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Eyeware Beamとは?特徴と使い方をご紹介

もう一つ、オンラインゲームでの使い方をご紹介します。

それは、ヘッドトラッキングを使って、カメラのアングルを調節する機能です。

ヘッドトラッキングによって、頭の動きを認識することで、ヘッドセットなどの専用の機械なしに没入感あふれるゲームプレイが楽しめます。

VRは、ヘッドセットをつけることで、頭の動きをセンサーが感知し、目の前の映像を変化させますが、この『Eyeware Beam』は、ヘッドセットなしで、スマートフォンを机などに置いたままでも楽しむことができます。

ヘッドセットなしに、頭の動きに合わせて画面が動いているのが分かるでしょうか。オンラインゲームのなかでも、シミュレーションゲームなどの一人称視点のゲームでは、より直感的で自然なカメラワークを楽しめるようです。

使い方④ウェブカメラとして使用する【ウェブ会議】

最後に、ウェブ会議での使い方です。

iPhoneのカメラを、ウェブカメラとして使用する機能になります。トラッキング機能で、どこからでもユーザーを捉えることができ、Zoom、Skype、Google Meetなどのビデオ会議システムで使えるようです。

このご時世、オンライン会議の需要が高まり、ウェブカメラが家電量販店などから在庫がなくなるということが相次ぎました。最近は供給も落ち着いてきていますが、発言者を追いかけてくれるようなものは、値が張るものも少なくありません。

参加する機会の多くなってきているウェブ会議の際、アプリを入れるだけで簡単に自分をトラッキングしてくれるウェブカメラに早変わりです。

公式リリースの前に試す方法

ここからは、この『Eyeware Beam』をインストールする方法をご説明していきます。

初めに少しご説明しましたが、このアプリはまだ一般公開されていません。そのため、App store等からインストールすることは出来ません。

しかし、このアプリを試す方法があります。それは、テスターとして利用する方法です。

現在、公式サイトから申請をすると、プライベートベータ版のテスターになることができます。

公式サイトにアクセスし、ページの下の方に進むと、名前やEメールアドレスを入力するフォームが出てきます。以下の内容を入力して申請してください。

  • 名前
  • 電子メールアドレス
  • 組織
  • 『Eyeware Beam』をどこで知ったか
  • 『Eyeware Beam』をどのように使うか
  • ラップトップPC(ノートPC)を使うか[全く/時々/定期的に/常に]
  • 該当するボックスにチェック[FaceIDのiPhone、iPadであるか/androidに対応したら通知が欲しい/Macを保有している/WindowsPCを保有している/ユーザー調査の参加を希望]
  • Name
  • Email address
  • Organization
  • How did you hear about us?
  • How will you use Beam?
  • I use a laptop for gaming or streaming[Never/Sometimes/Regularly/Always]
  • Select the boxes that apply[I have-/Notify me-/I have a Mac/I have a Windows/I am interested]

アイトラッキング・ヘッドトラッキングを利用した別の例

ここまで『Eyeware Beam』のご紹介をしてきましたが、最後にアイトラッキング・ヘッドトラッキングを利用した別のサービスを二つご紹介します。

【別の例】①マイクロソフト『Eyes First』

まず、マイクロソフト社が発表している『Eyes Firstというゲームシリーズです。

この「Eyes First」シリーズは、発話や体を動かすことに困難のある障がい者向けのゲームシリーズです。視線だけでゲーム内の操作をすることができ、ALSなどの筋肉萎縮でも眼球の筋肉は影響を受けにくいとされているなかで、ゲームで楽しく視線制御を学ぶことを目的としています。

この視線認識は、アイトラッキングに対応する「Tobii」のアイトラッカーなどの対応するデバイスが必要になるようです。

【別の例】②ETHチューリッヒ「通知タイミングを最適化するアルゴリズム」

こちらは、ETH(スイス連邦工科大)チューリッヒ校が開発した、日常的に画面と視線の動きを記録するアイトラッキングシステムになります。

『Eyeware Beam』同様、内カメラとセンサーのみでトラッキングできるため、専用のデバイスは必要ありません。もし、ご自身のスマホに導入すれば、画面を見ている時間、頻度、タイミングなどを計測することで、スマホ側が適切なタイミングで通知を設定してくれるようです。

まとめ

今回は、iPhoneやiPadのカメラで、アイトラッキング・ヘッドトラッキングシステムを導入できるアプリ『Eyeware Beam』をご紹介しました。

ソーシャルメディア、シュミレーションゲーム、ウェブカメラで非常に便利なアプリになっていることが分かっていただけたでしょうか。

体験してみたい方は、ぜひプライベートベータ版のトライアルに参加してみて下さい。外部カメラを必要としないトラッキングシステムは、革新的で便利なものだと言えます。ぜひチェックしてみてください。