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FX自動売買詐欺の見分け方や被害時の対応方法を手口と共に解説

最近FXを使った詐欺が増えているようです。特に自動売買ツールを利用した詐欺が増えています。本記事では詐欺か詐欺ではないかの見分け方や手口に対する対処法を分かりやすく解説していきますので、投資を始めようと思われる方は参考になさってください。

 

それ自体は詐欺でも違法でもないFXの自動売買

プログラムが設定した条件で自動で売買を行う仕組みのことを自動売買といいます。
最近、FX(外国為替保証金取引)の自動売買を利用した詐欺が増えているようです。しかし、FXの自動売買自体は詐欺ではないのです。
むしろPCをじっと見ていることがないのでFX自動売買を行いたいと思う人も多いでしょう。
ですからFX自動売買のシステムを利用すること自体は違法ではありません。
FX自動売買システムを儲かるからと高額で買わせたりする人がいるのです。そういった詐欺が増えているので気をつけなければいけません。

必ず稼げるわけではないFXの自動売買

金融庁に登録されている日本国内の自動売買システムであれば疑う必要はありませんが、絶対に稼げると保証されているわけではありません。
しかし、FX自動売買で詐欺をしようとする人は絶対に稼げるなどと言って勧めてきます。
FX自動売買システムには複雑な設定があるので、そこで詐欺が発生してしまうのです。
特に初心者の場合はそういったシステムが分かっていないため詐欺に騙されてしまいます。
ですから有料のFX自動売買を購入するときには注意しなければなりません。

FX自動売買を使うことに向いている人

FX自動売買ツールを使うことが向いている人というのはどういう人でしょうか。
まずは長期目線で見ることができる人、投資をする金銭的にも余裕がある人が向いています。
取引のルールを自動に任せたい、トレードにあまり時間をかけずに仕事や家庭を優先したいという人に向いているのです。
やはり1番は金銭的余裕がある人でしょう。
金銭的に余裕があり、かつ、できれば増やしたいという人であれば自動売買ツールを利用するのがいいでしょう。

FX自動売買を使うことに向いていない人

では、逆にFX自動売買ツールを使用するのに向いていない人というのはどういう人でしょうか。
向いている人と真逆な人でしょう。例えば長期間ではなく、すぐに結果を出したい、すぐに稼ぎたいと思う人。
金銭的に余裕がない、数千円からFXを始めたいなどと思う人はまったく向いていません。
さらに、すぐに結果を出したいので長期的に構えることができない、長期の投資を待つことができない人はFX自動売買ツールを使用することに向いていません。
自分は向いているかいないかを判断し、FX自動売買ツールを使用できるかを判断するのがいいでしょう。

自動売買の一般的な利益率を知ることで避ける詐欺被害

まずはFX自動売買ツールにおける一般的な利益を知ることが詐欺被害に遭わないことになります。
FXとは外国為替保証金取引のことですが、一般的に90日以上運営すると勝率が91%であるというのが外為オンラインが2022年に発表したものになります。
ただし、これは100万円以上の運用資金によるものです。
これを知っておけば100万円以下で30日以下で100%稼げると言われたら、詐欺である、嘘だと見抜くことができるでしょう。

国内の一般的な自動売買の利益率

一般的にFX自動売買ツールでの利益利率は約35%だそうです。
このこともきちんと把握しておきましょう。
そして、国内のFX自動売買ツールを使用することが安全なのです。わざわざ海外の高額なFX自動売買を購入しなくてもいいので、そういったものを勧められた場合は詐欺であることを疑いましょう。

FX自動売買の詐欺の手口

FXにおける自動売買ツールの詐欺はどのように行われるのでしょうか。
代表的な詐欺の手口をまとたので、参考にしてください。
FX自動売買ツール詐欺手口①性能をごまかし高額で販売する
FX自動売買ツール詐欺手口②ネット、SNSによる誇大広告
FX自動売買ツール詐欺手口③出入金、クーリングオフに対応してくれない
FX自動売買ツール詐欺手口④突然音信不通になる

