Google Bard(現Gemini)は日本語に対応している対話型生成AIです。
対話型生成AIというとChatGPTが有名ですが、実際に機能にも違いがあります。
この記事では、Google BardについてやChatGPTとの違いなどを紹介します。
目次
Google Bard(現Gemini)は日本語で使える?
ChatGPTの対抗生成AIとして注目を浴びているGoogle Bard(現Gemini)ですが、日本語で使えるのかが気になるところです。
まずは、Google Bardが日本語対応について解説します。
サービス開始当初は日本語に非対応
Google Bardは2023年3月21日にアメリカとイギリスでサービス開始が開始されました。
サービス開始当初は、英語でのみの対応だったため、日本語は非対応でした。
2023年5月に日本語に対応
サービス開始から約2ヶ月後の2023年5月10日には、日本語にも対応しました。
日本語だけでなく、韓国語にも対応しています。
現在はGeminiに生まれ変わりましたが、日本語・韓国語・中国語・ドイツ語・ヒンディー語・スペイン語・アラビア語など40ヵ国以上に対応しています。
Google Bard(現Gemini)の始め方
では、Google Bard(現Gemini)の始め方を紹介します。
現在はすでにGoogle Bardはサービス名を変更し、Geminiに生まれ変わっているので覚えておきましょう。
- Gemini公式サイトにアクセスする
- Googleアカウントでログインする
- 質問をする
Google Bardの使い方は至ってシンプルです。
Googleアカウントを持っていればログインするだけですぐに対話を始められます。
日本語に対応しているので、UIも質問もすべて日本語でできるのも嬉しいポイントです。
Google Bard(現Gemini)の特徴
では、Google Bardの特徴も見ていきましょう。
人間とのやりとりのような対話型生成AIチャット
Google Bardでは、人間とチャットでやり取りしているような対話を行えます。
LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)というGoogleが開発した大規模言語モデルを採用したことで自然な会話を実現しました。
日本語には対応していますが、文法などに違和感が生じることもあるので理解して使いましょう。
最新の情報に対応している
Google Bardは、最新の情報にも対応しています。
対話型生成AIの先駆けとなったChatGPTの無料版は、2021年までの情報までしか対応していません。
それにくらべてGoogle Bardは常に学習をしており、アップデートを続けています。
無料で使う場合は、ChatGPTよりも新しい情報の回答をしてくれるのでおすすめです。
画像をアップロードして回答を得られる
Google Bardでは、テキストだけでなく画像をアップロードして回答を得ることも可能です。
特定の建物が写った写真などをBardにアップロードすると、回答してくれます。
Googleの各種サービスとの連携が強い
Google Bardは、Googleの各種サービスとの連携が強いのも特徴の1つです。
連携できるサービスは以下のとおりです。
- Gmail
- Google Drive
- YouTube
- Google Docs
- Google Map
など、日常使いしていることこが多いGoogleが提供しているサービスとの連携が可能です。
拡張機能の導入が必要ですが、BardにGmailに届いたメールのチェックや、Google Driveから必要なデータを吸い出ししてもらうなどが可能です。
まだまだ精度はそこまで高くはありませんが、今後より精度が高まれば、作業効率が上がることは間違いありません。
画像の生成も可能
Google Bardでは、テキストの入力から画像の生成も可能です。
ChatGPTの有料版でもテキストから画像の生成はできないのでBardの優位性といえます。
ただ、2024年4月時点では、日本語ではテキストからの画像の生成はまだできません。
英語では対応しているので、今後日本語での画像生成機能に期待しましょう。
Google Bard(現Gemini)はどんなことに使える?
