中国現地向けだけでなく訪問インバウンド向けのPRなど企業ビジネスにも使われるようになったWeChat。ただWeChatは日本で使用可能かどうかがまだはっきりしていない面がありますよね。ではWeChatの使い方やWeChatの今後について見ていきます。
目次
WeChatは日本で使うことはできるの?
WeChatとは10億以上のユーザー数を持ち、主に中国やマレーシアなどを中心とした海外ではポピュラーなメッセージアプリです。
日本ではLINEが主流ですが近年街角でWeChat payを見た方がWeChatの存在に気付きだしました。
その結果最近ではWeChatが主流になっている人もいるようです。
またWeChatはMicrosoftなどのトップアメリカ企業に続くランキング8位の中国大手IT企業なんです。
それほどスゴイWeChatは日本でも使うことができます。
ただ日本人がWeChat payを使おうとすると不具合があると報告されています。
まだ導入されたばかりなので、カード登録ができないなど不具合があるみたいですが、順次不具合も改善されていくとは思いますね。
WeChatの使い方
ではWeChatの使い方を見ていきましょう。
WeChatは最近主流になりつつあるため今のうちに使い方をマスターしておきましょう。
[WeChatの使い方]アカウントの登録
まずはWeChatのアカウント登録をしましょう。
まずWeChatアプリをダウンロードします。
次にダウンロード後アプリを開くとアカウント登録画面が表示されます。
ここに以下の情報を入力し「次へ」をタップします。
- 氏名
- 地域
- 携帯番号
- パスワード
次にプライバシー保護の概要画面に切り替わるので「次へ」をタップします。
次にセキュリティチェックをし開始をタップします。
画像のピースをスライドしてパズルを完成させます。
これが終われば携帯番号端末に4桁の認証コードが送られてきます。
4桁の確認コードを入力し「送信」をタップしましょう。
これが完了すれば「WeChatへようこそ!」のチャット画面に切り替わればアカウント登録成功です。
【WeChat使い方】カード登録
次にクレジットカードの登録を行います。
まずチャット画面右上の「+」を押し「マネー」をタップします。
画面が切り替わったらマネー機能を「有効」にします。
ここで「カードの追加」画面に切り替わるのでカード番号欄にクレジットカード番号を入力し「次へ」をタップします。
ここでカード情報や身元情報を入力しましょう。
ここで登録できるクレジットカードの種類は
- VISA
- master card
- AMERICAN EXPRESS
- Dinners Club
- DISCOVER
- JCB
です。
次に支払いパスワードの設定を2回繰り返しましょう。
これでWeChatに登録完了です。
これで本人画面に「WeChatペイ」が出現していれば登録完了です。
【WeChat使い方】残高をチャージ
次にWeChatへの残高をチャージしましょう。
WeChatPayでのお金の支払いは
- アカウントにお金をチャージする
- 中国の銀行口座を登録し引き落とす
です。
【WeChat使い方】支払い方法
では次にWeChatでの支払い方法を見ていきましょう。
使い方はめちゃめちゃ簡単でスマホでアプリを開き表示されたバーコードを店舗の端末でスキャンするだけで支払いが完結します。
他にもWeChatミニプログラムで支払う方法もあります。
またほかのアプリを経由して支払うこともできます。
【WeChat使い方】送金
次は送金方法について見ていきます。
送金方法は様々あるので1つ1つ見ていきます。
まずは友達ではない第三者との個人間送金です。
送金の受け取り
お金を受け取る場合はマネーから「お金を受け取る」をタップ。
表示されたQRコードを相手にスキャンしてもらいお金を受け取ります。
次にお金を送る場合です。
友達に送金する
この方法は受け取る場合と反対の手順を取ればいいだけですね。
次にチャットで個人間送金を行う場合です。
グループチャットに送金する
友人リストに追加されている相手であればチャット内でお金の送金と受け取りが可能です。
まずはチャット画面右下の「+」から「送金」をプッシュ。
次に金額を入力し「送金」>「今すぐ支払う」をタップします。
WeChatが使われる理由
ではWeChatが使われる理由について見ていきます。
理由があってWeChatが使われているんですよ!
①中国ではTwitterやLINEが制限されている
実は中国にいる方は「グレートファイアーウォール」の影響で国外の一部サイトやサービスのアクセスが制限されています。
この結果TwitterやLINEが制限されてしまっているんですね。
なのでLINEやTwitterに代わるWeChatが使われているんです。
②中国とのビジネスのやり取りで使用
日本人の多くは中国人相手にビジネスだったり連絡、出張や旅行などのシチュエーションでWeChatを使うことが多いです。
そのうえで中国を相手にビジネスをするなら必ずWeChatといわれるほどポピュラーです。
中国ではよほど重要な契約や企業秘密の情報でない限りはビジネスにおいてもWeChatが主流です。
③中国人との知り合いとの連絡
また中国人の知り合いとのチャットにも役立ちます。
中国人との連絡や支払いも確実にWeChatになっており現地の銀行口座を開設することができればさらに便利になります。
ただ中国国内でWeChatを使う際にはグレートファイアウォールをしっかりと理解する必要があります。
制限されているサービスを使ってしまうと重罪になってしまう場合がありますので注意です。
④旅行の時に使用
旅行でも役立ちます。
旅行時は日本のアプリが使われることが少なく、非対応の場合がほとんどです。
その代替となるのはWeChatなんです。
寧ろWeChatが無いと何もできない状態になってしまっています。
WeChatは日本で使えなくなる恐れあり
ただ日本で順調なWeChatなのですが日本で使えなくなる可能性があります。
アメリカではTikTokが中止になりかかっているなか日本では中国由来のアプリを禁止または制限すべきという提案の議論が始まることになりました。
自民党ではもうすでに会議が行われているようです。
情報漏洩の危険性があるからなんです。
日本ではどんな制限がされるのか
日本国内でWeChatの取り扱いに対して声を上げたのが「ルール形成戦略議員連盟」だといわれています。
そこでは個人情報漏洩リスクをユーザーに呼びかけ、法改正も視野に入れ政府に求める方針で行動するといわれています。
その結果考えられる規制は以下の通りです。
- 日本国内でのWeChatのアクセスが制限されるよりアプリ自体がダウンロード禁止
- 日本の電話番号とWeChat連結することを制限
などが考えられます。
そもそもダウンロードが禁止になったり電話番号の使用ができなくなったらWeChatを使う理由がなくなります。
それにより日本が最近力を入れていたインバウンド事業が傾くことも考えられますね。
インバウンドの中でも中国人が大半を占めていたので拡大が厳しくなりそうです。
またコンテンツ産業への打撃も考えられます。
日本のサブカルチャーや文化を紹介する日本企業は長年現地と日本両方で日本文化を中国に向けて発信してきました。
今後WeChatが禁止になったら情報発信の入り口に制限がかかるのです。
かなりコンテンツに打撃が考えられますね。
米国では「配信禁止令」
アメリカでは9月22日から米商務省が米国内のサーバーやコンテンツ配信網においてWeChatの配信を止める「配信禁止令」が出ています。
このことによりアメリカ全土でWeChatの使用ができなくなってしまいます。
ただアメリカカリフォルニア州北部地区は連邦地裁が執行を一時的に差し止める命令を下しました。
なのでまだ利用可能な状態です。
しかしいずれアメリカ全土でWeChatが使えなくなるのは時間の問題です。