ゲーミングPCでゲームをしている時に、GPU使用率100%の状態で、PCの動作が重くなったという経験はありませんか。ここでは、グラボ搭載のゲーミングPCなどでGPU使用率が100%と高い原因やGPU使用率の調整やチェック方法についてわかりやすく説明します。
目次
GPUとは?GPU使用率がなぜ気になる?
GPU(Graphics Processing Unit)は画像処理を専用に行うPCの部品です。
最近のPCのディスプレイの性能も向上しており、4K動画や実写のようなアニメがスムーズに描画されます。ゲームなどでは、精緻な画面で臨場感もさらに増して、楽しさもアップです。
PCにはCPUというプログラムなどを実行するユニットが搭載されており、廉価なPCでは画像処理もCPUが行います。しかし、ゲームなど画像処理が重いプログラムでは性能不足で画面がカクついたり、最悪はゲームが動きません。
このため、ゲーミングPCでは、GPUという画像処理専用ユニットを追加で搭載して、CPUの負担を軽くします。
GPUも性能や価格もさまざまで、性能が低いGPUでは、すぐにGPU使用率100%となり、画像処理がもたついてしまいます。このため、ゲームを快適に行うには、CPU使用率と合わせてGPU使用率をチェックすることが必要なのです。
GPUの使用率が100%付近は正常?
みなさんはパソコンでゲームを遊んだり、画像を編集していて、GPU使用率が100%付近になっているといて心配ということもあるでしょう。
以下では、ゲーミングパソコンなどを使用している場合に、GPU使用率が100%付近にはりついてしまう原因やGPU使用率100%と高いのは問題ないかについて説明します。
ゲームなど高負荷動作時ならGPU使用率100%付近は正常
ゲームなどでは、シーンに応じてリアルタイムで画面に映る画像を更新する必要があります。
高解像度の精密な画像であればあるほど、画像を画面に表示するための画像処理には膨大なパワーを要するのです。そのため、きれいで精密な画像を使っているゲームなどでは、画像処理を専用に行うGPUであっても、フルパワーで処理を行う必要があり、GPU使用率100%の状態が継続するのです。
パソコンの全体の動作としては、CPUがゲームの進行に関わる処理を行い、GPUが画面処理を行うことで、ゲームが快適にスムーズに遊べるのです。
したがって、ゲームをバリバリ遊んでいる場合は、GPU使用率が100%に近い状態であることは、パソコンとしては正常な動作なのです。
アイドル時にGPU使用率が高い場合は要注意
アイドル状態でパソコンを使っていない時や、ウェブ閲覧などのあまり負荷がかからない処理を実行しているのに、GPU使用率が100%付近のはりついたままとなってしまうのは、パソコンに異常が発生している可能性もあるので注意してください。
たとえば、以下のような場合によく出くわすようであれば、パソコンの状態をチェックしてみた方がよいかもしれません。
- ゲームを立ち上げてしばらくしてもGPU使用率が100%以下に下がらない、
- ゲーム終了してもGPU使用率100%などの高い値を示したままで、GPU使用率が低下しない
GPU使用率が常に100%を継続する場合のデメリット
Windowsのパソコンは、タスクマネージャーを利用すれば自分のパソコンのGPU使用率がどの程度かをチェックすることが可能です。
GPU使用率のチェックにより、GPU使用率が常に100%を継続している場合には、どのようなデメリットがパソコンにはあるのでしょうか?