Amazonが発行しているAmazonマスターカードは危ないと言われることが多いようですが、実際にはどうなのでしょうか。
なぜAmazonマスターカードが危ないクレジットカードと言われるのか、Amazonマスターカードのデメリット面を挙げて原因を探ってみました。
またAmazonマスターカードをおすすめできる人とおすすめできない人の違いについてを解説します。
目次
Amazonマスターカードは危ないと言うのは嘘!
GoogleなどでAmazonマスターカードと検索しようとすると、「Amazonマスターカード 危ない」という、関連キーワードが表示されることがよくあります。
結論から言いますと、Amazonマスターカードが危ないというのは単なる風評に過ぎず、全くの嘘であると言えるでしょう。
本記事ではどんな理由から「危ない」と言われるのか、その理由を探るとともに、Amazonマスターカード特有の弱点(デメリット)についても解説します。
発行元は最大手の三井住友カードなので安全性は高い
Amazonマスターカードの発行元は、クレジットカード最大手とも言える、三井住友カードです。
三井住友カードはクレジットカードランキングでは、常に人気上位を獲得するカード会社のうちの1社であり、24時間365日不正利用防止のモニタリングを実行しています。
その意味から、Amazonマスターカードは安全性の高いカードの1つであり、危ないという理由はカードそのものの問題ではないことがわかるでしょう。
カード自体の発行枚数が多いため不正利用被害の遭遇事例は比例して多い
Amazonマスターカードは、世界中で人気のあるショッピングサイト、Amazon社が発行しているクレジットカードです。
世界中にユーザーがいるため、カード自体の発行枚数が膨大であり、これに比例して不正利用被害の遭遇事例は多くなります。
不正利用されたユーザーが、SNSや評価サイトに書き込みする機会は多くあり、「Amazonマスターカードは危ない」というイメージが印象に強く残る可能性はあるでしょう。
Amazonを騙ったフィッシングメール(詐欺)が多いことが主な原因
そしてAmazonマスターカードが危ないと言われる一番の理由に考えられるのは、Amazonを騙ったフィッシングメールや詐欺メールが、非常に多く目立つことからでしょう。
Amazonを騙ったフィッシングメールが良く目に付くことから、「Amazonマスターカードが危ない」という、悪評につながっているようです。
Amazonは利用者の多いサイトであるため、その企業名を騙ることで、フィッシングメールがより多くの人を惑わすことになります。
Amazon社から個人情報が漏洩しているのではなく、圧倒的な知名度と利用率の高さから、犯罪者の詐欺の手口に利用されているのです。
では続いて、Amazonマスターカードそのものが持っている弱点(デメリット)について、いくつか説明していきましょう。
Amazonマスターカードのデメリット=危ないという悪評?
Amazonマスターカードは、他のクレジットカードと比較した場合に、デメリットに思われてしまう点がいくつかあります。
そのデメリット効果がAmazonマスターカードに関して、危ないという悪評につながっている面は少なくないでしょう。
ここではAmazonマスターカードのデメリットについて、それぞれ解説していきます。
国際ブランドがMastercardしか選べない
まずAmazonマスターカードでは、国際ブランドとして「Mastercard」しか選べない、というデメリットがあります。
国際ブランドとして、VISAやJCBを選びたい人にとっては、これは見逃せない部分でしょう。
決済手段として、どうしても上記の2つのブランドが必要な人は、別途違うクレジットカードを用意する必要があります。
ゴールドカード以上のステータスがない
またAmazonマスターカードには、ゴールド以上のステータスのクレジットカードの用意がありません。
永年無料のクレジットカードとしては、通常カードしか選べないことはよくありますが、年会費を支払ってでもステータスが欲しい人にはデメリットです。
以前は「Amazonゴールドカード」が存在していましたが、2021年9月より新規申し込みが停止され、Amazonマスターカードに一本化された経緯があります。
Amazonでの買い物以外のポイント還元率が低い
そしてクレジットカードの良し悪しを決定する大きな要因として、ポイント還元率が常に注目されますが、Amazonマスターカードはどうでしょうか。
Amazonマスターカードは、Amazonでのショッピングでは「プライム会員2%(非会員1.5%)」と、高いポイント還元率になっています。
しかしその他でのショッピングは「1%」という還元率にとどまり、他の特徴のあるクレジットカードに比べ、明らかに見劣りする状況です。
Amazonポイントそのものにデメリットがある
さらにカードの性質とは別に、Amazonのポイントシステムには、他社のポイントシステムと比較した場合のデメリットがいくつか存在します。
Amazonマスターカードと直接の関係はないのですが、ポイントを貯めることもショッピングの1つの楽しみと見た場合に、これは大きなダメージです。
以下にAmazonのポイントシステムにある、デメリットを説明します。
Amazonポイントは他社のポイントや商品券などに交換できない
Amazonのポイントは、他社のポイントや商品券等に、交換する方法が全くありません。
これは例えば競合する楽天市場での楽天ポイントと比較すると、使い道の幅広さにおいては、全く融通の利かない状況にあると言えるでしょう。
Amazonポイントは有効期限が短いので失効しやすい
またAmazonポイントは、有効期限がとても短いため、失効しやすい点が弱点と言えるかもしれません。
Amazonポイントは、付与されたタイミングから1年間の期限が基本とされ、次回に付与ポイントが加算されればそこからまた1年となります。
その他キャンペーンなどで付与される、期間限定ポイントについては、さらに短い期間にしか使えません。
ポイントを使うショッピングをすれば、優先的に期間限定のポイントから消費されますが、注意しておかねば失効しやすいのはデメリットでしょう。
Amazonマスターカードがおすすめなのはどんな人?
