COCOAの不具合を手助けするアプリ!「COCOA起動するやつ」を紹介

新型コロナウイルス感染症対策の一環として厚生労働省が提供している接触確認アプリケーション「COCOA」に不具合が確認されました。今はアップデートにより克服されていますが、一部端末では今も不具合が続いています。そこで助けになるのが今回紹介するアプリ「COCOA起動するやつ」です。

「cocoa起動するやつ」とは??

「cocoa起動するやつ」は、新型コロナウイルス感染症対策の一環として厚生労働省が提供している接触確認アプリケーションCOCOA(以下、「COCOA」という。)を、1日に1度起動する支援アプリです。COCOAのAndroid版のバージョン1.2.2までは、1日1回程度再起動し陽性者情報等を更新しなければならない不具合がありました。このアプリでは、ユーザーが設定した任意の時間にCOCOAを自動で再起動する機能をメインとしており、例えユーザー自身でCOCOAを起動する事を忘れていても、このアプリから起動させることで陽性者情報等の更新を行うことが可能です。なお、不具合が解消されたCOCOAバージョン1.2.3以降では、このアプリの役目は一応の終了となっています。(一部端末では引き続きユーザー自身で再起動しなければならないものがあることから、そういった端末での支援は引き続き続けられています。)

アプリの使い方

このアプリを起動してから、COCOAの起動時間をユーザーの任意で設定し、「起動スイッチ」を押すだけで以後自動的に決めた時間にCOCOAを起動するようになっています。また、起動したかどうか確認するための起動ログも取得し、いつでも閲覧することができます。なお、COCOAをインストールしていない場合には、COCOAのストアに遷移できるようになっています。

アプリ開発のきっかけ

このアプリの支援するCOCOAについて、最初はOSS(オープンソースソフトウェア)として開発が進められており、OSSコミュニティも活発だったそうです。開発者の方も開発に関して何かの役に立ちたいと思っていたそうなのですが、開発言語がiOSもAndroidもクロスプラットフォームに開発できるXamarinを使用しており、趣味でAndroid開発(使用言語はJava)していた開発者の方にはやや敷居が高く、情報収集のみを行うことにしていたとのことです。

情報収集のみ続けていた理由として、開発者の方の本業は公務員であり、今回の行政主導によるアプリ開発という大きなITの転換期において、どのような改革が生まれるか、またどういった課題が生まれるかについて大きな関心があったんだそうです。途中、開発が厚生労働省とOSSコミュニティと別れるなど、紆余曲折(COCOA不具合調査・再発防止策検討チームが公開している報告に詳しく掲載されています)を経ながらも、順当にアップデートが続けられていましたが、当時の報道にもあったように、COCOAが正常に動いていない不具合が判明しました。厚生労働省は早い段階で修正を加えたバージョン1.2.2を公開しましたが、先述のとおり1日1回起動しなければならない不具合は残されていました。開発者の方も公務員という立場上、良い意味でも悪い意味でも明日明後日で不具合が取り除かれることは難しいだろうと容易に想像できたそうです。ただ、だからといって早く直せと厚生労働省や政府を批判するのは根本的な解決にならず、自身の技術不足からOSSコミュニティに助力することもできない状況だったとのことです。

そんな中で、どうにか今の課題を解決する方法はないかと模索した結果、本アプリのような外部から1日1回起動させる方法を思いついたんだそうです。この方法であれば、COCOA自体を改修することなく(本来の改修は厚生労働省や事業者・OSSコミュニティの皆さんに任せて)、自身の開発したアプリだけで今の不具合に暫定的に対応することができたとのことです。

ユーザーからの評価

このアプリが公開されて以降、「毎日起動するのを忘れずに済んで助かる」や、「COCOAがバージョンアップするまで大変お世話になりました」など感謝の言葉が多く寄せられた反面、「特定の端末ではうまく動かなかった」というようなの意見もあり、後のアップデートに大いに参考になったそうです。また、機能面においても「起動したログがわかるようにしてほしい」や「手動だけでなく自動でも起動できるようにしてほしい(当初は通知に「起動してください」というメッセージを表示してタップしてもらう形にしていた)」というようなアプリの改善に関する意見も寄せられ、可能な限り実装させ、本アプリを改良することができたそうです。意見を寄せてくれたユーザーの皆様には、本当に感謝しているとのことです。

まとめ

「COCOA起動するやつ」を紹介しました。このアプリの今後について、開発者の方はCOCOAについては、もう外部アプリの観点から支援する必要性はないと考えていらっしゃいます。ただし、今後情勢が変化していくなかでなにか新型コロナウイルス感染症対策の一助となるようなアプリが作れれば良いなと思っているそうです。またCOCOA以外の分野で、このアプリ開発で培った技術を、他のアプリ開発や機能追加に繋げていきたいと考えているとのことです。