非通知ワン切りの目的は電話番号調べや営業などほぼ全て迷惑電話だということがわかります。また深夜時間帯の着信が多いなどの被害に警察が対応してくれるか事例を紹介します。非通知ワン切りを着信拒否にする手順説明と、簡単に届出が受理されにくい現状についてを解説します。
目次
非通知でワン切り電話を行う目的は電話番号の情報調査
非通知ワン切り電話がいきなり深夜の時間帯にかかってきたという経験をした方は多くいるようです。こちらからは全く無用な上に、深夜に電話が鳴ることは迷惑行為そのものです。
非通知でワン切りしてくる目的とは一体何なのか、またなぜに何回も同じようにかかってくるのか、それらの正体を徹底的に探っていきます。
また、非通知ワン切りによる迷惑行為の被害に関して、警察に通報してその後対応してくれるのかも気になります。非通知ワン切りに関する多くの疑問を検証していきます。
迷惑な非通知ワン切りは悪徳会社による犯罪にあたるのでは?
非通知ワン切りが、実は単なる「間違い電話」だったということもよくあります。特に深夜の時間帯に酒に酔って、間違い電話をしてしまうことはあり得ることです。
しかし何度も非通知でワン切りしてくる行為は、個人ではなく企業が目的をもって行っているものと推測できます。
相手は情報収集会社?
非通知ワン切りの電話をかけてくる相手の正体は、一般的に見て情報収集目的の企業ではないかと推測されています。
情報収集企業が非通知ワン切り電話をかける理由は、コール音で電話番号が使われているか判定をするからです。
「普通の呼び出し」、「通話中」、「電源OFF」、「電話番号は現在使われていない」など、電話番号が今どのような状態にあるのかを確かめるのです。
このような方法で反応を確かめ、活きた電話番号のデータを他社に売買譲渡する目的で、その売買されたデータは企業がどう扱うのかという目的は様々なようです。
犯罪にあたるのでは?
非通知ワン切りの電話をかけて、その反応から電話番号の状態を確かめ、結果データを売買するなど非常に怪しげな犯罪を匂わせるようでもあります。
しかしこの行為は、現状の法整備では「限りなくグレー」なゾーンであり、日本に制定された法律下では取り締まることが困難なのです。
非通知ワン切りで応答を確認して得た「電話番号」のデータを売買する、という行為は卑劣ではあります。しかし法律で取り締まるもの対象としては際どく、その被害を訴えても取り締まれないのが現状です。
なぜ受理されないの?
ではなぜ被害を訴えたとしても取り締まり切れないのか、それは電話番号がどう利用されているかの情報を扱っているだけで、直接の個人情報侵害には抵触しないからです。
仮に電話番号が不特定多数の外部に漏れ、何らかの被害を被っているのならば被害届が受理される可能性はあるでしょう。
しかし基本的な考え方として、そのような直接の被害がない場合には、被害届が受理される可能性は極めて低い、もしくは受理されないと見なしてもいいようです。
電話番号の使用情報を無作為に収集し他社に販売することが目的
非通知ワン切りの電話をかけてくる相手とは、情報の収集会社とだと言われますが、その実体は明らかになっていないケースがほとんどです。
非通知ワン切りの電話をかけてくる相手とは、情報収集目的がメインだという程度で、その実態を特定することは非常に困難です。
売買の対象となるということは、その収集した電話番号のデータには価値があるということに他ならず、非通知ワン切り電話をかける企業はこれを商材にしていると見ていいでしょう。
どんな会社が買っているのか
では逆に、その非通知ワン切り電話で収集された電話番号に関するデータを「購入」する会社とは、どんな企業なのでしょうか。
これについては業界・業種的には、不動産関連企業、カード関連会社、また金融関係の機関に売り渡されていると言われます。
そのデータは勧誘電話目的のためであり、不動産のローンの借り換え、カード新規作成の案内、資金の借り入れなどの勧誘で使うために売買されるのではと言われています。
悪徳業者に利用される可能性も
不動産関連の企業、カード関連会社、また金融系機関などであれば、それほど悪意をもって利用されることもないかもしれません。
しかしこの非通知ワン切りで得られたデータの活用方法として恐ろしいのは、その「活きた」電話番号リストが悪徳業者に売買譲渡されているのかという可能性です。
悪徳業者にそのデータが渡ってしまうと、リスト上の人にはどんな被害があり得るのかは後ほど詳しく解説していきます。
着信拒否は可能なのか