ではAmazonマスターカードは、どんな人におすすめなのでしょうか。
これはAmazonで多くのショッピングをするかどうかが、一番大きな分岐点になると言えそうです。
以下に、Amazonマスターカードがおすすめな人の特徴を見ていきましょう。
Amazonヘビーユーザーには一択レベルでおすすめ
Amazonのショッピングのヘビーユーザーにとっては、Amazonマスターカードは、一択レベルでおすすめになります。
というのも、Amazonでのショッピングでは元々、ポイントはあまり集まらない傾向にあるからなのです。
Amazonマスターカードを使って、Amazonでショッピングした場合、「プライム会員2%(非会員1.5%)」のポイント還元になります。
Amazonマスターカードでの決済ならば、そのまますぐにAmazonポイントになりますから、ヘビーユーザーの方には便利となるでしょう。
Prime会員を契約している人
上述したように、Amazon Prime会員の契約をしている人にとっては、Amazonマスターカードは非常におすすめです。
Amazonのショッピングでは、その商品ごとに付与ポイントが設定されていますが、他のショッピングサイトほど大きなポイントではありません。
Amazonのヘビーユーザーの方は、その多くがAmazon Primeの契約をしていると思われますが、会員の方は還元率が「2%」と断然高くなります。
またAmazonポイントが直接付与されますので、ショッピングをする度ごとにポイントが貯まる実感があるでしょう。
年会費のかからないクレジットカードを発行したい人
Amazonマスターカードは、年会費は永年無料ですから、ランニングコストがかからないクレジットカードを探している人にもおすすめです。
Amazon Prime会員になるには会費が必要ですが、カードに関してはランニングコストは一切かかりません。
初年度だけ無料で、あとは年会費がかかるクレジットカードも多数ありますから、年会費が一切かからないAmazonマスターカードはおすすめです。
すぐにクレジットカードを手に入れたい人
Amazonマスターカードは審査が早いことでも良く知られており、最短5分で作成できるケースもある点は、おすすめポイントです。
正式なカード発行に時間を必要とすることもありますが、まずは「テンポラリカード」として、上限3万円まで使うことができます。
審査が早いことも大きなメリットですが、比較的審査に通りやすいとも言われていますので、すぐにクレジットカードを作りたい人にもおすすめです。
Amazonマスターカードをおすすめできないのはどんな人?
では、反対にAmazonマスターカードをおすすめできない人を紹介します。
Amazonをあまり使わない人
Amazonをあまり使わない人には、Amazonマスターカードはあまりおすすめではありません。
Amazonマスターカードは、Amazonでショッピングに特化しているクレジットカードです。
他のショッピングサイトをメインで使っている場合や、実店舗をメインで使っている方は、そちらがメインのクレジットカードの方がおすすめでしょう。
Amazon以外のサイトで多くの買い物をする人
Amazon以外のサイトで、多くのショッピングをする人も、Amazonマスターカードはおすすめできません。
例えば楽天市場でも同じくらいショッピングをするならば、楽天カードでのポイント還元率は大きなものなので、そちらを選んだほうがいいケースが多くあります。
他のクレジットカードでAmazonのショッピングを決済しても、基本のポイント還元率で、0.5%~1%程度はポイントが得られることがほとんどです。
幅広い用途に対応した、特徴のあるクレジットカードが続々と登場していますので、条件を吟味して最適なカード選びをしましょう。
Mastercard以外のブランドのクレジットカードが欲しい人
Amazonマスターカードは、前述しましたが、国際ブランドはMastercardしか選択できません。
他の国際ブランドのVISAやAmerican Express、JCBなどのブランドは選べませんから、その点は注意しましょう。
他の国際ブランドのカードが欲しい人は、別なクレジットカードから、必要なブランドと提携したカードを選んでください。
ゴールド以上のステータスカードを作りたい人
クレジットカードをゴールド以上のステータスにして所持したい人にとって、Amazonマスターカードにはゴールド以上はないため、おすすめできないと言えるでしょう。
例えば空港ラウンジを年に数回以上利用する人にとって、ステータスの高いクレジットカードが、利用価値の高いカードになるケースは多くあります。
また旅行においての高い保証などが自動的に付与されるカードも、ステータス上位のクレジットカードになるため、向かないかもしれません。
まとめ
Amazonマスターカードが危ないと言われるのは単なる風評に過ぎず、多くのフィッシングメールで、Amazonの名が騙られている面からの連想であることがわかりました。
Amazonマスターカードが危ないというのはデマであり、クレジットカードとしてはセキュリティもしっかりとしています。
ただしAmazonマスターカードには他のクレジットカードと比較した場合、いくつかのデメリットが存在することも確かです。
Amazonマスターカードをおすすめできる人とあまりおすすめできない人は、はっきりと区別することができる点を解説しました。
クレジットカードをポイント還元率で選ぶ人も増えてきていますので、ご自身のライフスタイルに合わせて、お得なカード選びをすることをおすすめします。