性能をごまかして自動売買ツールを高額で販売

ひとつめはFXの自動販売ツールの販売です。
本来は無料で入手できるツールなのに、性能をごまかして高額で購入させようとします。
性能がよくないというより、いい加減なものなので利益が出るはずもありません。そして購入するかどうかを迷っていると、今なら割引されていて大変お得です、今購入しないと売り切れになってしまいます、などの言葉で焦りを煽り販売するのです。
何十万円もするツールを買ったのはいいが、お金を振り込んでツール自体が提供されない場合もあるので注意が必要です。

ネットやSNSでの過剰投稿や誇大広告

FXはスマホやパソコンでネット上で取引をしています。
ですから、ネットやSNSで獲物を探し、ツールにまかせているだけで大金持ちになれるなどの誇大広告で関心を引こうとするのです。
誇大広告と知らずにクリックしてしまうと、今度は100%稼げます、これで大金持ちになりました、といういかにもそのツールで成功したような画像を見せられます。
本当に大丈夫なのかな?と思わせないように景気のいい言葉を見せるのです。
SNSでこのような広告を見てもクリックしないようにしましょう。

煙に巻いて対応しない入出金やクーリングオフ

詐欺の常套手段ともいえる手口ですが、詐欺に遭ってしまったと分かってもクーリングオフなどはできなくなってしまいます。
自動売買ツールを購入するときにはお金を振り込まなくてはいけません。
そしてFXの取引のために元金を振り込まなくてはいけなくなりますが、そのお金も返ってくるとは思えません。
結局は何もできずに泣き寝入りになってしまうのです。
そうならないためにも、詐欺の手口を見抜く必要があります。

ある日突然の音信不通

さらに恐ろしいのは何度か金銭を振り込んでいたら、突然連絡が来なくなってしまうことです。
電話もメールでも連絡ができなくなってしまったら、打つ手がありません。
海外の自動売買ツールなどに多い手口なので、高額なFX自動売買ツールには気をつけましょう。

FX自動売買詐欺の見分け方

FX自動売買ツールの詐欺に遭わないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
そのためにはこちらが正しい見分け方をしなくてはいけません。
どのようなものに注意すべきかの見分け方は以下の5つです。
①知人や友達から突然連絡がくる
②派手な画像や誇大広告
③フォワードテストチェックをする
④口コミや評判を自分で調べる
⑤高額な自動売買ツールには注意

 知人・友達からの突然の連絡

SNS上で知人や友人から連絡がくるとき、その人から投資の話を持ちかけられたらまず怪しみましょう。
自動売買だから簡単だ、大金持ちになれるなどの言葉で誘惑してきますが、その言葉を信じてはいけません。
知らない人ならまだしも、知人なのだから自分を騙したりしないという思い込みが危険を招きます。
例え知人からの紹介でもきっぱり断る勇気を持ちましょう。

 派手な画像・心地よい謳い文句

このような詐欺は食いつきが大事なので、誇大広告とも思える画像などで誘惑してきます。
何もしなくてもお金を稼ぐことができるなどというのは、ちょっと考えれば嘘だと分かりそうですが、自動売買だからできると思ってしまうのです。
SNSでのこんなに儲かりました、などという宣伝や画像は信じてはいけません。

フォワードテストチェック

短期間でお金が儲かるなどという話を信じてしまわないために、フォワードテストをしてみましょう。
利益になる有効性があるのかを試してみる必要があります。
フォワードテストはデモ口座で行うことが可能なので、お金をかけずにチェックができるのです。

口コミや評判のリサーチ

ネットを使うことで自動売買ツールのことを知ったのなら、同じようにネットで口コミやそのツールのリサーチをしなければなりません。
調べているうちにFXの自動売買ツールによる詐欺被害を知ることもできるでしょう。
詐欺をするほうはそうしないように即決させようとしてくるはずですが、調べる時間を与えないというのがおかしいと考えましょう。

