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キキクルアプリの機能と使い方!無料で安全を守るための最強ツール

近年、気象災害の頻発により、迅速かつ正確な情報収集が求められています。そんな中、気象庁が提供する「キキクルアプリ」は、無料で利用できる防災ツールとして注目を集めています。

このアプリは、大雨や洪水、土砂災害の危険度をリアルタイムで把握し、適切な避難行動を支援可能です。この記事では、キキクルアプリの機能と使い方を解説していきます。

キキクルアプリとは?

画像:キキクルのスクリーンショット

キキクルアプリは、気象庁が提供する「危険度分布」を基に、大雨や洪水、土砂災害の危険度をリアルタイムで確認できる無料の防災ツールです。キキクルアプリを活用することで、現在地や指定地域の災害リスクを直感的に把握し、適切な避難行動を支援します。

キキクルアプリは、土砂災害、浸水害、洪水災害の危険度を5段階の色分けで地図上に表示します。これにより、ユーザーは自身の周囲でどの程度の危険が迫っているかを一目で確認可能です。

さらに、10分ごとに情報が更新され、最大3時間先までの予測も提供されるため、迅速な避難判断が可能となります。また、キキクルアプリは無料で利用でき、インターネット環境があれば誰でもアクセス可能です。

キキクルアプリはなぜ無料で利用できる?

キキクルアプリが無料で利用できる理由は、気象庁が提供する防災情報を広く国民に周知し、災害時の被害軽減を図るためです。気象庁は、土砂災害、浸水害、洪水災害の危険度をリアルタイムで提供する「危険度分布」を公開しており、これを基にしたアプリも無料で提供されています。

これにより、誰でも手軽に最新の防災情報を入手し、適切な避難行動を取ることが可能です。

キキクルアプリの主な機能

キキクルアプリの主な機能は、災害リスクの早期把握と避難行動の支援に特化しています。気象庁が提供するリアルタイムの「危険度分布」を活用し、土砂災害、浸水害、洪水災害の危険度を5段階で表示することで、現在地や指定地域のリスクを一目で確認できるよう設計されています。

主な機能詳細
危険度分布表示土砂災害、浸水害、洪水災害の危険度を5段階の色分けで地図上に表示し、現在地や指定地域のリスクを直感的に把握可能です。
時間別表示10分ごとの情報更新により、過去6時間から現在までの危険度の推移を確認できます。
ハザードマップ重ね合わせハザードマップと重ね合わせることで、事前に把握している危険箇所とリアルタイムの危険度を同時に比較可能です。
通知サービス協力事業者のアプリを通じて、警戒レベル4相当の危険度が迫った際にプッシュ通知でお知らせが送信されます。

キキクルアプリのダウンロード方法

キキクルアプリは、災害時にリアルタイムで危険度情報を確認できる便利なツールです。アプリのダウンロード方法は非常に簡単で、スマートフォンを持っていれば誰でも無料でインストール可能です。以下に、アプリのダウンロード手順を詳しく解説しているので、初めて利用する方でも安心して導入いただけます。

iPhoneの場合

Phoneでキキクルアプリを無料でダウンロードするには、以下の手順をお試しください。

  1. App Storeを開く:ホーム画面で青いアイコンの「App Store」をタップする
  2. 検索タブを選択:画面下部の「検索」アイコンをタップする
  3. 「キキクル」と入力:検索バーに「キキクル」と入力し、検索してください
  4. アプリを選択:検索結果から「お天気JAPAN - キキクル通知の気象庁公認天気アプリ」を選択
  5. ダウンロード:「入手」ボタンをタップし、必要に応じてApple IDの認証を行う
  6. インストール完了:ダウンロードが完了すると、ホーム画面にアプリが表示される

これで、iPhone上でキキクルアプリを利用できるようになります。

Androidの場合

Androidデバイスでキキクルアプリを無料でダウンロードするには、以下の手順をお試しください。

  1. Google Playストアを開く: ホーム画面から「Playストア」アイコンをタップする
  2. 検索バーに「キキクル」と入力: 画面上部の検索バーに「キキクル」と入力し、検索してください
  3. アプリを選択: 検索結果から「お天気JAPAN - キキクル通知の気象庁公認天気アプリ」を選択
  4. インストール:「インストール」ボタンをタップし、ダウンロードとインストールを開始する
  5. インストール完了: インストールが完了すると、ホーム画面にアプリのアイコンが表示される

