「Canva」は無料で使える非常に優秀なデザインツールです。
Canva Proという有料プランも用意されていて、無料版よりも多くの機能を使えます。
この記事では、Canva Proの料金や使える機能、メリット・デメリットなどを紹介します。
目次
Canva Pro(有料版)の価格は?
Canva Pro(有料版)は、月払いと年間払いの2通りがあります。
月払い | 年間払い | |
---|---|---|
価格 | 1,500円/月 | 12,000円/年 |
年間払いを選ぶと、月払いで払うよりも6,000円/年お得に使えます。
8ヶ月使えば元は取れるので、仕事でストレスなく使いたい方は年間払いで有料版の契約をおすすめします。
Canva Pro(有料版)でできることは?無料版との違い
実際にCanva Pro(有料版)ではどのような機能を使えるようになるのか気になるところだと思います。
無料版との違いも含めて、有料版で使える機能を紹介します。
参考:生産性が劇的にアップするCanva Pro 有料版の優秀な18の機能をご紹介
有料の素材やテンプレートも使える
Canva Proに加入すれば、有料の素材やテンプレートも自由に使えます。
実際無料版でも十分な数の素材やテンプレートが用意されているのが魅力のCanvaですが、「使いたい素材が有料」という経験を持っている方も多いと思います。
無料版 | 有料版(Pro) | |
---|---|---|
素材数(写真・画像など) | 1,000,000以上 | 1億以上 |
テンプレート数 | 250,000以上 | 610,000以上 |
無料版でも素材は100万以上、テンプレートも25万以上用意されているので、十分に使えます。
Canvaを使ってみて思うのは、無料版での使える素材の数が少ないのではなく、実際には有料版の数が多すぎるという印象です。
上記の表でもわかるように、有料素材が圧倒的に多く、一覧でも有料アイコンがついている素材が多いのも事実なので、ストレスなく使いたいなら有料版を使ってみてください。
好みのフォントをCanvaにアップロードできる
Canvaの無料版で使えるフォント数は1,000以上です。
有料版にアップデートすると、3,000以上用意されている上に好みにフォントが見つかれなければアップロードも可能です。
ただ、作成したデザインやロゴを商用利用する場合は、フォントの商用利用の可否もチェックが必要です。
※Canvaの商用利用や禁止行為についてはこちらの記事をご覧ください。
オンラインストレージの容量が増える
有料版のCanvaでは、1TBのオンラインストレージを利用できます。
Canvaでは、無料版でも5GBのオンラインストレージを使えます。
作成したコンテンツをオンラインストレージ上に保存しておけば、パソコンやスマホから簡単にアクセスできます。
画像の加工やロゴの作成であればそこまで多くの容量は必要ありませんが、Instagramのリールなどショート動画も含めるとある程度の容量が必要です。
また、簡単な動画編集もできるので、1TBのストレージがあるのは安心です。
画像の背景だけを切り抜く機能を使える
Canvaの有料版では、画像の背景だけを切り抜く「背景リムーバ」も使えます。
無料版では使えないので、他のサービスで背景を透過してCanvaに取り込む作業が必要ですが、有料にすればワンクリックで透過できます。
作業効率がアップすると同時に複数のアプリの切り替えをする必要もなくなるので、機能としてよく使うのであれば有料版へのアップデートは非常におすすめです。
SNSへの投稿がしやすい
Canvaの有料版では、InstagramやFacebook、X(旧Twitter)と連携して予約投稿できる機能が使えます。
また、投稿するための画像を編集していて、サイズが合わないと感じたら「マジックリサイズ」という機能でワンクリックでサイズ変更ができます。
それぞれのSNSのアプリでも画像の編集は可能ですが、他の投稿者との違いを見せたいのならCanvaの有料版を是非使ってみてください。
ブランドキットの登録ができる
Canvaの有料版では、ブランドキットの登録ができます。
ブランドキットとは、よく使うパターンを登録しておける機能です。
- ロゴ
- フォント
- テンプレート
- カラー
デザインを仕事にしていると、複数のクライアントのパターンを登録しておくだけで作業効率が格段に上がります。
Canva Pro(有料版)のメリット・デメリット
Canvaの有料版ので使える機能や、無料版との違いを紹介しました。
ここからは、Canva Pro(有料版)を使うメリット・デメリットを紹介します。
メリット
Canva Proを使うメリットは3つあります。
- 作業効率が上がる
- 簡単にデザインできる
- 編集したデザインを復元できる
作業効率を上げられる
Canvaは無料版でも十分に使えることはわかったと思いますが、実際に使ってみると有料テンプレートが多すぎて素材を選べないこともしばしばあります。
そういったちょっとしたストレスから解放されるだけでも作業効率が上がります。
また、無料版では使えない機能を他のアプリで使っていると、その都度素材のダウンロードやアップロードが必要です。
Canvaの有料版で使いたい機能をまとめられるなら、その分の作業時間や手間を考えると十分に元が取れます。
独自のデザインを簡単にできる
SNSアプリの編集機能に比べて数多くの素材やテンプレートが用意されているので、独自のデザインを簡単にできるのもメリットです。
テンプレードが少ないと、どこかでみたことがあるような加工になってしまいます。
数多くのテンプレートを掛け合わせれば、より自分色を出しやすいのもメリットと言えます。
編集してしまったデザインを復元できる