非通知ワン切りの電話がどのような目的であろうと、かかって来た当人には極めて迷惑なものです。非通知ワン切り電話を、着信拒否するためにはどのようにしたら良いでしょうか。
着信拒否にする方法は、固定電話や携帯キャリア各社によっても異なるので、後ほど詳細を解説します。
ご自身が使っているキャリアでの着信拒否の方法を確認し、着信拒否をする準備を行い、非通知ワン切りの電話を着信拒否で撃退しましょう。
通話料金発生防止のため電話を取りづらい深夜帯にかかってくることが多い
非通知ワン切り電話は、深夜の時間帯にかかってくるケースが多いようですが、それはなぜでしょうか。
通常わたしたちはスマホの利用に関しては、音量は最小限にするか「オフ」にして入眠するという人が多いようです。
スマホの音量が下がっていれば、持ち主の対応は当然遅くなります。つまり意図的に「電話を取りにくい」時間帯を狙うのです。
電話はオフにできない
スマホに関して言えば、通話を「オフ」にする、あるいはシャットダウンまでして入眠する人はごく少数でしょう。SNSなどは通知「オフ」にして寝る方は多いのですが。
非通知ワン切り電話の狙いは、相手に電話に「出て欲しい」わけではなく、これはむしろ逆なのです。電話に出てしまう前に、その電話番号が現在「使われて」いるかどうかだけの情報が欲しいのです。
多くの人が眠っている、深夜から朝方にかけての時間帯をわざわざ狙う理由は、次に述べるあきれるほど身勝手な事情があるのです。
ただで情報収集するのが目的
なぜ非通知ワン切りの電話が、深夜から朝方の時間帯にかかってくるかの「主な理由」とは、「通話料金がかからないようにするため」なのです。
非通知ワン切りの電話のはずなのに、相手方がもしも電話をとってしまえば、かけた側には当然「通話料金」がかかります。
非通知ワン切りをするような企業・業者は、ひたすら「ただで」情報を集めたいのです。ですから意図的に相手が電話に出ないであろう時間帯を狙い、通話料金をかけずにコール後の情報を集めているのです。
収集されている主な情報
非通知ワン切りの電話では、どのような情報を収集しているのでしょう。不動産関連の企業などが勧誘をするために電話をするのですから、現在使われている番号でなければ全く意味がありません。
情報収集の会社は非通知ワン切りで、コール音がどう鳴るかだけを確認しているのです。
コール後に返ってくる反応は、「通常に着信」、「通話中」、「電源オフ」、「現在使われていない」、「お客様の都合により出られない」という5つに絞られるでしょう。
5つの反応のうち3つの反応が使える番号だと判断される
この5つの反応の中で、使える番号だと判断されるのは「通常に着信」、「通話中」、「電源オフ」の3つの反応です。
「現在使われていない」番号に電話をかけても意味ないですし、「お客様の都合により出られない」番号もまた出られない可能性が高いでしょう。
勧誘の段階では、繋がる電話番号だけが欲しいわけですから、この3つの属性の電話番号だけを収集します。情報収集会社は勧誘に都合の良い、この電話番号データだけを集めて売買譲渡するという仕組みです。
その他の非通知ワン切り電話がかかってくる理由・目的
非通知ワン切りの電話がかかってくる理由と目的には、情報収集会社の業務だけということもないのです。非通知ワン切りには、これらのほかの目的の可能性があります。
以下では、どのような目的や理由が考えられるか紹介していきます。
非通知ワン切り電話でお困りの方は、情報収集会社以外での、どんな用件で非通知ワン切りがかかってくるのか、ぜひ参考にしてください。
①嫌がらせ
非通知ワン切りの電話をかけてくる相手は、あなたに何かの恨みがあったりして嫌がらせ目的でかけてきているのだという可能性が考えられます。
通話には出にくい非通知ワン切りの電話を何度もかけることで、精神的なダメージと苦痛を与えようとしているのかもしれません。
このようなケースでは「逆恨み」や、「嫉妬」も多くあるようです。いわゆる「ストーカー」的な人物によるものも含まれます。
②現在利用されている電話番号なのかを探る
これは情報収集会社のやっていることと、内容はほぼ同じなのですが、その電話番号が「現在使われている」のかどうかを知るために、非通知ワン切りの電話をかけていることも考えられます。
例えば、別れた彼女や彼氏のスマホの番号が残っていたとして、自分とは知られずにかけたいような場合です。普通にかけてしまえば、こちらの番号が通知されるので、それを避けようとするのです。
あらたまって電話をかけたいが、使われているかいないかを事前に知りたいというようなケースです。