ChatGPTは対話側のAIチャットツールとして話題になりました。
アプリも公式としてリリースされたことで、より多くのユーザーが使えるようになりました。
この記事では、ChatGPTのアプリについてやアプリに関する注意点などを紹介します。
目次
ChatGPTの公式アプリは日本語・無料でも使えるの?
まずはChatGPTのアプリについて理解しておきましょう。
iPhone版・Android版共にリリース
ChatGPTのアプリは、2023年7月27日にiPhone版に4ヶ月ほど遅れてAndroid版もリリースされました。
基本使用料は無料
ChatGPTのアプリは基本使用料は無料で使えます。
iPhone版にもAndroid版にもブラウザ版のように有料版(ChatGPT Plus)がリリースされています。
無料で使ってみてより高機能なChatGPTを使いたくなったら有料版の導入も検討してみましょう。
本物(公式)アプリは日本語化に非対応
ChatGPTの公式アプリは、日本語化に非対応です。
日本語で質問したことに日本語での返答はしてくれますが、表記などUIの部分は全て英語です。
後述しますが、最初は使い方がわからないと英語表記のなのでハードルの高さにつながりますが、使い方さえ覚えてしまえば難しい操作は必要ないので心配はいりません。
本物とサードパーティ製アプリの見分け方
ChatGPTは公式がアプリをリリースする前に、サードパーティ製のアプリがリリースされました。
公式(本物)がリリースされてからもApp StoreやGoogle Play Storeに残っています。
- アイコンの色や形
- 販売元の名前
- 評価数
アプリストアでChatGPTと検索して、一番上に出てくるものが公式とは限りません。
白背景にアイコンがあるものが公式のアプリで、販売元は「Open AI」評価数は「7.9万」(2023年12月時点)が公式のアプリです。
審査を通ったアプリストアでリリースされているアプリなので、危険なアプリではありませんが、公式が開発したアプリではないことは理解しておきましょう。
ChatGPTアプリを使う際の注意点
ChatGPTのアプリを使う前に、注意点も理解しておきましょう。
本物(公式)以外のアプリに注意が必要
先述しましたが、ChatGPTのアプリにはサードパーティ製もリリースされています。
公式アプリ以外のアプリを使っていて、不具合がでた場合、ChatGPTの不具合なのかアプリの不具合なのか調べる必要があります。
自分がどのアプリを使っているのか、アプリストアなどで見分けておきましょう。
正確な情報が返ってくるとは限らない
ChatGPTは質問した答えが返ってくるという面白い最新技術です。
ただ、質問に対して正しい答えが返ってくるとは言えません。
ChatGPTにの答えも、根拠が必要な場合は他のサイトや書籍などより信頼性の高い情報でチェックすることをおすすめします。
有料(ChatGPT Plus)は固定料金
ChatGPT Plusの月額料金 | |
---|---|
ブラウザ | 20ドル |
アプリ | 3,000円 |
ブラウザ版のChatGPT Plusは20ドルと、為替の影響で変動しますが、アプリストアでは3,000円と固定です。
ブラウザから申し込むと、20ドルと為替の影響を受けます。
アプリ版もログイン(アカウント登録)が必要
ChatGPTを使うには、アカウント登録が必要です。
アプリをインストールすればすぐに使えるものではありません。
アカウント登録も英語でしか対応していないので、始め方として後述するので、そちらを参考にしてください。
「Data Controls」の設定
ChatGPTは、まだ完成されたシステムではありません。
さまざまな人が質問をしたデータを集めて常にAIが学習をしています。
その学習のデータ共有の可否の設定が「Data Controls」です。
個人情報を含むような質問はしないように言われていますが、この設定を有効にしていると学習してしまうので設定を見直ししておきましょう。
ChatGPTアプリの始め方・使い方
では、ChatGPTの始め方や使い方を紹介します。
始め方・使い方
ChatGPTを始めて使う方も以前にアカウントを作っている人も、アプリを始めて使う場合は基本的には同じですが、手順は始めて使う場合です。
iPhone版のChatGPTは
- Continue with Apple
- Continue with Google
- Sign up with emali
の3つの方法でアカウントを作成できます。
アカウントの作成も難しいことはないので、好きな方法でアカウントを作成しましょう。
ChatGPT Plusだけで使える機能
ChatGPTでは物足りなさを感じる方は、ChaGPT Plus(有料版)がおすすめです。
ChatGPT Plus(有料版) | ChatGPT(無料版) | |
---|---|---|
月額料金 | 20ドル | 無料 |
搭載言語モデル | ChatGPT-4 | ChatGPT-3.5 |
扱える情報 | 2022年1月まで | 2021年9月まで |
パラメータ数 | 5,000億〜1兆程度(推定) | 3550億個 |
Advanced Data Analysis | 可 | 可 |
Custom Instructions | 可 | 可 |
アクセス制限 | なし | 混雑時に可能性あり |
ChatGPT Plusでのみ使える2つの機能もあります。
こちらの記事ではChatGPT Plusを詳しく解説しているので興味のある方はぜひ読んでみてください。