デザインをしたことがある方の中には、「前に作ったデザインの方がよかった…」という思いをした方もいると思います。
Canva無料版では編集してしまうと復元できないので、思い出しながらデザインの仕直しが必要ですが、有料版なら復元できます。
趣味で写真の加工をしている程度なら、妥協もできると思いますが、仕事にしていると、作業の仕直しは2度手間になるだけなので有料版がおすすめです。
デメリット
Canva Pro(有料版)のデメリットは以下の3つです。
- ランニングコストがかかる
- 素材が多すぎて選ぶのに時間がかかる
- 海外の会社なので、人物モデルは外国の人が多い
コストがかかる
有料版なので仕方ありませんが、ランニングコストが必要です。
かけたコスト以上に収益になるなら問題はありませんが、使わなくなるとただの無駄使いです。
お得だと思って年間払いで加入したのに、3ヶ月程度で使わなくなっても返金対応などもしてもらえないので注意しましょう。
素材が多く選びきれない
Canvaを使ってみるとわかるかもしれませんが、実際に素材が非常に多くあります。
素材が多すぎて、最適なものを見つけるだけでもかなりの時間を要する可能性があります。
ブランドキットの活用をすれば、フォントやカラーなどは登録できるので、有料で使える機能はしっかりと理解して活用しましょう。
人物モデルは大抵外国の方
Canvaで使える人物モデルの写っている写真素材のほとんどは海外の方です。
有料版に加入しても日本人モデルの写真素材が増えるわけではありません。
日本人がモデルをしている素材写真を使いたい方は、他の素材サービスの導入を検討してみてください。
Canva Pro(有料版)を使う前に知っておきたいポイント
Canva Pro(有料版)に加入する前に知っておきたいポイントを4つ紹介します。
30日間の無料トライアル期間が設けられている
Canvaの有料版は、30日間トライアルとして無料で使えます。
期間中はCanva Proの機能を全て無料で使えます。
トライアルを使えるのは1度だけですが、追加で料金が発生することもないので、安心して使ってみてください。
支払い方法は3種類から選べる
Canva Proの支払い方法は3種類から選べます。
- クレジットカード
- デビットカード
- PayPal
Canvaは2020年にハッキングの被害に遭っているので、心配な方は支払い情報が残らないPayPalがおすすめです。
- VISA
- MasterCard
- American Express
- Diners Club
- Discover
- JCB
クレジットカードは大手のクレジットカード会社はほとんど対応しています。
ハッキング被害に遭ってからセキュリティ対策にも取り組んで、それ以降個人情報の漏えいなどの報告はされていないので、クレジットカードでも安心して登録できます。
個人プラン以外のチームプランも用意されている
Canva Proには、個人プランとチームプラン(複数人で使うプラン)が用意されています。
個人プラン | チームプラン | |
---|---|---|
価格 | 1,500円/月or12,000円/年 | 1,800円/月or18,000円/年 |
利用可能人数 | 1人 | 最大5人 |
最大の5人で年間払いすれば、1人当たり300円で使えてしまいます。
人数 | 金額(年間払い) |
---|---|
2人 | 750円 |
3人 | 500円 |
4人 | 375円 |
5人 | 300円 |
2人以上で使う予定があるならチームプランの方が圧倒的にお得です。
デザインの共有もリアルタイムにできるので、リモート作業であっても即時に対応できるので、お得に使いたいならチームを組んで使ってみてください。
無料版から有料版へは自動アップデートはされない
「無料で使っているのに料金が発生した」というような声を耳にすることがありますが、無料プランでしか使っていないなら、有料に勝手に変わることはありません。
ただ、無料トライアルを使った場合、期間が満了すると有料プランに自動更新されます。
無料トライアル期間中に使わないと感じたら、キャンセルの手続きを忘れないようにしましょう。
Canva Pro(有料版)の登録・解約方法
では、Canvaの有料プラン(初回時は無料トライアル)の契約方法と解約方法を紹介します。
無料トライアルの解約も同じ手順なので、覚えておきましょう。
登録方法
- Canvaの公式サイトにアクセスする
- 無料で登録するをクリック
- 無料のアカウント登録が済んでいない場合は登録する
- トライアル終了後の支払いサイクルを選択する
- 支払い方法を設定して「無料トライアルを開始する」をクリック
無料トライアルで始めた場合、7日前にリマインダー通知が届きます。
不要な場合はその時点で解約手続きをしましょう。
※無料トライアル期間中に解約しても終了日までは利用可能
解約方法
- Canvaにログインする
- 右上にある設定(歯車アイコン)をクリック
- 左のサイドバーにある「支払いとプラン」をクリック
- プラン変更の横にある「・・・」をクリック
- 「契約をキャンセル」をクリック
- 退会に関する注意を読み「キャンセル続行」をクリック
- キャンセル理由を選択し「キャンセル続行」をクリック
- 理由があれば入力して「送信」をクリック
これで自動更新は停止されます。
無料トライアルも同様の手順で解約できるので覚えておきましょう。
まとめ
Canvaの有料プランの料金や機能、メリット・デメリット、登録・解約方法を紹介してきました。
Canvaは無料でも十分に機能を備えていますが、デザインを仕事にしている方は、元が取れるくらいの機能を使えます。
無料トライアルも使えるので、気になっている方は是非使ってみてください。