高額な自動売買ツールは無視

最終的に言えることは自動売買ツールは無料でも使用できるのに、高額で購入しなければならないということは詐欺と考えなければいけないということです。
多分詐欺をするほうは、ある程度出資をしなければ利益は出ないと言ってくるかもしれませんが、そういう話を聞く前に自分で調査することも必要です。
おいしい話を信用せず、自分で調べることを怠ってはいけません。

FX自動売買の詐欺に遭ってしまった際の対処法

FX自動売買詐欺に遭ってしまったら泣き寝入りするしかないのでしょうか。
入金してしまったお金が完全に戻ってくることは保証できませんが、自分のような被害者を出さないようにはできるはずです。
一方、詐欺に遭ってしまったが誰に相談すればいいか分からない、そんなときに利用できるところを5つ紹介していきましょう。
相談できる機関①適格消費者団体
相談できる機関②消費者生活センター
相談できる機関③弁護士
相談できる機関④警察の相談窓口
相談できる機関⑤金融庁

適格消費者団体

不特定多数の人々の利益を守るために差止請求権を行使できる消費者団体のことを「適格消費者団体」と言います。
消費者のために被害の回復を求めることができるのも特徴です。
裁判の結果次第では詐欺を働いた責任者から消費者に支払われることも期待できます。
詳しくはこちらをご覧ください。
適格消費者団体(全国の適格消費者団体一覧)

消費者生活センター

国民生活センターの中には消費者ホットラインがあります。
自動売買ツールだけでなく、これは詐欺かな?と疑いを持ったときには消費者ホットラインに連絡してみましょう。
188(イヤヤ)ここに連絡することで、近くの消費者生活相談窓口を紹介してくれます。
最初から自分が住んでいる都道府県の消費生活センターに連絡するのも可能です。
ここではこのような詐欺にあったというような事例が載っているので、日頃からどんな手口が行われているかを見てみましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
消費者ホットライン

弁護士

弁護士というと敷居が高いイメージがあり、経費がかかりそうということから避けてしまいがちです。
しかし、無料で相談を受けているところもあるので、紹介していきましょう。
法テラスは国が設立したところであり、収入が少ない人が相談できる総合案内所になっています。
収入が一定以下の人が無料相談を受けられるので、収入が一定以上ある人は相談を受けられません。
詳しくはこちらをご覧ください。
法テラス(公式サイト)

都道府県によって、無料で法律の相談を行っています。
各都道府県のホームページに記載がありますので、その中の説明に沿って相談をする運びになります。
まずは、自分が住んでいる所のホームページを参照してください。

警察の相談窓口

無料に受けられる窓口として警察にも相談窓口が設置されています。
(♯9110)に電話をすると電話をかけた地域の警察本部にある相談窓口につながるのです。
相談をすると、内容によって専門の担当部署を紹介されることもあります。
110と違うところは、110は緊急の通報ダイヤルですが、この通報ダイヤルに電話をしてしまうと、本当に緊急のダイヤルが繋がらない恐れがありうるのです。
そこで、緊急ではないが警察に相談したいダイヤルとして(♯9110)が設けられています。
大まかな流れとしては不安を取り除いてくれ、その後法テラスや消費生活センターなどに引き継ぎをしてくれます。

金融庁

FXの詐欺に遭ってしまった場合、金融庁の金融サービス利用者相談室というのが設けられているので、そこへ相談するのもいいでしょう。
登録をしていない自動売買を使用して「必ず儲かるから」などという相談が多くされています。
また、ここでは相談のほかに、情報提供も受け付けているので、怪しい広告を見かけたら情報を提供するのもいいでしょう。
詐欺の被害を少しでも少なくできればいいですね。
詳しくはこちらをご覧ください。
金融サービス利用者相談室

まとめ

FXの自動売買で稼げるという文言を見たときには、それをそのまま信じないようにしましょう。また、自動売買ツールは無料でも使用できるので、それを高額で売りつけられそうになったらきっぱり断りましょう。