Canvaのプランには無料版と有料版があります。無料でも多くの機能が使えますが、有料プランに加入すると、さらに便利で多様な機能を使うことが可能です。
この記事では、Canvaの有料プランで使える機能の詳細や、どんな作業をする人が有料プランに加入すべきかなどについて解説します。
Canvaの有料プランに加入するか迷っている方は、本記事を参考にしてください。
目次
Canva Pro(有料版)の新料金プラン
Canva Pro(有料版)の料金は1,180円/月です。
支払い方には、月払いと年間払いの2通りがあり、年間払いだと11,800円です。(2024年5月から値下げされました)
月払い | 年間払い | |
---|---|---|
価格 | 1,180円/月 | 11,800円/年 |
年間払いを選ぶと、月払いで払うよりも2,360円/年お得に使えます。
長期的に利用が見込まれる場合は、年払いの方がお得です。
Canva Pro(有料版)で使える機能
まず、Canva Pro(有料版)と無料版との違いについて紹介します。
有料版と無料版との違いを比較すると、以下のようになります。
機能 | 無料プラン | Canva Pro(有料) |
---|---|---|
デザインテンプレート数 | 25万点以上 | 1億点以上 |
ストック写真・動画・オーディオ | 一部利用可能 (有料素材は購入必要) | すべて利用可能 |
背景リムーバー | 使えない | 使える |
ブランドキット(フォント・ロゴ管理) | 使えない | 使える |
クラウドストレージ | 5GB | 1TB |
チームコラボレーション | 基本機能のみ | 高度なチームコラボ機能 |
マジックリサイズ | 使えない | 使える |
フォルダー管理 | なし | あり |
透かしなしのエクスポート | 一部制限あり | 透かしなしでエクスポート可 |
SNS投稿スケジュール | なし | あり(SNS予約投稿可) |
AI機能(Magic Writeなど) | 限定的 | フル機能利用可能 |
参考:生産性が劇的にアップするCanva Pro 有料版の優秀な18の機能をご紹介
マジックスタジオ(AIデザインツール)
Canva Proで使えるようになる機能の中で、特に大きいのが「マジックスタジオ」です。
「マジックスタジオ」はCanvaのAIデザイン機能の集約パッケージです。デザイン作成を効率化し、初心者でもプロフェッショナルなデザインを簡単に作成できます。
主に以下のような機能があります。
- マジック拡張(背景のパターンを認識して延長)
- マジック切り抜き(写真などから被写体を自動的に切り抜く)
- マジック消しゴム(背景のみ除去)
今までは手動で苦労して時間をかけないとこなせなかった作業も、AIを使って簡単にできるようになっています。
1億点以上のプレミアム素材が使い放題
Canvaの有料プラン(Canva Pro)に加入すると、1億点以上のプレミアム素材が使い放題になります。
無料プランでは、素材に「王冠マーク」がついているものは利用できませんが、有料プランではそれらの素材もすべて利用可能です。
プレミアム素材には、高品質な写真、動画、イラスト、オーディオなどが含まれています。また、プレミアムフォントも3,000種類以上利用できます。
数多くの素材から選んで自分のデザインに使いたい人は、有料プランへの加入がおすすめです。
ブランドキットの登録ができる
Canvaの有料版では、ブランドキットの登録ができます。
「ブランドキット」とは、ブランド要素(ロゴ、カラー、テンプレートなど)をまとめて登録し、デザイン作成時に簡単に適用できる機能です。
ブランドキットを利用することにより、ブランドの一貫性を保ちやすくなるため、効率的にデザイン作成ができます。
また、有料版では自分の好きなフォントをアップロードできるようになります。Canvaの無料版で使えるフォント数は1,000以上ありますが、有料版にアップデートすると、3,000以上に増えます。さらに好みのフォントをアップロードも可能です。
オンラインストレージの容量が増える
有料版のCanvaでは、1TBのオンラインストレージを利用できます。
Canva無料版でも5GBのオンラインストレージを使えますが、有料プランに加入することで大幅に使える容量が増えます。
作成したコンテンツをオンラインストレージ上に保存しておけば、パソコンやスマホから簡単にアクセスできるため便利です。
Canvaで動画編集をする場合は、必要なストレージが増えるため、1TBのストレージが使える有料プランが重宝します。
SNSへの予約投稿機能
Canvaを有料版にすると、SNSへの予約投稿機能が使えるようになります。InstagramやFacebook、X(旧Twitter)と連携して、Canvaから直接投稿の予約が可能です。
Canva有料プランの機能である「マジックリサイズ」は、画像サイズを各SNS用ピッタリに変更できます。サイズ変更はワンクリックです。
SNSのアプリ上や他の編集ソフトでも画像の編集は可能ですが、Canvaの有料版のマジックリサイズを使うことで作業効率がアップします。
Canva Pro(有料版)のメリット・デメリット
Canvaの有料版で使える機能や、無料版との違いを紹介しました。
ここからは、Canva Pro(有料版)を使うメリット・デメリットを紹介します。
メリット
Canva Proを使うメリットは3つあります。
- 作業効率が上がる
- 簡単にデザインできる
- 編集したデザインを復元できる
作業のクオリティや効率が上がる
Canvaの有料版(Canva Pro)にすると、無料版にはない様々な機能が使えるようになり、デザイン作業の効率が向上します。
特にAIデザインツールの「マジックスタジオ」を無制限に使いたい場合は、有料プランへの加入が必須です。
SNS用のサイズ変更をワンタッチでできる「マジックリサイズ」やAIによる「背景除去」などの機能は、今まで手動でやっていた作業の効率を大幅にアップしてくれます。
