テレグラムには「シークレットチャット」という、普段のチャットよりさらに秘匿性の高いチャットモードがあります。
元々メッセージの秘匿性が高いといわれるテレグラムですが、「シークレットチャット」は、世界トップクラスの高度なセキュリティを持つチャット機能です。
目次
テレグラムとは?
テレグラム(Telegram)は、ロシア発のチャットツールです。メッセージのやり取りや通話、ビデオチャットなどができます。
テレグラムの最大の特徴は、メッセージの秘匿性の高さ。通信速度も早く、世界中で利用されています。2013年にリリースされ、2021年には10億ダウンロードを突破しました。
分かりやすく例えるなら、「LINE」のようなチャットツールの、セキュリティ機能アップ版といえるかもしれません。
シークレットチャットとは?
シークレットチャットは、テレグラムの「最も安全なチャットモード」です。
メッセージは暗号化された上に、「エンドツーエンド」でやりとりされ、経由するテレグラム自体のサーバーにも保存されません。
メッセージを読めるのは送信者と受信者のみで、サービスを提供しているテレグラムでさえ読むことができないという厳重さです。
通常チャットとの違い
テレグラムには「通常チャット」もあります。シークレットチャットとの違いは「暗号化の方式」です。
通常の(クラウド)チャットは、中継するサーバーで暗号/復元化される「クライアントサーバー暗号化」となっています。
一方、シークレットチャットでは「エンドツーエンド暗号化」が採用されており、暗号の復元は送信・受信した側のみ可能で、サーバー側での暗号復元は不可能です。
通常チャットもセキュリティは万全ですが、さらに厳重なチャットモードなのです。
【テレグラム】シークレットチャットのメリット・デメリット
テレグラムの「シークレットチャット」は秘密性の高さがウリですが、デメリットもあります。
簡単にいうと、あまりにも秘密性が重視されているため、通常のメッセージをやり取りするには向かないという点です。詳しくみてみましょう。
シークレットチャットのメリット
何よりも「秘密性」が重視されているシークレットチャットには、次のような利点があります。
- クラウドサーバー上にデータが残らない
- 指定した時間にチャットを削除できる
- 相手が確認してから指定した時間が経過すると自動的に削除できる
- スクリーンショットを撮影すると、通知が行く
非常に厳重なシステムのため、気密性の高い政府や企業の極秘情報をやり取りする際にも使われているようです。
シークレットチャットのデメリット
テレグラムのシークレットチャットを使うデメリットもあります。
- チャットが転送できない
- PCではシークレットチャットが使えない
- 両者の承認が必要になる
- 普通チャットよりも速度が遅い
- グループでは使えない
どれも、秘密性の高さの裏返しと言えるでしょう。気軽なメッセージには向いていない機能です。
テレグラムの始め方
テレグラムはスマホでもPCからブラウザでも使えます。
ただし、「シークレットチャット」が使えるのは、アプリ版だけです。
通常チャットはPCやブラウザでも使えますが、シークレットチャットは使えません。