PSVitaで他のゲームをプレイしたいという方もいると思います。今回は、PSVitaを改造できるCFWソフト「HENkaku」のダウンロード方法から使用方法まで解説し、実際に改造でできることや改造する際に使用するおすすめのメモリーカードも合わせてご紹介します。
目次
PS Vitaを改造する方法を紹介!
さっそく、改造方法についてお話していきまが、その前にCFWについて少しふれておきます。
CFWとは、カスタムファームウェアの略語で、非公式に制作されたソフトウェアのことです。これをPlayStationなどに導入することによって、公式のファームウェアに加えて、エミュレータや自作ソフトなどをゲーム機で動作させることが可能になります。
今回は、このCFWをPSVitaに導入する方法で、説明していきます。この方法は、メーカーが認めているものではなく、途中で故障やデータ・システム破損が起こる可能性が大いにあります。トラブルの際にメーカー保証が受けられなかってり、修理が受け付けられなかったりしますので、その点を了承していただいたうえで、もしもの時も自己責任で行っていただくよう、お願い致します。
PS Vita改造CFW「HENkaku」を導入する
今回は、PSVita用のCFW、「HENkaku」を導入する方法を紹介します。
HENkakuは、PSVita用のCFWで、これを導入することで、ゲームソフトのバックアップ起動やVitaでのPSPのiso起動、エミュレータの導入やソフトの吸出しなど、色々なことができるようになります。もともとVitaに搭載されているシステムであるFW(ファームウェア)と、このHENkakuを入れ替えることによって、このような動作を可能にするのです。
このHENkakuの導入ですが、この方法はPSVitaのFWの脆弱性を狙った改造になります。そのため、バージョンによっては、それか改善されていたり、脆弱な部分が違ったりすることで、導入方法が異なるものもあります。ですので、バージョンの確認方法と導入方法を合わせて紹介します。
バージョン確認方法
まず、ホーム画面を開いて、「設定アイコン」をタップしてください。メニューの中の「システム」を開き、システム情報に進んでください。その中にFW(ファームウェア)のバージョン情報が記載されていますので、確認してください。バージョンが「3.73」(3.60以上)の場合は①、3.60の場合は②に進んでください。
①PS Vitaが”Ver.FW3.73”のとき
ここでは、Vita本体とPCの両方で操作が必要ですので、以下の手順に従ってセットアップしていきましょう。まずは、PCでの操作からです。
【手順】
①次のファイルをダウンロードする。
〔Google Drive Final h-encore v1.92〕
https://drive.google.com/file/d/1T-khVAIGkKndz56LDeHCZzvE37oYInpK/view
②完了したら、解凍して「QcmaDriver」をインストール。
③「Final HE」をダブルクリックして起動する。
④警告画面が開くので「YES」をクリック。
⑤セキュリティ警告画面が開くので、許可して進む。
●起動画面をそのままにして、Vitaの設定に移ります
⑥PSNの画面を開いて、ログインIDとパスワードを入力した状態にしておく。(ログインはまだ)
⑦コンテンツ管理をタップして起動。
⑧VitaとPCをUSBで接続する。
●PCの起動画面に戻ります
⑨「スタート」が押せるようになっているので、クリック。
⑩PC画面にその後の手順が表示されるので、その指示に従って設定を進める。
(念のため、ポップアップに表示される手順も記載しておきます。)
⑪パソコン(PC)→PSVita→アプリケーション→PSVitaの順に選択
⑫「h-encore」をVitaにコピー。
⑬完了したら、Vitaを外して終了。
これで、このバージョンにおいての導入が完了しました
②PSVitaが”Ver.FW3.60”のとき
つぎは、FWのバージョンが3.60の場合です。こちらに関しては、あまり難しくありませんので、下の手順で進んでいただければ問題ないと思います。
【手順】
①PSVitaのブラウザで、「https://henkaku.xyz/」(HENkaku公式ページ)にアクセス。
②トップページの「Install」をクリック。
③新しく開いたタブの「Install」をクリック。
④インストールが始まったら、そのまま待機
⑤インストールが終わったら、ホーム画面に「molecularShell」が追加されているかを確認。
これで、導入が完了しました。
PSVitaの改造で何ができる?
ここまで、改造のためのソフトウェアの導入はしてきましたが、結局Vitaを改造すると、何が変わり、何ができるようになるのでしょうか。
冒頭でも述べたように、エミュレータの作動や自作ソフトの導入、iso起動やソフト吸い出しができるようになりますが、ここでは次の3つに関してご紹介していきます。
①エミュレータの導入でVita以外のゲームができる
まず、エミュレータの導入です。エミュレータとは、その実機で、他の機器用にシステムされたゲームソフトを動かせるようにするためのものです。
今回の例でいえば、PSVitaという機器で、DSやゲームボーイなどの他の携帯機用のソフトをプレイできるようになる、ということになります。このためには、遊びたい他の機器用のソフトデータを吸い出す必要があり、Vitaの設定だけでは実現しませんが、それさえクリアすれば、エミュレータの導入により、PSVitaでのプレイが可能になります。
また、Vitaは容量が大きいので、ファミコンやスーファミなどの容量が少ないレトロゲームは、複数読み込みが可能であると推測されます。場合によっては、据え置き機向けのゲームが持ち運び可能の携帯機に、、、ということも可能です。
②バックアップデータからのゲーム起動ができる
これもCFW導入時の最大のメリットの一つですが、PSVitaのゲームソフトを挿さなくてもゲームが起動できるようになります。これにより、現在所有している数々のソフトを持ち歩かなくとも、Vita本体だけでいつでも切り替えることが可能です。
これを行うには、各ソフトのデータ吸出しが必要になります。今回は省略しますが、HENkakuと相性がとても良い「Vitamin」というシステムで吸出しが可能ですので、ぜひお試しください。
③オーバークロックが可能になる
オバークロックとは、定格の動作周波数を超える数値で機器を動かすようにする改造のことで、単純に性能が上昇する、というわけではありませんが、出荷状態の定格周波数の状態よりも、いくらも高性能な状態にすることも可能になります。
今回、HENkakuの導入について説明してきましたが、このHENkakuによって、Vitaもその周波数を変えるオーバークロックの設定が可能になります。
この方法は、処理能力に通常よりも負荷がかかり、あまりVitaに優しい行為とは言えず、故障の原因にもなりかねませんので、その点を踏まえ、理解したうえでの実施をお願いします。