自治体にとって、住民や地域とのコミュニケーションは地域の発展のために欠かせない要素だといえます。しかしこれはそう簡単なことではありません。この自治体の地域とのコミュニケーションにおける課題を解決する助けになるのが「GroupairPlus」というアプリです。
目次
「GroupairPlus」とは??
「自治体と住民をつなぐ音声コミュニケーションサービス GroupairPlus」は音声伝達を特徴とし、地域情報の完全伝達による防災対策と、地域コミュニケーションの活性化を実現するためのスマートフォンアプリサービスです。最適な機能群をパッケージングして、その自治体専用アプリとして提供してくれます。
さらに、地域単位、行政区単位での区長等に地域への発信権限を与えることで、自治体内の各地域コミュニケーションの活性化を促し、双方向コミュニケーションが可能な仕組みによって、地域の公助・共助・自助を促進する働きもあります。
その他、自治体のなかで地域を盛り上げる各種団体を公式グループに指定し、
グループに参加を希望する住民に向けて発信できる仕組みも標準で搭載していて、
平時から市町村内のあらゆる地域情報が集まるアプリを実現することができます。
「GroupairPlus」の特徴
開発した株式会社J-WAVE iさんによると、一般的な防災アプリ等と比較して平時活用を重視する点がこのアプリの特徴とのことです。
生活に密着したアプリとなることで、住民への普及につながり、災害時にもご活用いただけるアプリを目指すことができると考えているそうです。
以下に機能面の特徴を具体的に紹介します。
グループ機能によるメッシュ配信
地区・行政区など、自治体の階層構造の管理者(区長さんなど)や、地域を盛り上げる様々な団体に発信権限を与え、管轄住民などへの情報発信を可能にする機能を持っています。平時から地域内全域のきめ細かい情報が集まるアプリにすることで、住民の利用定着が見込め、災害時にも住民にとって一番身近で、きめ細かい情報が集まるアプリとなることが期待できます。
自動再生機能
音声情報受信時にAndroidOS搭載端末では自動で音声が流れ出す設定が可能です。
ガラケー対応
いまでも保有者の多い従来型携帯電話にも対応することで、多くの方へ公平に情報を伝達することができます。
「GroupairPlus」開発のきっかけ
このアプリを開発した株式会社J-WAVE iさんは東京のFMラジオ局「J-WAVE 81.3FM」の100%子会社です。
もともとはGroupairというコンシューマー向けの「音声コミュニケーションアプリ」を展開していたそうです。
このアプリは趣味や家族などのグループを作成してメンバー招待を行い、グループ内で音声のやりとりをしたり、スケジュール共有を行ったりする簡単なグループウェアでした。
このアプリにおける音声コミュニケーションという点、そしてグループ内で情報をシェアするという点、この2点に対して熊本県山鹿市が着目し、
個別のカスタマイズについての問い合わせを受けたことが自治体事業進出へのきっかけになったそうです。
その後、要望をヒアリングしながら山鹿市の課題に最適化させたアプリが「やまがメイト」としてリリースされました。
この山鹿市との縁、そしてその事例にすぐに着目した千葉県勝浦市との縁が自治体ソリューション事業の精力的な展開のきっかけになったそうです。
その後、これらのアプリで詰め込んだ機能等をGroupairPlusというソリューション名でパッケージ化して展開しているとのことです。
いくつもの自治体が活用している
2015年10月に熊本県山鹿市での「やまがメイト」リリースを第一弾として、第二弾で千葉県勝浦市「かつうらメイト」を展開したのに続き、
この春には長野県上伊那郡箕輪町様、長野県佐久市様へのアプリ提供を開始して、現在計4つの自治体で利用されているそうです。
地域によって学校や地区における連絡網や地域団体や警察での活用など、様々な利用方法で活用されているそうです。
「GroupairPlus」おすすめポイント&こんな自治体におすすめ
最後に、GroupairPlusのどんなポイントがおすすめなのか、またどんな自治体に特におすすめできるのかを紹介します。
おすすめポイント
おすすめポイント1:防災行政情報の完全伝達
住民の方がお手持ちの端末で音声情報を繰り返し聞くことができるため、防災無線の聞き逃し等を防ぐことができます。
おすすめポイント2:地域活性化、交流人口増加
地域内のコミュニケーションを活性化する仕組みにより、「●●メイトで情報を見た」「区長が使うというから●●メイトに入った」「お悔やみは●●メイトで知った」というようにアプリ名を住民の共通言語として浸透させられます。
おすすめポイント3:デジタルデバイドへの貢献
複雑な機能群が搭載されていますが、高齢者でも使いやすい簡易な設計を心がけているそうです。「スワイプ」などスマホならではの操作は必要なく、画面内のボタンを “押して”いくことで使える設計となっています。またガラケーでも使えるなど、「スマホを住民に教育する」のではなくスマホに抵抗のある方も含め多くの方が親しめることをポリシーに作られているそうです。