wifi7とはなんだかご存知でしょうか?
wifi7とは、wifi6・wifi6eに次ぐ次世代のwifi規格です。もっとわかりやすく言えば、超最新のパワーアップしたwifiがwifi7です。
そんなパワーアップしたwifiであるwifi7。日本ではいつから展開されて行くのでしょうか?
この記事では、次世代wifiである「wifi7」は何なのか。さらに、wifi7はいつ使用可能になり、いつ広まるのかについて紹介します。
wifi7とは何?
wifi7は次世代のwifi規格であることは、冒頭でお伝えしました。
それが広まるのはいつになるのでしょうか。また、どういった特徴なんでしょうか。
見ていきましょう。
wifi7とは①wifi規格って何?
まず、wifiの話からしておきましょう。
wifiとは、PCやスマホといったデバイスを、無線でローカルエリアのネットワークに接続できる技術の一つです。
そんなwifiには、いくらかの通信規格が存在します。その規格によって、速さや利用可能な周波数帯が違ってきます。
つまり、規格の選択により、通信環境のの快適さが変わってくることがあります。
wifiの通信規格は、IEEE(米国電気電子学会)が定めています。その規格は、「IEEE 802.11+□□」のような表記がされます。
そもそもIEEEとは何かというのは、ISO(国際標準化機構)のようなものだと思ってください。
wifi4は「IEEE 802.11n」、wifi5は「IEEE 802.11ac」といったように、それぞれの規格があります。
wifi7とは②wifi7の規格は?
wifi7の規格についてです。
wifi7の規格は「IEEE 802.11be」です。
正式名称はもっと長くなるのですが、正直知っても意味のない情報なので、ここでは割愛させていただきます。
wifi7とは③3つの周波数帯を使える
wifi7は、3つの周波数帯を使用することが可能です。
周波数帯とは何かというと、無線LANで通信をする際の、電波周波数の広さを表したものです。その周波数がでかいほど、速い通信が可能です。
ただ、でかければでかいほど良いというわけではなく、2.4ghzと5ghzを比較すれば、5ghzの方が当然速いものの、2.4ghzより障害物に弱いという弱点もあります。
wifi7は、2.4GHzと5GHzと6GHzの3つの周波数帯が使用できます。
状況により、選択することができるため、人の多い場所でも、遅いと感じることは少ないでしょう。
wifi7とは④大容量の通信が可能
wifi7は、次世代のパワーアップしたwifiなので、大容量の通信が可能です。
wifi6と比較して、最大で5倍の通信容量を使うことができます。
以前、各々のデバイスは、ひとつだけしか wifi の周波数帯域を使うことが出来ませんでした。
そのため、速さが制限され、ネットワークに支障が生じることがありました。
wifi7は、複数のwifi周波数帯や機器の接続が可能となる、マルチリンクの運用技術が使われています。
そのため、ロスが少なく、大容量の通信が可能となります。
wifi7とは⑤超高速データ転送が可能
wifi 7 は、超高速でデータを転送することができます。
その速度は、最大46Gbpsです。
これは、wifi6と比較して、4.8倍も高速化しています。
実際、米国企業でwifi7のデモが行われました。
そのデモにて、wifi 6 が1Gbps、wifi6e が2Gbps、そしてwifi 7 は5Gbpsを計測するという結果が出たそうです。
このwifi7の超高速なデータ転送により、様々なコンテンツを拡張することができます。
8K映像や高精細なAR/VR、さらには16kの動画のストリーミング、そしてIoTの開発。
それらは、高品質かつ高速の通信が必要です。
wifi7の普及は、それらが快適に使えることについて、期待されています。
wifi7とは⑥接続の遅延が更に改善
wifi 7は、接続の遅延が更に改善されています。
元々、wifi7の前の最新規格であるwifi6eの時から、無線LANによる接続において、接続の遅延は大幅に良くなっていました。
そのため、ぶっちゃけた話、通常利用するのであれば、wifi7とwifi6eの違いを感じることはできないでしょう。
一方、通信が安定されていない状態における接続の遅延については、wifi7とwifi6eの違いを明白に感じることができます。
そのwifi7の遅延は、wifi6eの前の規格で、現在の主流となっているwifi6の最大1/100となっています。
このwifi7における接続の遅延の改善により、webが表示されるスピードの向上と、web会議の音声遅延や映像の乱れの減少が期待できます。
wifi7とは⑦たくさんの端末の同時接続が可能
wifi 7 は、以前の規格と比較して、より多数のデバイスを同時に安定的に接続することが可能となっています。
それは、MU-MIMOの違いが大きいです。
MU-MIMOとは、無線LANと複数のデバイスを繋いだとしても、速度低下が起きない技術です。
wifi 6e では「8×8 MU-MIMO」、wifi 7では「16×16 MU-MIMO」が採用されています。
これはどういうことかというと、立っているアンテナの数が2倍に増えたということ。
wifi6eでは8本、wifi7では16本のアンテナが立っているようなものです。
つまり、接続の効率が2倍となります。
それにより、wifi7は多数の機器を繋げたとしても、速度の低下が起きにくくなっています。
wifi7は日本でいつから使えるの?
