Kirin710が他のCPUと比べて、優れているものかどうか気になるところですよね。スマホのCPUには様々な種類があり、それぞれ性能が異なります。そこで、あらゆる商品や情報などを膨大なデータから分析して客観的視点で比較できるサイト「versus.com」でKirin710と同時期に発売された他のCPUを比較。どれが優れているCPUであるかを調べてみました。
目次
kirin 710 vs Exynos 9610
Exynos(イクシノス)はサムスンが使用しているCPUで主にギャラクシーなどのハイスペックモデルに使われているCPUです。Kirin710とExynos9610と比べた結果、総合点でKirin710が59点でExynos9610が78点でExynos9610の方が優れていることがわかりました。Exynos9610の方が優れている理由としては、Kirin710と比べて、2nm程小さい半導体サイズであることや、サイズは小さいがメモリチャネルが4つあること、2.56%CPUクロック速度が速いからです。
Kirin 710 vs snapdragon 625
snapdragon(スナップドラゴン)は性能差を決める大事な部品、SoCの名前。SoCはCPUやGPUなどの部品の集合体で、性能が高ければ高いほど動作が速いです。日本で販売されるスマホを製造するほとんどのメーカーはsnapdragonを採用しています。800シリーズは超高性能でその分高価となり、一方400〜600台は負荷の高い操作には向かないが、安価という違いがあります。
まず、Kirin710とsnapdragon625を比べた結果、総合点でKirin710が59点でsnapdragon625が63点でsnapdragonの方が若干優れていることがわかりました。snapdragon625の方が優れている理由は、2.56%程早いCPUクロック速度です。ただし、Kirin710の方が優れているのは、snapdragon625より1267Hzほど早いRAM速度や、2nmほど小さい半導体チップが使われている部分です。全体的にはsnapdragonの方がスコアは高いですが、大きく大差はないでしょう。
Kirin 710 vs snapdragon 665
次にKirin710とsnapdragon665を比較。総合点でKirin710が59点でsnapdragon665が67点の8点差でsnapdragon665の方が優れていることがわかりました。その理由はメモリの容量がKirin710と比べて2GBほど大きいことと、半導体のサイズが1nm程小さいことです。一方、CPUクロック速度とRAM速度はKirin710の方が優れていることがわかります。
Kirin 710 vs snapdragon 675
最後に、Kirin710とsnapdragon675を比べた結果、総合点でsnapdragon675の方が優れていることがわかりました。その理由は半導体サイズが1nm程小さいこと、メモリがKirin710と比べて2GBほど大きいこと、アウトオブオーダー実行を備えていることです。一方、Kirin710の方が優れているのは、9.86%程早いCPUクロック速度と200MHzほど高いRAM速度、NXビットを持っている点が挙げられます。
【2022年最新】Kirin710が搭載されている機種
かつて2020年、アメリカで安全保障上の脅威になる可能性から、通信機器を排除する動きによってHUAWEIは機器やサービスの購入・利用が禁止されました。この動きによって、それまでHUAWEI製品で使用されてきたOSであるAndroidの使用ができなくなりました。その後、スマホ、タブレット販売のシェアは激減。日本では2020年以降発売のHUAWEI製のスマホやタブレットはほとんど販売されていません。
そんな背景がありますが、HUAWEI製スマホやタブレットの性能が良いことに変わりありません。
次に2023年2月現在販売されている、Kirin710が搭載されているHuaweiのスマホやタブレットをご紹介します。
【スマホ】Huawei P30 lite
HUAWEI P30 liteのサイズはディスプレイサイズが6.15インチ。4GB RAMに64GB ROMの大容量メモリでゲームや動画もサクサク動作します。カメラの性能はAIトリプルカメラが採用されており最大2400万画素で画質の良さが特徴です。Android9.0を搭載しデュアルSIM対応です。指紋認証、顔認証の認識もスムーズであり日常使いや快適なゲームプレイに十分のスペックです。