IT企業の雄であるグーグル社は、グーグルバードいう生成AIを開発・提供しています。
この記事では、グーグルバードとは何なのか、使い方について紹介します。
また、グーグルバードは無料で使用可能なのか、チャットGPTとの違いについても解説していますので、ぜひご一読いただければと思います。
目次
グーグルバードとは何なのかの概要を紹介
そもそもグーグルバードとは?って感じですよね。グーグルバードとは何なのか、概要を見ていきましょう。
グーグルバードとは①グーグルが開発した生成AI
グーグルバードとは、グーグル社が開発した生成AIです。グーグルバードは、創造力と生産性の向上をサポートするパートナーとして、様々な状況で多くの人たちの生活を手助けするものです。
できることに関しては後述しますが、ビジネスに関連する活動、友達との旅行プランの構築、新しい企業サービスのプレゼンテーション資料の作成、初めての海外旅行の持ち物リストの作成など、日常のあらゆる場面で役立たせることができます。
グーグルバードとは②名前の由来は「詩人」
グーグルバードの名前の由来。バードといえば鳥の「Bird」を想像しがちですが、スペルは「Google Bard」。Bardとは「詩人」という意味。質問に自然な言葉で返すという所から、そのような名前になったとのことです。
グーグルバードとは③グーグル検索の結果を反映
グーグルバードは、グーグル検索と連携してクエリに対する回答を迅速に提供できます。Web上の最新情報をリアルタイムで取得。常に新鮮で高品質な情報をユーザーに届けます。
このため、バードが提供する情報の信頼性は、そのソースであるグーグル検索によって確立されているため、ユーザーは安心して利用できます。つまり、グーグル検索の中の情報という安心があるということです。
グーグルバードとは④日本でも一般公開されている
2023年5月11日、グーグルバードは日本語と韓国語に対応を発表。現在、グーグルバードは40以上の言語に対応していて、EU全域、ブラジルなど、ますます広範な地域で利用することが可能となっています。
グーグルバードとは⑤LLM(大規模言語モデル)を搭載
グーグルバードは、大規模言語モデル(LLM)「PaLM 2」をベースに採用しています。
大規模言語モデルとは、とても大きなデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された言語モデルのこと。従来の言語モデルよりも、「計算量」「データ量」「パラメータ数」を増やして構築されています。
要するに、流暢な会話でさまざまな処理を高精度で行ってくれる言語モデルを使用している、ということです。
グーグルバードとは⑥現在は試験運用中
グーグルバードはまだ試験運用段階。回答の正確性に不足があることや、会話の流れに違和感を感じることがあります。
開発チームは、ユーザーからのフィードバックに基づいて着実に改善に取り組んでいる最中。そして、新たな知識を取り込みながら機能を向上させていく予定だそう。
グーグルバードグーグルアカウントを持っているユーザーであれば誰でも利用可能。利用回数に制限はなく、一日中自由にご利用することが可能です。
グーグルバードの料金、無料で使えるのかを紹介
グーグルバードとは料金無料で利用できるのでしょうか。見ていきましょう。
グーグルバードの料金①無料で利用することが可能
グーグルバードは日本語版や英語版など、利用言語に関わらず無料で提供されています。
利用する際には、利用規約への同意やグーグルアカウントでのログインが必要です。ただ、グーグルアカウントの作成も無料で可能ですし、大体の方々は持っていますよね。なんで大丈夫です。
現時点で、グーグルバードは無料で利用できる仕組みとなっています。
グーグルバードの料金②無料版しか用意されていない
他の生成AIでは有料版(月額)のプランがあるなど、グーグルバードでもありそうなものですが、無料版のみが提供されています。よって、有料プランはまだ提供されていません。
ただし、今は「試験運用中」であるグーグルバード。将来的な変更が考えられるため、利用料金に関しては注意が必要です。今後有料版が出てくる可能性は十分考えられます。
グーグルバードは日本語でも使えるのかを紹介
グーグルバードとは日本語でも使用できるのでしょうか?見ていきましょう。
グーグルバードは日本語でも使える!