ブラウジング
ChatGPT Plusでは、ブラウジング機能としても活用できます。
ただ、ChatGPT Plusを通すことで有料の記事も読めてしまう不具合が生じ、2023年7月3日に公式X(旧Twitter)で中止することが発表されています。
現在も不具合は修正されていないので今のところ使うことはできないので、今後どうなるかは不明です。
プラグインの追加
ChatGPT Plusではプラグインの追加も可能です。
ビジネス系や業務効率化のプラグインだけでなく、食べログやExpedia(旅行予約サイトと)いったサイトのプラグインも導入できます。
ChatGPTに導入できるプラグインは以下の記事でチェックできます。
ChatGPTの得意・苦手なこと
ChatGPTにも得意・苦手なことがあります。
苦手なことを質問しても求めている回答を得られない可能性があるので覚えておきましょう。
得意なこと
- 日常的な会話
- テキストの翻訳
- 文章要約
- 文章の校正
- メール文の作成
- 企画書の作成
- プレゼン資料のひな形の作成
- コードを書く(プログラミング)
- 表作成(関数作成)
会話やテキストの作成などは得意です。
ある程度答えの決まっている作業をするのは非常に向いているので、そういった場面で活用してみましょう。
苦手なこと
- 正確な情報をリサーチすること(人・店舗・作品などの情報)
- 直近の情報リサーチ
- クリエイティブなアイデア出し
- 多くの人が欲していない情報
ChatGPTは、0からアイデアを作りだすクリエイティブなアイデアを出すことは苦手です。
また、仕様の部分ですが、最新の情報には対応していないので、最新情報の解答を出すのも苦手です。
「なんか解答がおかしいな」と感じる時は、苦手な分野の質問をしている可能性もあるので覚えておきましょう。
日本語に対応!ChatGPTの代用のAIサービス
生成AIは現在非常に注目をされているシステムです。
ChatGPTはその中でもかなり注目が高いものですが、ChatGPT以外にも多くの生成AIがサービスを開始しています。
- 文章の生成
- 画像の生成
- 動画の生成
- 音声の生成
現在の生成AIはこれらの種類が運用されています。
ChatGPTの代用になるようなテキストや対話型のに生成AIを紹介します。気になるものがあれば今のうちに触れてみてください。
Bard
BardはGoogleが開発した対話型のAIです。
Googleの膨大なデータベースを活かした生成AIで、ChatGPTよりも新しいデータにも対応しています。
テキスト生成や言語翻訳にも対応しているので、ChatGPTの代用としても活用できます。
ChatGPTとBardの違いを詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Bing AI
Bing AIはMicrosoftが開発した検索エンジン「Bing」に新たに搭載された対話型の生成AIです。
Chromeでも利用できますが、使うにはMicrosoftアカウントが必要です。
Bing AIの最大の特徴は、ChatGPT Plusにで使えるChatGPT-4を無料で使えます。
ChatGPT-4の機能を無料で使ってみたい方はまずBing AIを試してみるのもおすすめ。
SAKUBUN
SAKUBUNはライティングに特化した生成AIです。
Standard | Pro | Enterprise | |
---|---|---|---|
月額料金 | 9,800円 | 29,800円 | 49,8000円 |
GPT-3.5の利用 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ChatGPT-4の利用 | 100,000文字/月 | 300,000文字/月 | 1,000,000文字/月 |
ユーザー数 | 3名 | 10名 | 20名 |
基本的には有料サービスなので、気になる方は7日間の無料トライアル(クレジットカード登録なし)を使ってみてください。
YouChat
YouChatはYou.comが開発した対話型の生成AIです。
You.comとは、新興のサーチエンジンで、世界で独占的なシェアを誇るGoogleの売上を奪うことを目標に掲げている会社です。
You.comの検索エンジンに組み込まれたAIツールで、無料の上にアカウント登録も不要で使えます。
日本語には対応していますが、機能がベータ版のため、誤答が返ってくることが多いとの声もあります。
今後どのように開発が進むかによって変わってきますが、生成AIに興味がある型は今のうちから触っておいた方がよい生成AIの1つです。
Perplexity AI
Perplexity AIはPerplexity AI社が開発した対話型の生成AIです。
Perplexity AIもYouChatと同様にアカウント登録不要・無料で利用できます。
無料でGPT-4が使えますが、日本語だと精度が落ちるようなので、正確な情報が欲しい場合は、全てうのみにするのは危険です。
まとめ
ChatGPTを代表とする生成AIは、今後生活により密着をしていくことが考えられます。
アプリが公式的にリリースされているのはChatGPTなどの数種ですが、紹介したような生成AIがアプリで登場する可能性もあります。
まだまだ日本語で質問すると変な回答が返ってきたり、そもそも日本語化できなかったりなど使いにくさもあるのも事実です。
せっかくなので、新しい技術を毛嫌いせずに、ゲーム感覚で一度使ってみてください。