多くの期待を寄せられているwifi7。
日本では、いつ使えるようになるのでしょうか?また、いつ規格が確定し、いつ普及するのでしょうか?
見ていきましょう。
wifi7はいつから?①2023年12月22日解禁
wifi7はいつから使えるようになったのか。
それは、2023年12月22日です。
その日、日本の総務省は新しい電波法施行規則を導入。
この変更により、最新規格のwifiである「wifi 7」を、合法的に使用することができるようになりました。
元々、2022年9月の電波法施行規則の改正により、すでに6GHz帯でのwifi通信が可能となっていました。
しかし、それはwifi 6eの160MHz帯域幅に限定されていました。
そして、2023年12月22日、wifi 7では、最大で320MHzの帯域幅まで拡大。
wifi 6eと比較し、最大5倍の速さアップと遅延の大幅な削減が期待されます。
いつかいつかと待望されていたwifi7を使用するため、電波法施行規則の改定が不可欠でしたが、2024年に入る直前、改定されたのでした。
wifi7はいつから?②wifi7規格確定は2024年6月
最初の方でご説明した通り、wifi7の規格は、「IEEE802.11be」です。
しかし、その規格はまだ確定されていません。
予定されている確定時期がいつかというと、2024年の6月です。
現状は、前倒しのテスト導入という考え方で良いでしょう。
wifi7はいつから?③wifi7対応ルーターは発売されているが…
いつだろう…と待望されていたwifi7。
wifi7を使用するには、対応ルーターを買わなければなりません。
世界シェア一位のwifi機器メーカー『TP-Link』は、2023年9月、まだ日本で合法的にwifi7を使用できない段階で、wifi7のルーターを発売。
さらに、バッファロー社も、2024年2月、wifi7対応ルーターの発売を発表。
ただ、wifi7の機器は高価で、よほどのマニアで無い限りは、現状での購入はおすすめできません。
wifi7はいつから?④wifi6eの現状
wifi7の前の規格である、2022年に登場したwifi6eの普及状況について見ていきましょう。
そもそも、wifi6eの対応デバイスは、半導体不足で供給が追いついていません。そのため、wifi6eは、世界的にあまり広まっていない状況です。
また、現在の需要は、日本だけでなく世界的にwifi6が圧倒。そうなると、需要の少ないwifi6eの接続デバイスを作る余裕はありません。
それにより、wifi6eの普及は一向に進みません。
じゃあ、wifi6eはいつ普及するのだ?という話になりますが、wifi6eが広まるより前に、wifi7の方が広まってしまうのではないかという予想が、米国調査会社の「デローログループ」にてされています。
そして、wifi7はすでに世界で使用できるようになっており、日本でも2023年12月22日から、テストとはいえ使用できるようになりました。
そのため、wifi6eという規格は、広まることのないまま終わってしまう可能性が高いです。
マイクロソフトで言えば、windows meや、windows vistaのようなものでしょうか?
世界的に普及が期待されているのは、wifi6eより、wifi7です。
wifi7はいつから?⑤広まるのは2025年以降?
wifi6eはいつ広まるか?それは普及しないまま終わるでしょう。
そして、wifi7がいつ広まるんや?という話については、2025年以降だと言われています。
wifi7は、とても高性能なwfi規格になります。そのため、接続デバイスも高価で、安価な家庭向け用の接続デバイスも、いつ発売されるかはわかりません。
いつwifi7は広まるのかするかは、2025年以降と予想されています。
そして、あと3~4年はwifi6が主流となる可能性が高いです。
まとめ
wifi7は、非常に早くて、大容量かつ、接続の遅延の少ない、次世代のwifi規格です。
いつから使えるかというと、すでに使用することは可能で、いつ普及するかというと、2025年以降と言われています。
今後数年で、様々な家電のIoT化が進むと思われます。そして、16Kの動画も当たり前となるでしょう。
wifi7による通信の改善は、きっとそういった大容量の通信において、きっと役立つことでしょう。