こちらも先述していますが、グーグルバードは2023年5月から日本語対応済です。
しかし、こちらも先述していますが、現時点で試験運用中のグーグルバード。その前提で一般に公開されているため、あやふやな回答をする可能性もあります。
グーグルバードの使い方、ログイン方法を紹介
グーグルバードの使い方はとてもシンプルです。ぜひ使い方をマスターしてくださいね。
グーグルバードの使い方①「Google Bard」にアクセスする
使い方を確認していきましょう。まず通常使用しているブラウザを開き、「Google Bard」と検索します。適当に「グーグルバード」とかでもいいです。
上位に表示されるリンク「https://bard.google.com」をクリックします。
グーグルバードの使い方②Googleアカウントでログインする
グーグルバードのページに移動したら、Googleアカウントをお持ちの方はログインします。新しいアカウントを作成していない方は、新たにアカウントを作成する必要があります。
ただし、グーグルワークスペースを使用しており、管理者がグーグルバードへのアクセスを有効にしていない場合はグーグルバードを利用できません。
グーグルバードの使い方③「Bardを試す」をクリック
Googleアカウントにログイン後、「Bardを試す」ボタンをクリックしましょう。利用規約とプライバシーに同意して、セットアップは完了です。
グーグルバードの使い方④テキストボックスに質問の内容を入力する
「ここにメッセージを入力してください」というテキストボックスが表示されます。使い方は簡単で、このボックスに質問を入力するだけで自然な対話形式で回答が得られます。
画像では「ブログの作成方法を教えて」と質問してみました。回答は以下の感じで返ってきます。
ブログを作成する方法は、大きく分けて2つあります。
- 無料ブログサービスを使う方法
- 独自ドメインでWordPressを使う方法
無料ブログサービスは、初期費用や月額費用が無料で、簡単にブログを開設することができます。主な無料ブログサービスは、以下の通りです。
画像はこれで切れていますが、下にスクロールすればさらに詳細な回答が返ってきています。このように、グーグル検索を元に回答がなされます。
制限なく質問できますので、気になることを気軽に打ち込んでみましょう。
グーグルバードの使い方⑤インストールは必要なし
グーグルバードは現状グーグルクロームのようなブラウザで使用するもので、アプリのインストールは必要ありません。
また、スマホでも使用可能ですが、2023年末現在でグーグルバードのアプリは存在していません。
グーグルバードができることを紹介
グーグルバードを使うことで、様々作業の短縮化が期待されます。
グーグルバードができること①質問への回答
上記でもお伝えしましたが、グーグルバードは、ユーザーの質問に対する回答を生成する能力を持っています。
「今日は何の日ですか?」と質問すれば、「今日は12月○日○○の日です」などと回答してくれます。
グーグルバードができること②ストーリーの作成
ストーリー作成も可能です。
まず、どのようなストーリーを書いてほしいか、登場人物、場面、文字数、子供向けなどの条件を入力しましょう。それに基づいて、条件に沿っストーリーを作成してくれます。続きが気になる場合は、続きを依頼すると続編も作成してくれます。
グーグルバードができること③要約作業の代行
インターネット上の大量な情報から、要点を抽出して要約することができ、さまざまな記事について簡潔に伝えてくれます。
要約したい時はわざわざコピペをすることなく、URLを貼り付けるだけで、内容を要約して簡潔に文章をまとめてくれます。
グーグルバードができること④文の翻訳
翻訳機能も優れています。
グーグルバードに質問する文章は非常に簡単で、「URL(翻訳したいサイト)を日本語に翻訳してね」と入れるだけ。
また、グーグルバードで翻訳した文章はグーグルドキュメントに保存することも可能です。このグーグルとの連携がいいですね。
グーグルバードができること⑤校正作業の代行
グーグルバードを使って、文章の校正を効率的に進められます。
誤字脱字のチェックや、文構造の改善が必要な箇所を見つけるのにグーグルバードは役立ちます。「以下の文章を校正しておくれ」「誤字脱字を確認してつかあさい」とお願いしてみましょう。
グーグルバードができること⑥プログラミングコードの作成・出力
グーグルバードは、プログラミングコードの作成をしてくれます。
コードを作成する際には、コードの概要を提供するだけで十分です。プログラミングの勉強をしている方にとっては非常に便利です。
例えば「hello world」と表示するJavaのコードを求めます。そうすると、「Javaで「hello world」と表示させるためのコードは以下の通りです」とコードを提供してくれます。
グーグルバードができること⑦メール本文の作成
グーグルバードは、適切なメールの生成も可能です。
メール本文を作成するのは手間ですよね。しかしグーグルバードはGmailとも連携しており、容易にメールの作成と保存が可能です。
先程の翻訳機能と組み合わせれば、メールの翻訳も同時にやってくれます。そのため、作業の効率が爆上がりします。
グーグルバードとチャットGPTとの違いを紹介
生成AIブームを引き起こしたチャットGPT。グーグルバードとチャットGPTの違いとは何なのでしょうか。見ていきましょう。
グーグルバードとチャットGPTの違い①有料版の有無
チャットGPTは有料版が存在しますが、グーグルバードは無料版のみ。有料版は存在しません。
グーグルバードとチャットGPTの違い②マイクロソフト連携かグーグル連携か
チャットGPTを開発したのはOpenAI社。マイクロソフトが出資しており、マイクロソフトのサービスが利用しやすいです。一方グーグルバードは、グーグルが提供しているGmail やグーグルドキュメントとも連携しています。
グーグルバードとチャットGPTの違い③情報の新しさ
チャットGPTは、2021年9月までの情報しか持っていません。一方グーグルバードは、最新のグーグル検索の情報を取り込んでいます。そのため、新しく高い精度の回答を得られることが期待できます。
グーグルバードとチャットGPTの違い④回答の精度
回答精度や内容の正確性については、チャットGPTが強いです。グーグルバードはグーグルとの連動が前提とされており、検索でヒットする内容も考慮されて回答が作成されるのです。今後のグーグルバードの進化が期待されます
グーグルバードとチャットGPTの違い⑤回答の速さ
回答速度でも、チャットGPTの方が優位。試験導入中ということもあり、グーグルバードは若干遅く感じられることがあります。それも今後の進化に期待ですね。
まとめ
グーグルバードとは何なのか、使い方はどうするのかについて理解できたかと思います。
今は無料試験運用中であるグーグルバードですが、今後はチャットGPTにも対抗できるほどの進化が予想されています。
今後の進化に期待しましょう。