WindowsPCで作成したファイルをiPadに共有する場合、iPadからWindowsPCにアクセスしたり、クラウドストレージを活用するなどさまざまな方法が考えられます。
この記事ではiPadとWindowsPCでファイル共有する方法をご紹介します。
目次
iPadとWindowsでファイル共有する方法-Documents使用-
iPadを新しく購入して、元々WindowsPCに入っていたファイルを移したい場合や、外出先で手元にiPadしかない場合にPCにあるファイルを開きたいと思うことはありませんか?
まずは、iPadにある「Documents」というアプリを使用してファイル共有をする方法を紹介します。
Windowsでファイルの共有設定をする方法
まずは、お使いのWindowsパソコンの「ファイル共有設定」を行いましょう。
ファイル共有設定の手順
①iPadと共有するための「フォルダ」を作成する
②フォルダを右クリックして、「プロパティ」をクリックする
③プロパティの「共有」メニューから、「共有」をクリックする
④「プルダウン」から、共有したい相手を選び、「追加」をクリックする
※「Everyone」を選択すると、同じLAN・WiFiを利用している人なら、誰でもそのファイルを共有することができます。もし、プルダウンで共有したい特定の相手(デバイス)が表示されたら、それを選択するのもOKです。
⑤「アクセス許可のレベル」を選択し、「共有」をクリックする
※「アクセス許可のレベル」は「読み取り」と「読み取り/書き込み」の2種類があります。「読み取り/書き込み」を選択すると、共有相手(ここではiPad)もファイルに新しく書き込みを加えたりすることが可能になります。
以上の手順で、Windowsパソコンのファイル共有設定を行ってください。
iPadアプリ『Documents』からアクセスする
次に、先程作ったWindowsパソコンの共有フォルダに、iPadからアクセスしていきましょう。
まずアクセスを進める前に、以下の3点を確認してください。
- iPadにDocumentsアプリをインストールする
- WindowsパソコンとiPadが、同じLAN・WiFiに接続されていることを確認する
- WindowsパソコンのIPアドレスを確認する
確認ポイント3の「IPアドレス」は、iPadからWindowsパソコンの共有フォルダにアクセスする際に必要になってくるので、必ず確認しておきましょう。

IPアドレスの確認
IPアドレスの確認手順は以下の通りです。
IPアドレスの確認手順
①Windowsパソコンのスタート→「Windows システムツール」→「コマンドプロンプト」の順にクリックしていく
②表示された「コマンドプロンプト」に「ipconfig/all」と入力し、Enterキーを押す
③「IPv4アドレス」にIPアドレスが記載されているので、メモをとっておく
※IPv4アドレスは、「.(ドット)」で区切られた10桁の数字で構成されています。
④「コマンドプロンプト」に「exit」と入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを終了させる
Documentsアプリからのアクセス方法
Documentsアプリから、Windowsパソコンの共有フォルダにアクセスする手順を説明します。
Documentsアプリからのアクセス手順
①アプリを起動し、左上の「歯車マーク」をタップして、「設定」を開く
↓
②「ネットワーク」をタップする
↓
③「+アカウントを追加」→「Windows SMB」の順にタップする
↓
④Windowsパソコンの情報を入力し、「保存」をタップする
「タイトル…任意」
「URL…WindowsパソコンのIPアドレス(確認したIPv4アドレスを入力)」
「ドメイン…任意」
「ログイン…Windowsパソコンのアカウント名」
「パスワード…Windowsパソコンのログインパスワード」
↓
⑤Documentsアプリの下にある「サービス」をタップ→Windowsパソコンのアカウントをタップ
↓
⑥アカウントとログインパスワードを入力し「完了」をタップする
↓
⑦共有できるフォルダが表示されるのでタップしてアクセスする
上記の流れで、Windowsパソコンの共有フォルダにアクセスすることができます。
iPadとWindowsでファイル共有する方法-iCloud使用-
WindowsのDocumentを利用する場合、iPadからWindowsPCにアクセスできるため便利ですが細かな設定が必要になるためPCに詳しくない方には少しハードルが高めです。
ただ、iPadにだけ共有したいだけならAppleのクラウドストレージ”iCloud”を利用することで簡単にファイルを共有することができます。
ここからは、iCloudを使ってiPadとWindowsでファイル共有する方法をご紹介します。
Windows版iCloudで共有する
Apple製品には、iCloudはデフォルトで利用できるクラウドストレージですが、WindowsPCではアプリをインストールする必要があります。
アプリをインストールしてしまえば、ファイルをiCloudのドライブに保存するだけで簡単に共有することができます。
iPadで撮影した写真や動画などをWindowsPCへ共有する場合は、iCloudからドラッグ&ドロップするだけで簡単に移行することができるのもおすすめポイントです。
iCloud.comで共有する
PCにアプリの導入をしたくないという方に向けて、Web版のiCloudを使ってファイルを共有する方法もご紹介します。
- Web版のiCloudにアクセスしAppleIDでサインインする
- アイコンからDriveをクリック
- Drive内にiPadへ共有したいファイルをドラッグ&ドロップもしくはアップロードする
- iPadのファイルアプリで共有したファイルを確認する
iPadで作成したファイルをiCloud.comからWindowsPCへの共有も可能なので、頻繁に利用する方はアプリ、そんなに使わない方はWebページを利用しましょう。
iTuens上でAppにファイル共有する方法
WindowsパソコンにあるデータをiPadで見たい場合、iTuensを使用して、ファイルを共有できるAppを使ってファイルを転送する方法もあります。
Appにファイル共有する手順
Appにファイル共有する手順
①iPadとWindowsパソコンをUSBケーブルで繋ぐ
↓
②iTuensでデバイスをクリック→「ファイル共有」をクリック
↓
③転送するAppを選択して、iPadに転送したい書類・データを追加して「完了」をクリックする
iPadとWindowsでファイル共有する方法【クラウドストレージ/アプリ】
クラウドアプリを利用すると、iPadとWindowsパソコンでファイルを共有する際に、双方向の共有が可能になります。
クラウドアプリでは、インターネット上に自分だけの「ファイル保存場所」を作ることができます。
そして、ネット接続がある環境であれば、いつでも・どこでもデバイスからファイルを閲覧することができるようになります。
ここでは、便利な「クラウドストレージやアプリ」をいくつかご紹介します。