Googleマップではルート検索の他に、地点間の距離を経路を測定する機能があります。ルート検索では図れなかった細かい距離も測れる便利な機能です。
この記事では、Googleマップで地点間の距離を測定する方法や、ポイントを追加して複雑なルートの距離を測定する方法などを解説します。
Googleマップで指定エリアの面積を測定する方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Googleマップで距離を測定する方法
Googleマップでは地点間の距離を測定することが可能です。
スマートフォンとパソコンなど、デバイスによって少し変わりますが、基本的な操作方法は同じです。
ここでは、使用するデバイスごとに、Googleマップで距離を測定する基本的な方法を説明します。
スマホのGoogleマップで距離を測定(iPhone、Android共通)
Googleマップのナビゲーションでルート検索をすると距離が表示されますが、これは実際のルート間の距離です。
ルートの距離ではなく、地点間の距離を測定したい場合に使えるのが「距離を測定」という機能です。この機能はiPhoneでもAndroidスマホでも使えます。
Googleマップアプリを起動し、始点となる場所を長押しするとメニューが表示されます。
スマートフォンのGoogleマップで距離を測定する手順は以下のとおりです。
- 距離を測定したい地点を長押し
- 指定地点の説明画面を上にスワイプ(Androidの場合はタップ)
- 表示される「距離を測定」をタップ(上記画像を参照)
- 始点と終点を示す丸と直線定規のような線が表示される(下画像を参照)
- マップを動かして終点を設定する
- 終点のポイント上に距離が表示される(画像の場合は2.95km)
スマートフォンで測定する場合は、終点が画面中央に固定されるため、マップを動かして始点からの距離を求めたいポイントまで画面を動かしてください。
PCブラウザ版で距離を測定する方法
次に、PCで距離を測定する手順は以下のとおりです。
- Googleマップ上で距離を測定したい経路のスタート地点にカーソルを合わせて右クリック
- 右クリックメニューの「距離を測定」を選択(上画像参照)
- 終点を示す黒丸が表示される
- ポイントを計測したいポイントまで動かす
- 地点間の距離が表示される(下画像参照)
距離測定を終了する場合は、距離測定ウインドウのバツマークをクリックしてください。
Googleマップで測定できるもの
Googleマップには地点間距離の測定以外にも、さまざまな機能が搭載されています。
ルート検索(カーナビなど)機能では、ルートを実際に通行した場合の走行距離を測定できます。経由地を追加することで、連続した距離の測定も可能です。
ここでは、Googleマップで測定できるものについて紹介します。
地点間の直線距離
Googleマップの「距離を測定」機能では、指定した地点間で直線距離の測定が可能です。
ルート検索が実際の走行距離であるのに対し、距離測定では、任意のポイント間の「直線距離」を計測します。
地点間距離を行う詳しい手順は、上記にて詳しく解説しています。
経由地を追加して連続の距離測定も可能
Googleマップのナビでは、経由地を追加して連続したルートの距離を調べたり、概算の所要時間を調べたりすることが可能です。
複数の経由地を追加するには、以下の手順で行います。
- ルート検索開始
- 目的地を選択した後、左下の「経路」アイコンをタップ
- メニュー(⋮)から「経由地を追加」を選択
- 経由地を追加
経由地は最大9か所(最終目的地含む)まで追加可能で、こればスマートフォンもパソコンも同様です。
経由地の順序を変更するには、地点を長押ししてドラッグで順番を調整します。
Googleマップで複雑なルートの距離を測定する手順
Googleマップで計測できる距離は、2点間だけではありません。複数の点を指定して複雑な経路の距離を測定することも可能です。
測定ポイントを増やすには、スマートフォンでは、距離計測モードで画面右下に表示される「+」アイコン(地点を追加)をタップします。
パソコンの場合は、距離計測モード中にマップ上をクリックすると、ポイントが追加されていきます。地点ポイントはいくつでも追加できます。
地図上の任意の場所をクリックして、測定する経路を作成すると、画面下部にキロメートル(km)で表示されます。この方法を使えば、より複雑な距離の測定が可能です。
Googleマップの距離測定についての注意点
ここまで紹介してきたように、Googleマップではルートの距離だけでなく地点間の距離を測定できて便利です。
しかし、Googleマップを使って距離を測定するときに知っておきたい注意点もあります。
- 測定の正確さ
- 誤差が出やすいケース
以上についても紹介します。
Googleマップの距離測定の正確さ
Googleマップの距離測定は、かなり正確です。陸上競技場の100mトラックを測定して、約0.2%の誤差しかなかったという報告もあります。
しかし、これらは誤差が出やすいケースを回避して計測した場合と考えられます。
実際のGoogleマップ距離計測では、実際の距離とは大きな誤差が生じる場合があるため、数値を過信しすぎないことが肝心です。
Googleマップで測定した距離に誤差が出やすいケース
しかし、Googleマップの距離測定では、実際の距離と誤差が生じることもあります。
誤差が出やすい原因の一つは「地形」です。Googleマップは直線距離を測定するため、微妙な地形の変化は反映されないこともあります。
平坦な場所では比較的正確ですが、山間部や高低差のある場所では誤差が大きくなる可能性があります。
また曲線の多いルートでは、実際の移動距離より短く表示されることもあり、高層ビルや地下では位置情報の精度が落ちる可能性が高いです。
また、Googleの地図データが実際の情報を反映していない(最新ではない)場合にも、測定距離に誤差が生じる場合があります。
Googleマップを使って面積を測定する方法(パソコンのみ)
Googleマップでは距離だけでなく、面積を計算することも可能です。
計測したい領域をポイントで囲うことで、多角形の面積を計算してくれる機能があります。(上記画像参照)
ただし、面積測定が使えるのはPCブラウザ版のGoogleマップのみです。スマートフォンのアプリでは利用できません。
PCブラウザ版で面積を測定する方法
PCブラウザ版のGoogleマップで、面積を測定する手順は次のとおりです。
- Googleマップ上で面積を求めたいエリアの囲み線の開始点にカーソルを合わせて右クリック
- 右クリックメニューの「距離を測定」を選択
- 「距離を測定」を選択
- ポイントを追加して、面積を測定したいエリアを囲う
- 開始点と終点が重なると総面積が表示される(上記画像参照)
追加ポイントの数に制限はありません。点を多くするほど正確な面積が測定できます。
実際の面積とズレが生じる理由
Googleマップで測定した面積が、そのエリアの公式サイトなどに示されている面積と大きくずれが生じる場合があります。
その原因は、公式サイトなどに示されている面積と、マップ上で囲んだエリアの大きさが異なっている場合が多いようです。
例えば、東京ドームの面積を測定する場合、Googleマップ上の東京ドームの建物を囲んで計測します。しかし、公式サイトに表示されている面積は東京ドームの立地する敷地全体の面積です。
Googleマップで測定した面積は、参考程度にするのが無難です。
まとめ
Googleマップで距離を測定する方法を紹介しました。Googleマップではルート距離だけでなく、任意の地点間の距離も測定できます。
スマートフォンのアプリでもパソコンと同様の機能が使えるため、より手軽に測定が可能です。
Googleマップの距離測定の精度はかなり正確ですが、どうしても誤差は生じます。場合によっては、実際の距離を大きく異なる可能性もあります。
そのため、公式の調査などに用いることはおすすめできません。あくまで目安としての利用にとどめましょう。