そして思わぬ副産物的メリットとして、バッテリー消耗を減らすことにつながることもわかっています。
国内外でその実験が行われており、広告ブロックを使った場合にはバッテリー消耗が実に「半減」したというような結果も出ています。
バッテリー消耗の減少の要因としては、広告のための画面表示時間がスキップされることで、サイトの表示完了までの時間が短縮されることにあるようです。
④モバイル端末の通信量が減る
上記で、サイト表示完了までが早いゆえにバッテリー消耗が減少することを説明しました。表示完了が早く済むということは、これは当然「通信量」も減ることを意味します。
スマホでは多くの方が通信量上限設定で契約していますが、モバイル端末の通信量の減少はいわゆる「ギガ」消費の節約に直結しますので、これも非常に大きなメリットになります。
望まないうざい広告のために通信量が多く使われているようなユーザーにとって、広告ブロックの導入は超おすすめと言えるでしょう。
広告ブロックを使うデメリット
では反面、広告ブロックを使うデメリットについても見ていきます。
広告ブロックを使うデメリットには、利便性を損なうなどの面などいくつかありますので紹介します。
①サイトによってはアクセスできない
広告ブロックを導入していると、アンチ広告ブロックとしてWebサイトを表示させないケースもあります。
普段使っているサイトが、いきなり開かなくなってしまう原因が広告ブロックの場合がかなりの割合であるようです。
サイト閲覧中に「広告ブロックを外せ」というような、ユーザー側からすれば本末転倒にも思える仕様の粗悪なサイトも存在しているようです。
②情報漏洩の危険性
通常Webブラウザに拡張機能を導入する際には、ツールの端末情報に関するアクセス権を要求するものもあります。
その要求を受け容れてしまうと、情報漏洩の危険性につながる場合があります。
最低限の情報提供以上に「ユーザーの位置情報」や「ブックマーク」、「ユーザーデータ」などを要求されることもあります。
不用意にこれらの情報を提供してしまうことで、広告ブロックが個人情報の漏洩につながることもあるのです。
App Store等で正式に配布されているアプリであればほぼ安心ですが、特に「無料」のアプリは危険性も高いので導入しないようにしましょう。
③サイト運営者の収益が減る
広告収入がすべてのブログなどにとっては、広告ブロックが広まることでサイト運営者の収益が減るということはあり得ます。
Google Adsenseや楽天、Amazonなどで広告が表示されなくなってしまえばその分収入が減ってしまうことになります。
ただ広告が表示されなくなったからといって一概にサイト運営者の収益が減るわけではありません。そもそも全てのユーザーが広告をクリックするなど最初からないのです。
また、あるサイト運営者の試算によれば、OS別・端末別など全方位で考えても、広告ブロックで収益減となる率はせいぜい5%程度と見る分析もあるようです。
これはサイト閲覧をする側の直接のデメリットではありませんし、それほど気にする必要もないでしょう。
まとめ
バツがない漫画広告が表示されてしまう原因と、これらを消す・非表示にする対処法をOS別・ブラウザ別に紹介しました。
バツがない漫画広告は「うざい」「気持ち悪い」ですが、サイト運営者の収入源になっているので、閲覧する側が設定して回避せねば表示を避けることができません。
端末設定、アプリ利用などケースごとに上手に活用し、ストレスフリーの他、バッテリー消耗の防止や通信量節約など多くのメリットを得るため広告ブロックすることをおすすめします。