では、Google Bard(現Gemini)でできることを紹介します。
テキストの生成
Google Bardの最も基本的な使い方は、テキストの生成です。
ビジネスメールの作成や記事コンテンツの作成、文章の添削など、テキストに関することを得意としています。
AIが生成した文章は、人間が読むには少し違和感がある場合もありますが、ベースの文章として活用するのがおすすめです。
情報の調査
Google Bardは、ChatGPTなどに比べて生成できるベースのデータが新しいのも特徴の1つです。
Googleがベースになっていることで常にデータを学習しています。
利用者の中には前日の出来事について質問したら、適切な回答が来たという実例も出ています。
他の生成AIを利用している場合でも、いつまでのデータを出力できるのかはチェックしてきましょう。
文章の要約
Google Bardは、文章の要約にも利用できます。
現在はタイムパフォーマンスを重視している時代です。
長い文章を読むには、それだけ時間がかかります。
必要な情報を要約して得たい場合はBardを活用してみましょう。
翻訳
Google Bardでは、翻訳ツールとしても活用できます。
GoogleにはGoogle翻訳もサービスとして提供しています。
完全な日本語翻訳にはできないようですが、英文などを日本語に翻訳したい場合にも是非利用してみてください。
プログラミングのコード生成
Google Bardでは、プログラミングのコード生成も可能です。
生成AIを導入してプログラマーの作業効率を向上させたという実績を出している企業もあります。
コード生成に時間を割きたくない方も是非使ってみてください。
Google Bard(現Gemini)を使う際の注意点
では、Google Bard(現Gemini)を使う際の注意点を紹介します。
Google Bardに限った話ではありませんが、生成AIを利用する上で注意すべき点なので理解しておきましょう。
回答の正誤チェックが必要
Google Bardの回答であっても、すべてが正しいわけではありません。
ちょっとした質問であれば正誤のチェックは必要ありませんが、仕事や教育などで使う場合は正誤チェックは必須です。
誤った情報を利用することで信頼が下がることもあるので必ず正誤チェックを行いましょう。
個人情報は入力しない
Google Bardでは、常に情報を学習しています。
個人が入力した情報であっても学習して出力する場合があります。
個人だと特定されてしまう可能性がある情報をBardに入力すると他のユーザーに出力されるかもしれないので絶対にやめましょう。
著作権侵害
Google Bardでは、テキストや画像の生成が可能ですが、生成したデータが著作権侵害している可能性もあります。
Bardで生成したデータが著作権侵害している場合、SNSなどに勝手に投稿すると権利保持者から訴えを起こされる可能性も0ではありません。
ビジネスで使わないから関係ないと思わずに、個人でも著作権侵害してしまう危険性があることを理解しておきましょう。
日本語で使える無料の対話型生成AI3選
Google Bard(現Gemini)以外に日本語で使える対話型の生成AIを3つ紹介します。
同じように使える生成AIなので、Bard以外の生成AIを使ってみたい方は参考にしてみてください。
ChatGPT(OpenAI)
ChatGPTはGoogle Bardよりも先にサービスが開始された対話型の生成AIです。
ChatGPTも日本語に対応している上に、無料で利用できます。
有料版もリリースされているので、少しでも高い機能で使いたい方は有料版の導入も検討してみてください。
Bing AIチャット(Microsoft)
Microsoftが運営しているポータルサイトのBingに生成AIを導入したBing AIチャットも対話型の生成AIとしておすすめです。
Bing AIチャットは、日本語に対応しており、無料でChatGPTの有料版と同じGPT-4.0のモデルを利用できます。
YouChat
You.comという検索ポータルサイトにも対話型の生成AIが組み込まれました。
YouChatも日本語に対応しており、BardやChatGPTなどとは違いアカウント登録がなくても利用できるのもメリットです。
独自の言語モデルを採用しているので、Bard・ChatGPTと使い分けてみてもいいかもしれません。
Google Bard(現Gemini)とChatGPTの違い
では、Google Bard(現Gemini)とChatGPTの違いを見ていきましょう。
共に無料版での違いを紹介します。
Gemini(旧Bard) | ChatGPT | |
開発 | OpenAI | |
モデル | Gemini Pro | GPT3.5 |
出力できる情報 | 常に学習 | 2021年まで |
画像のアップデート | ○ | × |
拡張機能 | ○ | × |
有料版の料金 | 19.99ドル | 20ドル |
Google Bard(現Gemini)に関するよくある質問
Google Bardに関するよくある質問を紹介します。
Google Bardは無料で使えますか?
Google Bardは無料で使えます。
Googleアカウントが必要ですが、こちらも無料で取得できます。
有料版にはどんなメリットがありますか?
有料版のGemini(Gemini Advance)では、無料版よりも高速で、より多くのデータを生成できます。
残念ながら、2024年4月時点では日本では加入できませんが、予定はされているようなので、サービス開始を期待してまちましょう。
アプリはリリースされていますか?
Geminiのアプリは、Androidのみリリースされています。
iOS向けにはGoogleアプリ内でのみ使えるので間違えないように注意が必要です。
まとめ
Google Bard(現Gemini)について紹介してきました。
現在は名称が変更されGeminiになりましたが、引き続き日本語にも対応しています。
今後生成AIは今まで以上に生活に密着をしていくことが予想できます。
今のうちから生成AIに触れてみてはいかがでしょうか。