PS Vitaを改造して、色々なゲームで遊べるようになったらいいなと思ったことはないですか?CFW(カスタムファームウェア)を導入することで、PS Vitaを改造することができます。
この記事では、PS Vitaの改造方法から注意点まで詳しく解説していきます。PS Vitaを改造する前の注意点や事前準備することなども紹介しているので、必ず確認をするようにしましょう。
PS Vitaを改造すると、さまざまなリスクもあることを理解しておくことも重要です。
目次
PS Vitaのシステムと基本的な動作環境を理解しよう
PlayStation Vita(PS Vita)は、ソニーによって開発された携帯型ゲーム機で、2011年にリリースされました。PS Vitaは、高度なグラフィックスと多機能性で人気がある携帯型ゲーム機です。
●ハードウェア情報
CPU | ARM Cortex-A9コア(4コア) |
GPU | SGX543MP4+ |
メモリ | 512MBのRAMと128MBのVRAM |
ディスプレイ | 5インチのOLED(初期モデル)またはLCD(後期モデル)タッチスクリーン |
解像度 | 960x544ピクセル |
ストレージ | 専用の「PlayStation Vitaカード」と内蔵ストレージ(一部のモデルに搭載) |
バッテリー | 約3~6時間のゲームプレイ |
●動作環境
Wi-Fi接続 | 一部モデルは3G接続もサポート |
Bluetooth | ヘッドセットやその他のデバイスと接続可能 |
位置情報サービス | GPSを搭載したモデルのみ |
PS Vitaは2021年に公式サポートが終了し、新しいソフトウェアアップデートや一部のオンラインサービスは利用できない可能性があります。改造に入る前に、PS Vita を動かすハードウェアとソフトウェアを理解することが重要です。
PS Vitaを改造する前の注意点
PS Vitaの改造は法的にも倫理的にもグレーゾーンである可能性があります。PS Vitaの改造を取り巻く法律や、さまざまな影響があることを理解しなければいけません。
- 法的リスク
- 保証が受けられなくなる
- 動作不良に陥る可能性がある
PS Vitaを改装する前に、以上のことを理解しておきましょう。どのようなことなのか、順番に解説していくので、参考にしてください。
法的リスクがある
PS Vitaのソフトウェアやファームウェアを改造することは、多くの国で著作権法に違反する可能性があります。日本も例外ではなく、PS Vitaのカスタムファームウェアのインストールや、不正コピーされたゲームの使用が該当します。
PS Vitaを改造することにより、PlayStation Networkから法的措置を受ける可能性もあるので注意しましょう。
保証が受けられなくなる
PS Vitaを改造することは、Sonyとのユーザー契約(End User License Agreement, EULA)に違反することがあります。PS Vitaを改造することにより、オンライン制限されたりアカウント停止の処分を受ける場合もあるので注意が必要です。
動作不能に陥る可能性がある
PS Vitaの改造は、デバイスのソフトウェアやハードウェアに予期せぬ影響を及ぼすことがあります。PS Vitaの改造により、デバイスが完全に動作しなくなる可能性もあるので覚えておいてください。
PS Vitaが動作不能に陥った場合は、修理に専門の知識が必要になるので注意しましょう。PS Vitaの改造は自己責任で行ってください。
PS Vitaを改造する前の準備
改造によりデータが失われる可能性があるため、重要なデータ(ゲームのセーブデータ・写真・動画など)は、別のストレージにバックアップしておくことをおすすめします。PS Vitaを改造するためには、詳細な手順などを研究し理解しておくことが重要です。
専門ウェブサイトで情報を集めて、事前にPS Vitaの仕組みを把握しておきましょう。さらにPS Vitaの改造に必要な特定のツールやソフトウェアを、事前に準備しておくことも忘れないでください。PCソフトウェア、USBケーブル、場合によっては特定のファームウェアなども必要になります。
PS Vitaを改造する方法
CFW(カスタムファームウェア)」とは、PS Vitaなどの電子機器に搭載されている公式のオペレーティングシステムを改変したものです。CFWは、通常、第三者によって開発され、デバイスの機能や性能を公式の仕様を超えて変更・拡張することを目的としています。
ホームブリューアプリの実行:HENkakuを導入すると、非公式のアプリケーションやエミュレータなどのソフトウェアを、PS Vitaで実行できるようになります。
ゲームのバックアップと実行:ゲームのバックアップコピーを作成し、これらのコピーを直接PS Vitaでプレイできる可能性があります。
システムのカスタマイズ:ユーザーインターフェースやシステム設定のカスタマイズが可能になります。
地域ロックの解除:地域ロックを解除し、異なる地域のゲームやコンテンツにアクセスできるようになることがあります。
そこで今回は、PSVita用のCFW「HENkaku」を導入する方法をご紹介します。
バージョン確認方法
まず、ホーム画面を開いて、「設定アイコン」をタップしてください。メニューの中の「システム」を開き、システム情報に進んでください。その中にFW(ファームウェア)のバージョン情報が記載されていますので、確認してください。バージョンが「3.73」(3.60以上)の場合は①、3.60の場合は②に進んでください。
①PS Vitaが”Ver.FW3.73”のとき
ここでは、Vita本体とPCの両方で操作が必要ですので、以下の手順に従ってセットアップしていきましょう。
【手順】
- 次のファイルをダウンロードする
〔Google Drive Final h-encore v1.92〕
https://drive.google.com/file/d/1T-khVAIGkKndz56LDeHCZzvE37oYInpK/view - 完了したら、解凍して「QcmaDriver」をインストール
- 「Final HE」をダブルクリックして起動
- 警告画面が開くので「YES」をクリック
- セキュリティ警告画面が開くので、許可して進む
●起動画面をそのままにVitaの設定に移行
- PSNの画面を開き、ログインIDとパスワードを入力した状態で待機(ログインはまだ)
- コンテンツ管理をタップして起動
- VitaとPCをUSBで接続
●PCの起動画面に戻る
- 「スタート」が押せるようになっているのでクリック
- PC画面に手順が表示されるので、その指示に従って設定を進める
②PSVitaが”Ver.FW3.60”のとき
FWのバージョンが3.60の場合、以下の手順で進めていきます。
【手順】
- PSVitaのブラウザで、「https://henkaku.xyz/」(HENkaku公式ページ)にアクセス
- トップページの「Install」をクリック
- 新しく開いたタブの「Install」をクリック
- インストール開始
- インストール終了後、ホーム画面に「molecularShell」が追加されているか確認
これで、PSVita用のCFW「HENkaku」の導入が完了です。
PS Vitaを改造するとどうなるの?
