写真カプセル+はインターネット上で写真や動画を共有できるサービスです。
「合言葉」と呼ばれるパスワードを入力して、無料でコンテンツを入手できます。
ただし、「写真カプセル+」は違法なコンテンツが含まれている可能性がありますので、利用する際は十分注意してください。
また、児童ポルノ法に違反する写真や動画コンテンツは所持しているだけでも犯罪になります。
この記事では、写真カプセル+の概要やリスクについて解説します。
写真カプセル+とは
写真カプセル++は、写真や動画を共有できるサービスです。
このサービスの特徴は、秘密の「合言葉」(パスワード)を設定してコンテンツが特定の相手とだけ共有できることです。
しかし実際には、コンテンツの共有直後は「全体公開」に近い仕組みとなっており、それがこのサービスの肝心なポイントでもあります。
基本的には無料・登録不要で多数の写真や動画を共有できます。
写真カプセル+の仕組み
写真カプセル+で写真や動画を共有する仕組みを簡単に説明します。
このサービスは送信者(コンテンツをアップロードする人)と受信者(ダウンロードして受け取る人)によって成立しています。
送信者は写真や動画をアップロードする際に「合言葉」を設定し、受信者が入力する合言葉が一致すればコンテンツにアクセスできるようになる仕組みです。
合言葉が公開されている動画などもあって、無料公開期間は5日間。それが過ぎた後は、有料の「鍵」が必要になります。
Web(ブラウザ)版とAPK(Android)版がある
写真カプセル+には、Web(ブラウザ)版とAPKのAndroid版アプリが存在します。
Web版もアプリ版も機能や使い方に大きな違いはありません。
写真カプセル+にiOS版はありません。
APKファイルのサービスを使う危険性について
APKは、Android Application Package(アンドロイド・アプリケーション・パッケージ)の略です。
APKで入手する必要がある理由は、写真カプセル+が「Googleの審査を受けていないアプリ」だからです。
アプリストアを介さずに手動でインストールすることになるため、端末へ悪影響があったり、違法コンテンツがやり取りされていたりする可能性もあります。
Web版にもリスクがあることは知っておきましょう。
ダウンロード・インストールの方法
通常、スマートフォンのアプリはアプリストア(iPhoneのApp StoreやGoogle Playのストア)でダウンロードできます。
しかし、「写真カプセル+」サービスは許可されていないサービスです。
写真カプセル+のアプリをダウンロードするには、専門のサイトでAPKファイル(前項で説明したもの)をダウンロードします。
アクセス許可のポップアップが表示されたら、許可→ダウンロード→設定とタップ。
「この提供元のアプリを許可」をONにして「インストール」をタップするとダウンロードができます。
【Android版】写真カプセル+の使い方
ここからは写真カプセル+の使い方を紹介します。
写真カプセル+で写真や動画を送信・受信するには、秘密の「合言葉」を設定します。
合言葉を使って写真や動画を共有する
写真カプセル+では、送信者がアップロードしたコンテンツを受信者がダウンロードして受け取ります。
ダウンロードの際には「合言葉」が必要で、これは送信者が自由に設定します。
ただ、動画のアップロード時に「合言葉を診断するサイトへの公開を許可」というチェックマークをつけると、合言葉が特定のサイトに公開される仕組です。
「合言葉チャンネル」などの掲示板や「合言葉サイト」など合言葉を公開してしまうサイトがあります。
つまり、コンテンツを共有した直後(最大5日間)は、ほとんど全員がアクセス可能です。
写真・動画の受け取り方
写真カプセル+での写真を受け取る方法は簡単です。
「受け取る」タブの画面にあるフォームに合言葉を入力し「完了」を押すと画面が変わり、そのページで「受け取る」をタップすると、ダウンロードが自動的に始まります。
ダウンロードしたい写真をタップすると全画面で閲覧・個別保存をすることも可能です。
一覧画面で左下にある「すべて保存」を選択するとすべての写真を保存することができます。
写真・動画の送り方
送信者(写真や動画を送る側)の手順です。
「送る」タブを選択してカメラロールから写真を選択できる画面に進み、アップロードする写真や動画を選択します。
「Photo Capsule(写真カプセル+のこと)が写真へのアクセスを求めています」という確認画面が表示されます。
OKをタップして写真や動画を選択すると合言葉の入力画面が出ますので、送信者は好きな文字列を入力します。これがファイルを受け取るための「パスワード」になります。
合言葉はアルファベットやかな(カタカナ)などが使えます。「難しくする」を選択すると、言葉の後ろに適当な文字列が追加されます。
