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建材や家具の詳細情報が「撮れば、わかる」。「Pic Archi」を紹介!

ふと見かけた家具が素敵で欲しいけれど、品番やメーカーがわからない。そんな経験はありませんか?そんな時、今回紹介する「Pic Archi」があれば大丈夫です。このアプリがあれば、写真を撮るだけで簡単にその家具の情報を検索できます。

「Pic Archi」とは??

「Pic Archi」は、建設業界で建材・家具を扱う設計者から一般ユーザーまで、幅広い人が利用できる建材・家具検索アプリです。
アプリ自体は、「撮れば、分かる」というシンプルな機能で成り立っています。
このアプリには、建材・家具メーカーの商品データが登録されていて、気になった建材・家具の写真を撮影するだけで、同一・類似商品を簡単に検索することができます。
AI画像認識技術が活用されていて、閲覧履歴やお気に入り機能を搭載しているため、商品名や型番などを都度調べなくても、気になる商品をアプリ上で比較しながら検索したり、必要な時にお気に入りから確認したりすることができます。
今までオシャレなカフェで出会った家具がどの家具なのかわからないまま終わってしまっていたのも、このアプリを使えば解決します。その家具にまた出会うこともできます。また、デザイナーであれば自分の創作活動にも活かすことができます。

「Pic Archi」の使い方

このアプリの使い方は非常に簡単です。
アプリを起動し、カーペットや床、家具などを撮影すると、特徴が一致する類似商品が3つ表示されます。詳細を知りたい場合は検索結果をタップすれば詳細がわかり、メーカーのサイトへアクセスすることもできます。身近にある建材や家具を写真に撮るだけでサンプルをアプリ上に集めることができるため、カタログやサンプルは不要になります。
気にいった商品はお気に入り登録できることに加え、検索履歴は撮影した位置情報とも連動しています。
撮影したお気に入り商品や記録を自らの設計業務やデザイン業務に後から活かすことも可能です。

アプリ開発のきっかけ

このアプリは株式会社梓設計さんが開発されました。初めは社内で使うサービスとして、開発されたとのことです。

建築設計の仕事は膨大な紙の資料と建材のサンプル、カタログなどを用いるプロジェクトが多く、従来は自席にそれらを積み上げて作業している人も多かったそうです。しかし、社内の新オフィス統合移転に伴い毎日席が変わるフリーアドレスとなり、徹底したペーパーレス化、サンプルレス化が求められることになりました。同時に、AI/IoTの導入、昨今ではDXなどと総称される動きが活発化しており、AIの画像認識の建築業界への導入を模索していたんだそうです。

そんな中、新オフィスについてのディスカッションの中で、オフィスの広大なワンプレート構成を活かして、オフィスをショウルーム化して発注者・設計者・メーカーの方々が欲しい情報を共有できる場をつくろう、ということになったそうです。そこで、新オフィスデザインのカーペットの200種類以上の張り分けと、その商品をAIの画像認識で判別できる、そういったアプリケーションの開発が進んでいきました

開発してみると非常に便利だったため、社内でクローズにせず、業界全体に役に立つものにしたいという思いで、無料で利用できるアプリとして公開したとのことです。

実際の使用例やおすすめの使い方

開発のきっかけで紹介した通り、当初はメインユーザーとして建築設計者やインテリアデザイナーの方々が、日常的な業務で活用することを想定して開発がされたアプリでした。しかしアプリのリリース後には色々な使い方が出てきて面白かったそうです。

例えばメーカーの方がショールームで活用していたり、デジタルメモとして利用したりしています。
おすすめの使い方は、建築学生の方が勉強に使う方法です。開発者の方が建築学生の頃、憧れの建築家の作品に遠出して見学にいくことも多かったそうです。その時に使われている建材、家具、照明など、いつも建築雑誌等で後から調べたりしていたらしいのですが、出会うことができないケースが多くて諦めることも多かったとのことです。このアプリがあれば、そのような苦労もなくなるでしょうし、素敵な建築やインテリアを探す旅に出るのも楽しくなることと思います。

まとめ

「撮れば、分かる」というシンプルな建材・家具検索アプリ「Pic Archi」を紹介しました。今後は撮らなくても商品を気軽に検索する機能のアップデート、さらには環境配慮の優れた商品やソーシャルグッドな取組などをレコメンドできる機能も検討を進めていらっしゃるそうです。
昨今サステナビリティについても関心度が高まっていますが、このアプリによって過剰なカタログやサンプルが削減されることも期待できますので、興味がある方はぜひ使ってみてください。