっている」立場ですので、nftアートを発行する際にはガス代を支払うのが当然になっています。
ただ、近年ではそのガス代を0円にすることで利用者を増やすというマーケティングを行なっているプラットフォームも微々たるものではありますが存在します。
デメリット④作品を飾ることが出来ない
続いてのnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、作品を飾ることができないからです。
nftアートは基本的にネット上でやりとりされるものであり、実物が存在するわけではありません。
データとして発行されたものを購入しているのでnftアートを手にとって鑑賞することができないのです。
紙に印刷して飾ることはできますが、nftアートの本来の楽しみ方から遠のいてしまいます。
あくまで、nftアートはネット上で楽しむものです。
デメリット⑤作品価格が暴落する危険性がある
続いてのnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、作品価格が暴落する危険性があるからです。
nftアートを転売目的で購入する人も少なくありませんが、利益を出すためには購入時よりも売却時の価格をUPさせなければなりません。
しかし、nftアートは常に価格が変動するもので、何かの不祥事があればそのnftアートの価値は一気に暴落してしまうことが考えられます。
nftアートを発行した人に帰属するため、暴落したり急増したりするのがnftアートの特徴です。
デメリット⑥環境破壊が進む危険性がある
続いてのnftアートに手を出すなと言われるデメリットは、環境破壊が進む危険性があるからです。
手を出すなと言われる大きな理由がSDGsなどに基づく環境破壊への危惧が挙げられています。
nftアートのような「NFT」関連の仮想通貨やその他通貨のマイニングには膨大な電力を消費しており、一気にマシンを稼働させることにより環境破壊につながるとされています。
ただ、nftアートを発行するだけでどれくらいの電力消費がされているのかまでは明らかになっていません。
これだけで手を出すなと言われるのはちょっと厳しいですが、環境保全のために無駄なnftアートの発行は避けたほうがいいかもしれません。
手を出すなと呼ばれる原因のリスク
nftアートを扱うデメリットをご紹介しました。
ここからは、nftアートがなぜ手を出すなと言われ続けているのかの原因とリスクについて解説します。
取引者同士の合意で価値が変わる
まずは、取引者同士の合意で価値が変わることです。
基本的にnftアートは市場価値が定まっていないため、販売者と購入者の合意のもとで取引が行われます。
そのため、nftアートの価格は常に変動し、適正な価格で販売・購入することが難しい商材として扱われることが増えました。
もちろん、投機目的の取引としてnftアートが批判されることも多くあります。
詐欺まがいのNFT作品が出回っている
続いての手を出すなと言われる原因は、詐欺まがいのNFT作品が出回っているからです。
先ほどもご紹介しましたが、nftアートは誰でも発行できてしまいますので盗用問題があとを絶ちません。
また、
- 有名クリエイターの作品をコピーして販売
- NFT化されていないのに第三者が勝手にNFT化して販売
- 著作権侵害NFTを販売
などの、詐欺を行なっている集団も数多く存在しています。
ただ、詐欺NFTを見分けるのが難しいため手を出すなと言われています。
資金洗浄に巻き込まれる危険がある
次の手を出すなと言われる原因は、資金洗浄に巻き込まれる危険があるからです。
nftアートが長年指摘されている、資金洗浄、通称「マネーロンダリング」。
マネーロンダリングとは?
マネーロンダリングとは、犯罪などの不正行為によって得た資金を正当な取引で手に入れたかのように装う行為のことを指します。
捜査機関から逃げるための手法としてポピュラーですが、nftアートの世界にもマネーロンダリングが関係しつつあります。
ただ、NFTアートの場合はブロックチェーン上に取引が保存されているのでマネーロンダリングは難しいとされています。
リスクを回避するには?
以上のリスクがnftアートには存在します。
では、どのようにしてリスクを回避するのでしょうか。
NFTの情報を集める
まずは、NFTの情報を集めることです。
注目されているnftアートはSNSやメディアで拡散されますし、注目されていないnftアートにしても多少メディアに取り上げられることが多いです。
ただ、詐欺的なnftアートは一切の情報がありません。
信頼できるサイトを利用する
次は、信頼できるサイトを利用することです。
nftアートを販売しているサイトは数多くありますが、怪しいサイトを利用することはやめましょう。
海外でも有名なOpenSeaなどの巨大なサイトを利用することで、nftアートで詐欺にあうことはないでしょう。
出品者情報を確認する
次は、出品者情報を確認することです。
nftアートを出品しているのは誰なのかを確認して、その人について調べ上げることが大事です。
誰なのかわからずに購入するのは非常に危険です。
まとめ
今回はnftアートには手を出すなと言われる理由を解説しました。
まだ、nftアートについて知識が足りない方は手を出すなと言われる人に従ったほうがいいかもしれません。