これで、Androidデバイス上でキキクルアプリを利用できるようになります。

キキクルの使用方法

キキクルは、気象庁が提供する「危険度分布」を基に、大雨や洪水、土砂災害の危険度をリアルタイムで確認できる無料の防災ツールです。このアプリを活用することで、現在地や指定地域の災害リスクを直感的に把握し、適切な避難行動を支援します。

キキクルの使用方法は以下の通りです。

  1. アクセス方法:スマホやパソコンのブラウザで、気象庁の公式サイトにアクセスし、「危険度分布(キキクル)」のページを開きます。
  2. 地域の選択:地図上で確認したい地域を選択します。地図を拡大・縮小して詳細なエリアを表示できます。
  3. 危険度の確認:地図上に表示される色分けで、各地域の危険度を確認可能です。色の意味は以下の通りです。
    • :災害が発生している可能性が極めて高い状況で、直ちに命を守る行動を取る必要があります。
    • :非常に危険な状況で、避難指示が出されている場合は速やかに避難を開始してください。
    • :警戒が必要な状況で、高齢者や移動に時間がかかる方は避難を開始し、それ以外の方も準備を整えましょう。
    • :注意が必要な状況で、最新の気象情報に注意し、避難準備を進めてください。
    • :危険度が低い状況ですが、引き続き情報に注意を払いましょう。
  4. 情報の更新:キキクルは10分ごとに情報が更新されます。定期的に確認し、最新の情報を把握してください。
  5. 通知サービスの活用:協力事業者のアプリを通じて、危険度が高まった際にプッシュ通知を受け取ることができます。これにより、迅速な避難行動が可能となります。

キキクルを日常的に活用し、最新の防災情報を確認することで、災害時のリスクを最小限に抑え、安全な行動を心がけましょう。

浸水キキクル

キキクルアプリで危険度の色を表す分布は浸水、洪水、土砂などすべて共通ですが、それぞれの意味は少しずつ違ってくるので解説していきます。

キキクルアプリでは大雨による浸水のときにも、色分けで情報を示してくれます。気象庁から大雨警報が出された場合、どこで浸水災害が起こる可能性があるのか、キキクルアプリで確認可能です。

浸水による直接被害だけでなく避難経路の障害にも

浸水が起こると、側溝が水で溢れ道路が冠水してしまったり、家の床下に浸水する恐れがあります。浸水による被害が大きくなると道路が冠水してしまい、避難するときに道路が使用できなくなる恐れや、交通機関を利用できなくなる可能性もあります。

気象庁から警報が出されたら無料のキキクルアプリを用いて、どのような行動をすべきかを見極めましょう。

雨雲レーダーの使い方

雨雲レーダーは、雨雲の動きと今後の雨の予想ができるので、お出かけするときにも役立ちます。キキクルのトップ画面の上にある「キキクル(危険度分布)」をタップすると、雨雲の動きを確認できます。

左が現在の雨雲、右が今後の様子で、拡大縮小もできるので、雨雲の細かい動きもチェック可能です。大雨危険度もチェックできるページがあり、お住まいのエリアに危険が迫っていないかどうかも確認できます。

河川情報の使い方

氾濫しやすい川が近くにある場合は、河川情報を確認し早めの避難が必要です。キキクルのトップ画面から雨雲情報と同じように、「キキクル(危険度分布)」をタップします。

次の画面で「指定河川洪水予報」をタップすると、河川洪水予報を確認可能です。昨今、ゲリラ豪雨のような激しい雨が多く、災害が増えています

河川の場合は、上流で大雨が降ると、短時間で一気に水位が上がるので注意が必要です。

洪水キキクル

洪水キキクルは、大雨による河川の氾濫などによる水害の危険度を色にして表示するものです。大きな河川だけでなく、中小河川の危険度も確認できます。

自身の住んでいる地域で、大小に関わらず河川がある場合には注意しなければいけません。河川はないが、低いところに住居が建てられている場合にも注意が必要です。

もし、住居が河川の近くにあった場合には大雨が起こったときに洪水が起こる可能性を考えてください。河川における危険度はキキクルアプリで表示されますが、常日頃避難できるような準備をしておくことも大切です。