「送る」をタップすると送信完了です。
「合言葉を教える」のページではアップロードした写真の共有の有効期限を設定することもできます。
アップロードできる動画は15分まで
写真カプセル+で共有できる写真に枚数や容量の制限はありません。大量の写真をアップロード可能です。
動画については、一本につき15分の制限があります。
鍵システムについて
写真カプセル+には「鍵」というシステムがあります。
「鍵」は有効期限の切れたファイルを開くことができる、有料のアイテムです。
写真カプセル+にアップロードした写真や動画の無料期間は最大5日(120時間)で、無料期間を過ぎたコンテンツをダウンロードするには「鍵」が必要になります。
写真の有効期限は14日間ですが、送ってから5日をすぎると無料で閲覧することができません。
鍵は有料です。鍵一個は150円、15個は1,200円と数が多いほど割安になります。
送信者は、自分の上げた写真が鍵を使われるとポイントを得ることができるシステムになっています。
写真カプセル+のリスク
写真カプセル+の利用にはリスクがあります。
写真カプセル+のリスクは以下の3点に集約できます。
- 知らない人にダウンロードされる
- 事件や犯罪に巻き込まれる
- 罪を犯す危険性がある
このようなリスクを含んだサービスであると認識しておきましょう。
知らない人にダウンロードされる
写真カプセル+は「合言葉」というシステムをとってはいるものの、実際には全体公開に近い形式になっています。
合言葉は掲示板などのサイトで公開され、多くの人が閲覧できるようになっているからです。
つまり写真カプセル+の合言葉は、鍵という課金システムを成立させるための方便と見ることもできます。
どちらにしても、「Googleフォト」などの特定の相手とだけ写真を共有するサービスとは性質が大きく異なるものです。
プライベートな写真をアップすると大変なことになります。
事件・犯罪に巻き込まれるリスクがある
写真カプセル+は、自由な使い方ができる写真や動画の共有サービスです。
しかし現状では写真カプセル+は、違法なアダルトや児童ポルノといった違法コンテンツが多くやり取りされているサービスになっています。
違法コンテンツは、ダウンロードすると罪に問われます。
特に「児童ポルノ」は単純所持罪(保存しているだけで罪に問われる)があります。絶対にダウンロードしないようにしましょう。
罪を犯す危険性
アップロードしたことが罪になるケースもあります。
より深刻に考えるべきなのが「本人の承諾を得ていない写真や動画のアップロード」という問題です。
このような場合には「知らなかった」では済まされません。不用意にネットで拾ってきたコンテンツをアップロードするのは、大変危険な行為です。
著作権の侵害もありますが、より重大な「プライバシー侵害」や「肖像権の侵害」または「わいせつ物頒布罪」といった犯罪に、知らないうちに加担することになる危険性があります。
また、「写真カプセル+」が犯罪行為の温床になっているともいわれています。
知らぬ間に写真と動画が「性的商品」に/アプリが10万超ダウンロード/Google・Appleが支える「地獄の構図」(1)
たいへん胸の痛む内容です。
写真カプセル+を安全に使用するために
写真カプセル+は、違法コンテンツや他人を傷つけるコンテンツを流通させてしまう、危険なサービスである可能性があります。
解説記事にこのようなことを書くのは矛盾しているかもしれませんが、このようなサービスは使わずに、比較的リスクの少ない写真共有サービスを使った方がいいと思います。
危険な写真・動画は共有しない
写真カプセル+を安全に使用するには、危険な写真・動画を共有しないことです。
旅行の写真などなら危険は少ない(それでもアップしないことを強く推奨)ですが、極めてプライベートな写真や他の人に見られては困る写真などは、絶対に写真カプセルでは共有しないようにしましょう。
または、犯罪行為を助長しかねない写真などもトラブルの元になりますので共有してはいけません。
合言葉を掲示板で公開しない
写真カプセル+を安全に使用するには、掲示板で合言葉を公開しないことです。
これは合言葉設定の際に「合言葉を診断するサイトへの公開を許可」のチェックマークを外すことで、ある程度は防ぐことができます。(完全には防げません)
また、合言葉を忘れては写真や動画を開くこともできませんので、忘れないようにメモするなどしましょう。
定期的に履歴を確認する
写真カプセル+を安全に使用するためには、定期的に履歴を確認することです。
写真カプセルでは履歴から共有した写真や動画のチェックをすることができます。
共有した写真や動画のチェックをする時には履歴から行いましょう。
履歴以外から確認するより、履歴から確認する方がセキュリティ上安全に使用できるからです。