050で始まる電話番号から電話がかかってきて戸惑った経験のある方が多いです。050で始まる電話番号は迷惑電話なのか検索する方法を紹介します。また050plusなどに代表される番号を安全に取得し、通話料無料になるかけ方の実例を詳細に解説します。
この記事の目次
050で始まる電話番号の正体は「IP電話」
まず050で始まる電話番号の正体とは「IP電話」です。
050で始まる電話番号からかかってきたら、それは「IP電話」からかかってきたと断定してよいでしょう。
IP電話とは?
ではIP電話とはいったい何なのかを見ていきます。
IP電話とはIP(インターネットプロトコル)という通信方式を利用した電話サービスのことです。つまりはインターネットに接続して、その回線上の「パケット」に音声をのせて届ける通話方式です。
従来の普通の固定電話であれば、基地局を経由して相手に声を届ける電話方式です。しかしIP電話はメールと同じように、音声をデジタル変換して相手方へと声を届けます。
またIP電話には種類があり
- NTTの「ひかり電話」などの「0AB-J型」と「050型」という電話番号が割り当てられるタイプ
- LINEやスカイプのように電話番号が割り当てられないタイプ
の2つに分けられています。
私たちの多くが普段使っている「LINE電話」などもIP電話の一種です。
IP電話の特徴
ではIP電話の特徴を見ていきましょう。
特徴としては
- 大手キャリアの電話プランより圧倒的に通話量が安い
- 国際電話を安く簡単に使うことができる
- 同じ050で始まる電話番号を複数の端末で使用できる
などがあります。
大手キャリアの場合は、通話のオプションに加入していない場合、電話の際に30秒あたりで20円くらいかかってしまいます。
しかし050番号のIP電話の場合は、固定電話へですと30秒当たり8.8円(税込み)でかけることができたりと、安価な通話料金が享受できます。
さらには月額料金も0円から使えるタイプもあるので、電話をしなければほとんど費用は発生しません。
また同じ050で始まる電話番号を、複数端末で使用できるのも特徴です。
専用のアプリをダウンロードするだけでiPhoneやAndroidなどで使用可能です。
スマホ2台持ちである場合に、これは重宝します。
メリットとデメリット
ではメリットとデメリットを見ていきましょう。
IP電話にはメリットとデメリットが当然ですがあります。
まずメリットは
- ネット回線を利用するので一律料金
- 基本料金が安い
- 扱い方はほとんど固定電話と同じ
などがあります。
何より料金が安いことが最も大きなメリットとなります。
さらには固定電話からIP電話に変えたとしても携帯機自体は問題なく使えるようになっています。
回線を変えずとも使えるのでかなり便利です。
次にデメリットは
- フリーダイヤルや110番などは使えない
- 通話中に途切れることがある
- 停電中はほぼ使えない
があります。
そして多くのIP電話は、フリーダイヤルの番号にかけることができません。
しかも緊急電話番号にはかけることができないので非常事態で電話をかけることができません。
ですからIP電話オンリーな場合には、公衆電話を使うなど緊急の対応が必要となります。
またIP電話は電波での送受信ではなく、常にネット回線のパケットを必要としますから停電時には「不通」が多くなります。
上記のように、「非常事態」の際は困ってしまうことがあります。
050で始まる電話番号は迷惑電話?危ない?
では本題の050で始まる電話番号は迷惑電話なのでしょうか。
050で始まる電話番号は迷惑電話なのであれば出ないほうが得策と言えますが、実態はどうなのでしょう。
勧誘やセールスが多い
まずは勧誘やセールスが多いです。
050は誰でも使えるIP電話なので勧誘やセールスに使われます。電話に出てみると勧誘やセールスの場合が多くあるでしょう。
050で始まる電話番号は、市街局番を持った固定電話番号や携帯の090、080、070番号よりも信用度が低いという言い方もできます。
さらには050で始まる電話番号は、docomo、AU、ソフトバンクなどキャリア大手以外で取り扱っている業者が非常に多いです。
このため契約の審査が甘い傾向にあるのことから、危険性が高めだと捉えることもできます。