独自のデザインを簡単にできる
SNSアプリの編集機能に比べて数多くの素材やテンプレートが用意されているので、独自のデザインを簡単にできるのもメリットです。
テンプレートが少ないと、どこかでみたことがあるような加工になってしまいます。
数多くのテンプレートを掛け合わせれば、より自分の色を出しやすいのもメリットと言えます。
編集してしまったデザインを復元できる
デザインをしたことがある方の中には、「前に作ったデザインの方がよかった…」という思いをした方もいると思います。
Canva無料版では編集してしまうと復元できないので、思い出しながらデザインの仕直しが必要ですが、有料版なら復元できます。
趣味で写真の加工をしている程度なら、妥協もできると思いますが、仕事にしていると、作業の仕直しは2度手間になるだけなので有料版がおすすめです。
デメリット
Canva Pro(有料版)のデメリットは以下の3つです。
- ランニングコストがかかる
- 素材が多すぎて選ぶのに時間がかかる
- 海外の会社なので、人物モデルは外国の人が多い
コストがかかる
有料版なので仕方ありませんが、ランニングコストが必要です。
かけたコスト以上に収益になるなら問題はありませんが、使わなくなるとただの無駄使いです。
お得だと思って年間払いで加入したのに、3ヶ月程度で使わなくなっても返金対応などもしてもらえないので注意しましょう。
素材が多く選びきれない
Canva有料版には非常に多様なテンプレートがあります。しかし、素材が多すぎて選べないという場合もあります。
選択肢が多すぎると、逆に決断に時間がかかり、作業効率が落ちてしまうこともあります。
効率的にテンプレートを選ぶコツは、キーワード検索を活用したり、よく使うテンプレートを「お気に入り」に登録しておくことです。
日本語テンプレートや日本人モデルが少ない
Canvaでは、英語圏向けのテンプレートやモデル写真が多く、日本語テンプレートや日本人モデルが少ないことがデメリットとしてあげられる点です。
特に、フォントの選択肢や、日本のビジネス文化に合ったデザインが限られていることを不満に思っているユーザーもいるようです。
Canvaで使える写真素材は外国人モデルが多く、有料版に加入しても日本人モデルの写真素材が増えるわけではありません。
日本人がモデルをしている素材写真を使いたい方は、他の素材サービスの導入を検討しましょう。
Canva Pro(有料版)を使う前に知っておきたいポイント
Canva Pro(有料版)に加入する前に知っておきたいポイントを4つ紹介します。
30日間の無料トライアル期間が設けられている
Canvaの有料版は、30日間トライアルとして無料で使えます。
期間中はCanva Proの機能を全て無料で使えます。
トライアルを使えるのは1度だけですが、追加で料金が発生することもないので、安心して使ってみてください。
支払い方法は3種類から選べる
Canva 有料版の支払い方法は、以下の3種類があります。
- クレジットカード
- デビットカード
- PayPal
これらの支払い方法では、JCB、VISA、Mastercard、American Expressなどの主要なクレジットカードブランドが利用可能です
また、「Canvaクレジット」という、画像、イラストとアイコン、音楽といったプレミアム素材の支払いのために購入して使用できる仮想トークンもあります。
お得なチームプランがある
「Canva チーム」というプランがあり、複数人で共同作業を行うためのCanvaの有料プランです。
料金は月額1,500円(年払いは15,000円)です。以前までは「Canva for Teams」という名称で定額支払いに近い制度もありましたが、現在は内容が変更され、使えなくなっているようです。
そのため、以前のようにチームプランに加入したからといって、料金がお得になることは期待できなくなってしまいました。(以前から加入している人は据え置き料金)
無料トライアル期間中に使わないと感じたら、キャンセルの手続きを忘れないようにしましょう。
Canva Pro(有料版)の登録・解約方法
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画像引用:Canva公式
では、Canvaの有料プラン(初回時は無料トライアル)の契約方法と解約方法を紹介します。
無料トライアルの解約も同じ手順なので、覚えておきましょう。
登録方法
- Canvaの公式サイトにアクセスする
- 無料で登録するをクリック
- 無料のアカウント登録が済んでいない場合は登録する
- トライアル終了後の支払いサイクルを選択する
- 支払い方法を設定して「無料トライアルを開始する」をクリック
無料トライアルで始めた場合、7日前にリマインダー通知が届きます。
不要な場合はその時点で解約手続きをしましょう。
※無料トライアル期間中に解約しても終了日までは利用可能
解約方法
- Canvaにログインする
- 右上にある設定(歯車アイコン)をクリック
- 左のサイドバーにある「支払いとプラン」をクリック
- プラン変更の横にある「・・・」をクリック
- 「契約をキャンセル」をクリック
- 退会に関する注意を読み「キャンセル続行」をクリック
- キャンセル理由を選択し「キャンセル続行」をクリック
- 理由があれば入力して「送信」をクリック
これで自動更新は停止されます。
無料トライアルも同様の手順で解約できるので覚えておきましょう。
まとめ
Canvaには無料版と有料版(Canva Pro)があり、有料版では1億点以上の素材、AIデザイン機能「マジックスタジオ」、SNS投稿予約などの機能が利用可能です。
月額1,180円または年額11,800円で、長期利用なら年払いがお得です。
作業効率が向上し、独自デザインが簡単に作成できますが、素材が多すぎて選びづらい、日本語テンプレートが少ないといったデメリットもあります。
30日間の無料トライアルがあるため、試してからの加入がおすすめです。