手順②テキストを入力する
テキストファイルが作成できたら、パッチファイルにするためのテキストを入力していきます。内容は理解できなくても大丈夫ですので、とりあえず下記の2行をテキストファイルに書き込みましょう。
- DEL /F /A /Q \\?\%1
- RD /S /Q \\?\%1
手順③ファイルの拡張子を表示して.batに変更する
指定のテキストが入力できたら、ファイルの拡張子の変更を行います。テキストファイルにカーソルを合わせて右クリックした後に、「名前の変更」を選択。その後、ファイル目の末尾を「.txt」から「.bat」に書き換えます。これで、ファイルを削除するためのパッチファイルは完成です。
手順④テキストに消せないフォルダをドラッグ&ドロップする
いよいよファイルの削除パートに移ります。完成したパッチファイルに、消去したファイルやフォルダをパッチファイルの上にドラッグアンドドロップ。すると、ドラッグアンドドロップしたファイルやフォルダが消えるはずです。
特殊なファイル/フォルダが消えない時の対処法
「Windows old」や「thums db」といったフォルダは普通に削除するだけでは消せない仕様になっています。本項ではそのような特殊ファイルやフォルダが消せない場合の対処法について紹介。特殊なファイルやフォルダを消したい方は必見です。
”Windows old"フォルダの削除方法
「Windows old」と聞いて身に覚えがある方もいるかもしれません。消すことができない謎のフォルダとしてよく噂になっている「Windows old」を消したい方は以下の手順を試してみてください。
- エクスプローラーからPCを選ぶ
- 「Cドライブ」にカーソルを合わせて右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ディスクのクリーンアップ」を選択
- 「システムファイルのクリーンアップ」を選択
- 「以前のWindowsのインストール」を選択
なお、「Windows.old」はOSを構成するためのデータが入ったフォルダです。容量は大きいですが、Windows7など過去のWindowsOSに変更したくなった場合に使いますので、過去のバージョンのWindowsを利用したい方は注意してください。
”thumbs db"フォルダの削除方法
フォルダの中にある画像を縮小して表示したときに役に立つのが「thumbs db」です。このフォルダに縮小した画像ファイルが保存されることで、次に画像を表示するときの速度が高まります。次はそんな「thums db」フォルダの削除方法を解説していきます。
”thumbs db”を無効にして削除する手順
1つ目の方法は「tumbs.db」を無効にした後に削除するという方法です。ファイル作成を無効にするには以下の手順を踏んでください。
- 「エクスプローラー」を選ぶ
- 「表示」を選ぶ
- 「オプション」を開く
- 「表示」を選ぶ
- 「詳細設定」にある「縮小版は表示しない」という欄のチェックを外す
- 「適用」をクリック
”thumbs db”を個別に削除する手順
ファイルを個別に消去していく場合は次の手順を踏みながら消去してみてください。
- エイクスプローラーを開き「表示」を選択
- 「詳細設定」を選択
- 「隠しドライブを表示しない」についているマークを外す
- 「適用」をクリック
- ウインドウを閉じる
- 「thumbs.db」を削除する
”TEMP”フォルダ/”TMP”ファイルの削除方法
Windowsでは「temp」や「tmp」と呼ばれる自動で作られるフォルダやファイルがあり、これらも削除できないものとして有名なファイルのひとつ。重要なファイルのようにも見えますが、ほとんどが勝手に消えてしまうようなデータのため、消しても大丈夫です。tempファイルを消去するための手順は以下の通り。
- 「システム」を選択
- 「ストレージ」を選択
- スイッチをオンにする
- 「ストレージセンサーを構成する」を選択
- 期間を設定する
- 「今すぐクリーンアップ」をクリック
- 問題がなければtmpファイルが削除できる
”Pagefile.sys/Hiberfil.sys”の削除方法
「Pagefile.sys」と「Hiberfil.sys」も容量の大きなファイルで勝手に数GB使っていることもあります。消したとしても再び生成されるので困っている方も多いはずです。それぞれのファイルの消し方が異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
Pagefile.sysの消し方
Pagefile.sysは、仮想メモリで使用されるページファイルのことで、物理メモリで処理しきれなかった場合に使われます。しかし、Pagefile.sysが利用されると物理メモリに比べて非常に遅くなってしまうため、メモリに余裕がある方は削除した方が良いでしょう。Pagefile.sysを削除するまでの流れは以下の通りです。
- 「システム」を選択
- 「システムの詳細設定」を選択
- 「設定」を選択
- 「詳細設定」を選択
- 仮想メモリにある「変更」を選択
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のマークを外す
- 「システムドライブ」を選ぶ
- 「ページングファイルなし」にマークする
- 「今すぐ再起動」を選択
Hiberfil.sysの消し方
Hiberfil.sysはPCを休止状態にした際のシステム上のデータを預けておくためのファイル。こちらも初期設定では消去後に何度も作成されてしまうため、消去したい場合は以下の手順を踏む必要があります。
- 「WindowsPowerShell」を選ぶ
- 「powercfg.exe -h off」を実行
- 「WindowsPowerShell」を閉じる
無料で使える強制削除ソフト
ここからは無料で使える強制削除ソフトを紹介していきます。ファイル強制削除ソフトというのは、その名の通り、ファイルやフォルダを無理やり削除するというもの。Windows標準機能ではどうしても消せないような方や、すぐにファイルを消したいという方におすすめです。
強制削除ソフト①Wise Force Deletor
無料かつ日本語に対応している強制削除ソフト。インターフェースがわかりやすいため、誰にでも使いやすく、どんどんファイルを消去することができます。XPから10まで幅広いOSで動くことが特徴です。
強制削除ソフト②Unlocker
ロック機能によって削除できないものや名前が変えられないものなど、ロックのかかったファイルやフォルダのロックを解除することができるアプリケーション。複数ファイルの削除に対応しているなど使い勝手も良好です。
強制削除ソフト③LockHunter
無料で使えるロックされているファイルの原因となるプロセスを特定してくれるソフト。消せないファイルが削除できるようになり、サクサク快適に作業を進められるようになります。
強制削除ソフト④NoVirusThanks File Governor
ファイルに関する不具合を解決できる無料削除ソフト。消せないファイルの削除だけでなく、名前の変更などの機能も備え付けてあります。ただ日本語には対応しておらず、英語版しかない点には注意が必要です。