無料のキキクルアプリを利用し、避難の準備をする、避難場所を確認し移動するなど適切な行動が必要です。

土砂キキクル

土砂キキクルは土砂災害が発生する危険度を色で表したもので、5段階の色でその危険度を認識できます。気象庁から大雨や土砂災害警報が出されたら、無料のキキクルアプリを活用して、どの地点で土砂災害が起きているか確認が必要です。

大雨になると浸水、洪水、土砂などの被害が起きる可能性が高まります。土砂災害は家屋の倒壊だけでなく、住宅のライフラインが崩壊してしまう可能性もあります。

無料のキキクルアプリを活用し、自身の住宅周囲の危険を確認し、いつでも避難できるようにすることが大切です。車で移動すればいいと安易に考えるのではなく、早めの行動が重要です。

キキクルの通知サービスは危険度が迫った場合に通知されるプッシュ型サービス

無料のキキクルアプリには、危険度分布のレベル4(紫)で「危険度が高くなっている」と、プッシュ通知で知らせてくれるサービスがあります。住人が避難の判断ができるようにと、サービスが始まりました。

通知は気象庁の協力のもとに民間事業者が実施

この通知サービスは気象庁の協力のもと、5つの事業者(民間業者)が実施しています。無料のキキクルアプリの通知サービスに協力している事業者の中には、Yahoo!ジャパン(大雨危険度でお知らせ)があります。

以上5つの事業者が、それぞれ通知サービスを行っています。

キキクル以外の防災アプリ

キキクル以外にも、防災情報を提供する便利なアプリが数多く存在します。これらのアプリは、それぞれ異なる災害への備えや情報提供の特長を持ち、日常的な防災対策に役立ちます。

以下に、代表的な防災アプリとその機能を紹介しますので、目的に合わせて最適なアプリを活用してください。

防災アラートPRO

防災アラートPROは、日本気象株式会社が提供する防災情報アプリで、地震、豪雨、台風などの情報を配信しています。このアプリは、設定地域の防災速報をいち早くお知らせし、豪雨・雷・竜巻の接近情報をマップで確認できる唯一のコンテンツです。

さらに、最新の防災情報だけでなく、過去の発表履歴や周辺の気象情報も確認できます。

機能詳細
防災情報の提供地震情報、注意報・警報、豪雨予測、落雷予測、竜巻予測、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報、台風の暴風域に入る確率、台風の発生情報など、全9種類の防災情報を提供します。
通知機能防災情報が発表された際に、ポップアップなどで通知設定が可能です。9種類の防災情報の中から、通知が必要なものを選択してください。
HOME画面発表中の防災情報をHOMEで速報表示します。その他にも全国の地震情報や、最新の台風情報、設定地域の気象情報(雨雲レーダー、降水量、気温、風向、風速)を確認可能です。
一覧画面防災情報の発表履歴を情報別に確認でき、発表中の場合は「!」アイコンでわかりやすくお知らせします。

NHKニュース・防災

NHKニュース・防災は、NHKが提供する公式のニュース・防災情報アプリです。このアプリを利用することで、最新のニュースや災害情報を迅速に入手でき、緊急時の適切な行動を支援します。

特に、地震や台風などの自然災害が頻発する日本において、信頼性の高い情報源として多くのユーザーに活用されています。

機能詳細
最新ニュースの提供社会、政治、経済、地域など、NHKが取材した最新ニュースが閲覧可能です。
天気予報現在地や設定地域に応じた天気予報を提供しています。
災害情報のマップ表示雨雲の動き、台風の進路予想、河川の洪水情報、ハザードマップなどを地図上で確認可能です。
気象動画気象キャスターによる動画解説を視聴できます。
警報・注意報の通知特別警報、警報・注意報、地震、津波、台風、避難情報などをプッシュ通知で受け取れます。
ライブ配信お天気カメラや記者会見などのライブ映像を視聴可能です。災害時にはニュース放送の同時提供も行われます。

特務機関NERV防災

特務機関NERV防災アプリは、地震・津波・噴火の速報や土砂災害・浸水害・洪水害の危険度といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信するスマホ用サービスです。

