「iPhoneの録画時間に制限はある?」「iPhoneで長時間ビデオ撮影したい」という方必見です。今回は、iPhoneの録画時間の制限や注意点を解説します。バッテリーや容量不足に悩んでいる方向けに、iPhoneで長時間録画できるおすすめアプリもまとめました。
目次
システム的にはiPhoneの録画時間に制限はない
iPhoneで画面録画などの撮影を行っていると、「画面収録は次の理由により保存できませんでした:-5831」というようなエラー表示が出て、動画が保存できないことがあります。
この動画の保存に失敗した原因は、録画時間の制限があるからだと思われがちですが、Appleの公式サイトには録画時間の制限に関する記載はありません。そのため、システム的にはiPhoneの録画時間に制限はないと言えます。動画撮影を停止しないかぎり、録画は続けられるというわけです。
ただし、iPhoneの容量やバッテリーが不足していると、録画時間に制限がかかってしまいます。2つの制限の要因について、見ていきましょう。
制限の要因①iPhoneの容量不足
iPhoneで画面録画する場合に必要な容量は、1分あたり20~25MB。2時間の場合は2~3GB程度の容量が必要とされています。
そのため、iPhoneの空き容量が録画ファイルよりも少ない状態だと、そもそも動画が保存できないので録画時間に制限がかかってしまうのです。
iPhoneで録画する際は、事前に容量を確認したり不要なデータを削除したりして、容量を確保しておきましょう。
iPhoneの容量を確認する方法
iPhoneの空き容量を確認する方法は、以下の通りです。
- ホーム画面から設定アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップする
- 「使用可能」欄を確認する
「使用可能」欄では、現在の空き容量がGB(ギガバイト)で表示されます。2、3時間撮影する場合は、5GB程度は容量を確保しておくと安心です。
容量不足を解消する方法
iPhoneの容量不足を解消する方法は、主に以下の4つがあります。
- 不要な画像や動画、音楽を削除する
- 使用頻度の低いアプリを削除する
- LINEやsafariのキャッシュを削除する
- Googleフォトなどのクラウドサービスを利用する
以下の記事でも、iPhoneの容量不足を増やしたり節約したりする方法について解説しています。参考にしてみてください。
制限の要因②バッテリー不足
iPhoneのバッテリーが不足していると、録画時間に制限がかかります。
15分程度の動画を撮影したたけでも、端末によっては5~10%ほどのバッテリーが消費されるので、長時間録画する場合は特にバッテリー残量がどのくらいあるかを確認しながら行いましょう。
バッテリー不足を解消する方法
バッテリー不足を解消する方法は、主に以下の3つです。
- 録画中に画面の明るさを落とす
- 充電しながら録画する
- 長時間録画できるアプリを利用する
実は、バッテリーの消費は、画面の明るさを調節するだけで節約できます。画面の明るさを50%落とすと、バッテリーの消費も半分に抑えることが可能です。そのため、もうすぐバッテリーが切れそうな状況になったら、少し画面を暗くして延命するという手も有効です。
ちなみに、バッテリー不足で録画が止まった場合は、iPhoneの電源が切れる直前までの動画が保存されます。容量不足の時のように、撮影した動画が丸ごとなくなってしまうのは避けられるので安心です。
外出先で録画したい場合は、モバイルバッテリーをつなぎながら録画すると良いでしょう。おすすめのiPhone向けモバイルバッテリーについては、以下の記事で紹介しています。
ただし、充電しながら録画する際の注意点もあるので、次の章で確認してください。
iPhoneの録画時間が長時間になる場合の注意点
iPhoneで長時間録画する場合に2つの注意点があります。
- 動画編集ソフトのコーデックを確認する
- 充電しながらの録画はバッテリー寿命を縮ませる可能性あり
以上の注意点を、詳しく順番に解説していきます。
注意点①動画編集ソフトのコーデックを確認する
注意点の1つめは、動画編集ソフトのコーデックを確認すること。
iPhoneでは、カメラ撮影のフォーマットを「高効率」もしくは「相互性優位」から選択可能です。
「高効率」で録画した場合、動画はHEVC(H.265)という形式で保存されます。一方の「相互性優位」で撮影した場合は、H.264という一般的な動画フォーマットで保存されます。
HEVC(H.265)形式は、H.264形式よりも動画の容量を抑えられるのが魅力です。しかし、動画編集ソフトによってはHEVC(H.265)形式に対応していないため、フォーマットを変換しないと動画を読み込むことができません。
また、コーディックといって自動変換機能が実装されている動画編集ソフトもありますが、動画が長すぎると読み込みエラーを起こす可能性もあります。
そのため、録画した動画をPCに送ったり、動画編集ソフトを使ったりする予定がある方は、事前に動画編集ソフトがiPhoneの保存形式に対応しているか確認しておくのが安心です。
注意点②充電しながらの録画はバッテリー寿命を縮ませる可能性あり
バッテリー不足を解消する方法として、充電しながら録画することをご紹介しましたが、バッテリーの寿命が縮まる可能性があることも注意点として挙げられます。
そもそもiPhoneのバッテリーは、リチウムイオンポリマーを主な素材にしています。このリチウムイオンポリマーを使ったバッテリーは、45度以上の環境で長時間充電すると、性能が低下してしまうのが特徴です。
充電中に録画すると、iPhoneの温度が上昇するのは避けられません。直射日光が当たるような場所で録画したり、グラフィックを駆使したゲーム画面を録画したりすると、特にiPhone本体が高温になるでしょう。
バッテリーの寿命が一気に縮まるだけでなく、iPhoneが高温になっていることが原因で録画が中断される恐れもあるため、充電しながらの録画は十分に気を付けてください。