PS Vita)を改造すると、いくつかの重要な結果とリスクが伴います。PS Vitaの改造は、非公式のソフトウェアやCFWの導入を行うと、さまざまなことができるようになります。
- エミュレーター導入でPS Vita以外のゲームで遊べる
- 自作アプリやゲームが使用できる
- PS Vitaの性能を向上させる
PS Vitaを改造することで、改造前と比べても利用できる機能が、異なるのがおわかりいただけるのではないでしょうか。
エミュレーター導入でPS Vita以外のゲームで遊べる
改造されたPS Vitaは、非公式のエミュレーターをインストールすることが可能です。エミュレーターを導入することで、PS Vita以外のゲームをプレイできるようになります。
古いゲーム機やPS Vita以外のゲームも遊べるようになるので、ジャンルの幅が広がります。
自作アプリやゲームが使用できる
自作アプリを作ることができるといいのですが、中々技術やスキルがないといった場合に、自作コミュニティというグループがあります。自作コミュニティは、特定のデバイスやゲームコンソールで動作する非公式のアプリケーションやゲームを開発する熱心なグループです。
自作コミュニティでは、ユーティリティアプリケーションから新しいゲーム、さらには古いコンソールのエミュレータまで、幅広いソフトウェアが開発されています。
そこで開発されたアプリやゲームを、PS Vitaで使用することが可能です。
PS Vitaのパフォーマンスを向上させる
非公式のソフトウェアやアプリケーションをインストールすることで、本来のデバイスにはない機能を使用できるようになる場合があります。そのため、HENkakuを導入することによって、定格の動作周波数を超える数値で機器を作動させます。
単純に性能が上昇するというわけではありませんが、出荷状態の定格周波数の状態よりも高性能な状態に改造可能です。
しかし、処理能力が上がると通常よりもシステムに負荷がかかり、あまりPS Vitaに優しい行為とは言えません。故障の原因にもなりかねませんので、その点を理解したうえで改造をしていきましょう。
PS Vita改造後の注意点
PS Vitaを改造した後の注意点を簡単に紹介していきます。
- デバイスが壊れた場合
- 定期的なメンテナンスを怠らない
以上の2点について解説していくので、参考までに覚えておきましょう。
デバイスが壊れた場合
PS Vitaを改造してデバイスが壊れてしまった場合は、保証が受けられないので正規の修理店には持ち込みできません。改造されたデバイスは、通常の修理手順で修復が難しく、修理がより複雑かつ困難になる可能性があります。
また、修理に適切な知識や技術を持つ専門家を見つけることが難しく、デバイスが壊れた場合は修復困難になる可能性があるので注意しましょう。PS Vitaを改造しても取り扱ってくれる心優しい修理業者を、事前に探しておくのもひとつの手段です。
定期的なメンテナンスを怠らない
非公式のソフトウェアやCFWは、不具合や互換性の問題を引き起こす可能性があるため、最新の状態に保つことが重要です。改造したPS Vitaは、定期的なセキュリティチェックとアップデートも必要です。
ハードウェアの損傷も激しくなるため、定期的な点検も必要になってきます。PS Vitaを改造する場合は、定期的なメンテナンスが重要といえます。
まとめ
PS Vitaの改造はソニーの利用規約に違反し、著作権法に抵触する可能性があります。さらに、PS Vitaの改造はデバイスのセキュリティを弱め破損のリスクも高く、メーカーの保証を受けられなくなるので注意が必要です。
安全で合法的な使用を確保するためには、公式のアプリケーションを使用しメーカーのガイドラインに従うことをおすすめします。リスクを冒してでもPS Vitaを改造する場合は、自己責任で行うようにしましょう。