被害が予想される地域に居住する方や訪問者等が的確に状況を認識し、迅速な判断・行動が取れるよう補助する目的で開発されました。

機能詳細
リアルタイム緊急地震速報現在地の震度予想と主要動の到達をカウントダウンする、リアルタイムな緊急地震速報を提供します。
多様な防災情報の配信地震・津波・噴火の速報、気象警報・注意報、土砂災害・浸水害・洪水害キキクル、雨雲レーダー、アメダス、天気予報、台風進路、降灰予報、積雪深、Jアラート(国民保護情報)、ダム放流通知など、さまざまな防災情報をひとつのアプリで受信可能です。
ひと目でわかるデザイン防災気象情報と地図を統合し、ひと目で必要な情報がわかるデザインを採用しています。ホーム画面では、重要度に応じて自動的に情報が並べ替えられます。
日常的に使える機能雨雲レーダーや天気予報、現在の気温や風速・風向(アメダス)、火山灰の降灰予報など、毎日の生活に役立つ情報を確認可能です。
広告なしのクリーンな設計アプリ内に広告や、操作を邪魔するポップアップは一切なく、防災に必要な情報だけ表示されるので便利です。
リアルタイムな情報更新現在地の予想震度や到達までの秒数を表示してくれます。リアルタイムな緊急地震速報、画面を開いておくと自動更新する震度情報や津波情報、1分ごとに自動更新する落雷情報など、更新頻度の高い情報もすぐに反映します。
重要な情報をプッシュ通知 

みんなの防災アプリ

みんなの防災アプリは、愛媛大学と西予市が共同開発した防災・減災支援アプリです。このアプリは、地域住民同士の連携を強化し、災害時の迅速な対応をサポートすることを目的としています。

主な機能として、避難状況の共有、備蓄品の管理、防災計画の作成、防災行政無線の確認などがあり、日常から非常時まで幅広く活用できます。

機能詳細
逃げ遅れゼロ機能地域住民同士で避難状況を共有し、避難の遅れを防ぐことが可能です。事前に住民情報を登録することで、災害時に互いの避難状況を確認できます。
備蓄品管理機能備蓄品の種類、数量、期限、保存場所、写真などを一元管理できます。期限が近づいた備蓄品は赤く表示され、更新忘れを防止可能です。
防災計画(マイタイムライン)作成機能災害ごとに避難計画やチェック項目を登録できます。家族で同一アカウントを利用することで、各自の日常に応じた避難行動を共有できます。
防災行政無線放送確認機能自分の住む地域を選択し、防災行政無線放送の内容を文字や音声で確認可能です。過去の放送内容も再生可能で、見逃した情報の確認に役立ちます。

Yahoo!防災速報

Yahoo!防災速報は、地震や津波、豪雨などの災害情報を迅速に提供する無料の防災アプリです。ユーザーの現在地や指定した地域に関する緊急情報をプッシュ通知で受け取ることができ、災害時の迅速な対応をサポートします。

また、災害マップや防災手帳などの機能を通じて、日常から防災意識を高めることが可能です。

機能詳細
緊急地震速報の通知地震発生時に、震度や震源地などの情報を即座に通知します。
豪雨予報の提供大雨や豪雨の予報を事前に知らせ、適切な対策を促します。
避難情報の配信自治体から発表される避難勧告や指示を、リアルタイムで受信可能です。
災害マップの表示現在地周辺の災害状況や避難所の位置を、地図上で確認できます。
防災手帳の提供災害時の行動マニュアルや備蓄品リストなど、防災に役立つ情報をまとめています。
複数地域の登録現在地に加え、最大3地点までの地域を登録し、それぞれの災害情報を受け取ることが可能です。

まとめ

キキクルアプリは、気象庁が提供する「危険度分布」を基に、大雨や洪水、土砂災害の危険度を5段階の色分けで地図上に表示する無料の防災ツールです。これにより、現在地や指定地域の災害リスクを直感的に把握できます。

さらに、通知機能を活用することで、危険度の高まりをリアルタイムで受け取り、迅速な避難判断が可能となります。日頃からキキクルアプリを活用し、最新の防災情報を確認することで、災害時のリスクを最小限に抑え、安全な行動を心がけましょう。