海外でiPhoneの充電をするときは、「電圧」と「プラグの形状」に注意が必要です。
日本で購入したiPhoneの充電アダプタ(Apple純正品)がそのまま使えるのは、アメリカやカナダ、台湾やタイなどです。
日本とコンセントの形状や電圧が違う国では、変換プラグや変圧器が必要になる場合もあります。
この記事では、海外でiPhoneの充電をするときの注意点や、また海外で使えるモバイルバッテリーの紹介をしています。
目次
海外でiPhoneの充電をするときの注意点
海外でiPhoneを充電するときには、次の点に注意が必要です。
- 電圧
- プラグ形状
これらが適合していないと、正しくiPhoneが充電できません。
プラグの形状はともかく(違うと差し込めないわけですが)、電圧が対応していない充電アダプタを使うと、最悪の場合iPhoneが故障してしまうこともあります。使う前に十分注意しましょう。
電圧の違い
海外では国によってコンセントの電圧が異なります。日本のコンセントは100Vですが、アメリカは120V、イギリスは230Vです。
ほとんどの国は、日本よりも電圧が高いことを覚えておきましょう。
iPhoneを購入したときについてくる(Apple純正の)充電器は、100-240Vに対応しています。そのため、そのままで使えると考えて構いません。しかし、念のために充電アダプタの側面に記載されている電圧を確認してから充電しましょう。
コンセントの「プラグ形状」の違い
私たちが当たり前に使っているコンセントですが、「プラグ形状」が国によって異なります。日本と異なる形状のコンセントが使われている国も多いのです。
例えば、アメリカは日本と同じAタイプですが、イギリスはGタイプ、オーストラリアではOタイプという、それぞれ異なるプラグ形状が採用されています。
電圧だけでなく、コンセントのプラグ形状に対応している充電アダプタを使う必要があります。
日本と同じ充電器が対応している国と、その条件について
日本のコンセントのプラグは「Aタイプ」と呼ばれる形状です。
同じタイプのプラグを採用している国には、以下のような国があります。
- アメリカ合衆国
- 北米(カナダ、メキシコなど)
- 中南米(コスタリカ、コロンビアなど)
- 台湾
- タイ
これらの国は、コンセントの形状が同じであるため、日本で使っていたのと同じ充電器がそのまま挿入できます。
ただし、電圧はそれぞれの国ごとに違うため、注意が必要です。対応していない電圧の充電器を使用すると、最悪故障してしまう可能性もあります。
日本と同じACアダプタを使うための条件
充電器のアダプタには様々な種類があり、対応している機器を使うことが必要です。(特に電圧には注意)
ちなみに、iPhone付属の充電アダプタは、全世界の電圧に対応しています。Apple純正品であれば(プラグ形状さえ合えば)どの国でも問題なく使えます。
純正品でないものを使う場合、その充電器が使用できるかどうか、見分けるための基準は以下です。
- 電圧が100~240V(ボルト)の範囲内(大きい分には問題ない)
- 周波数が50Hzか60Hz
- 差込プラグの形状がAタイプ(日本と同じ)
以上を満たしているアダプタなら、純正品でなくても使用可能です。
海外の「電圧」と「プラグ形状」一覧
世界の国々のコンセントは、プラグ形状が様々です。
細かく分けると200種類以上といわれますが、主要なタイプはA・B・BF・B3・C・SE・O・O2 の8種類です。
行く予定の国で使用されている電圧とプラグタイプを確認し、タイプにあったプラグを持つ充電アダプタを準備しておきましょう。
事前に分からない場合などは、「マルチタイプの変換プラグ」というものが売っていますので、それを購入しておくとよいでしょう。
各国の電圧とコンセントのプラグのタイプ一覧です。
国名 | 電圧 | プラグのタイプ |
---|---|---|
アメリカ | 120 V | A |
ハワイ | 120 V | A |
グアム | 120 V / 240 V | A / BF / O |
オーストラリア | 240 V / 250 V | O |
フランス | 127 V / 230 V | A / C / O / SE |
ドイツ | 127 V / 230 V | A / C / SE |
韓国 | 110 V / 220 V | A / C / SE |
タイ | 110 V / 220 V | A / B / B3 / BF / C |
中国 | 110 V / 220 V | A / B / B3 / BF C / O / O2 / SE |
純正アダプタは「海外でも利用可能」
Apple純正品の充電アダプタの対応電圧は100~240Vです。(日本などで購入できるもの)
この電圧の範囲は「全世界対応」を意味します。
たとえば、アメリカのコンセント電圧は主に「110〜120 V 」です。イギリスは230〜240V。日本の100Vをはじめ、イギリスなどの240Vの国や地域まで、すべての国と地域に対応しています。
屋内にコンセントがあるような環境の国であれば、ほとんどの国と地域に対応しています。
差し込みプラグの形状に注意
充電アダプタの注意点は、電圧だけではありません。もう一つが「差し込みプラグの形状」です。これが違うとiPhoneを充電することができません。
プラグ形状が違う国でiPhoneなどを充電するためには、新たに対応するプラグを持つアダプタを購入するか、変換プラグを使う必要があります。
さまざまな国のプラグに変換できる「マルチタイプ」という変換アダプタがあるので、ひとつ購入しておくと便利です。
変換アダプタは、安い物もありますが、故障などのリスクが高いといわれます。多少値段が高くても、信用できる製品を購入しておくことをおすすめします。
変換プラグには変圧機能も付いており、延長コード代わりにもなるので便利です。
海外でもモバイルバッテリーは使えるの?
モバイルバッテリーは、電源のない場所でも使えます。外出先や旅行先でスマートフォンの電池が切れそうになったときにも、モバイルバッテリーがあれば安心です。
海外でも、日本と同じようにモバイルバッテリーが使えます。ただし、iPhoneを充電するときと同様に「電圧」と「差し込みプラグ」の形状が対応しているかを確認しましょう。
充電器に記載されている電圧を確認するには、「INPUT」や「入力」、または「輸入」と書かれた部分の数字に注目してください。「100~240V」と記載があれば問題なく使えます。
対応電圧以上の国で充電すると、モバイルバッテリーが発熱したり、火災の可能性もあります。十分に注意してから使いましょう。
海外にモバイルバッテリーを持ち込む際の注意点
モバイルバッテリーは、預け入れの荷物にはできません。
モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が内蔵されているため、危険物として扱われます。そのため、スーツケースなどに入れて預け入れることはできません。
荷物検査時に申告の上、必ず「手荷物」として機内に持ち込みましょう。
また、モバイルバッテリーのワット時定格量が101Wh以上、また約27,027mAhを超えるものは、持ち込み荷物としても認められません。(航空法による規定)
まとめ
海外でiPhoneなどの充電をするときには「電圧」と「プラグ形状」に注意しましょう。
Apple純正の充電アダプタ(100〜240V)なら、全世界の電圧に対応しているので、プラグの形状が同じであれば、そのまま使うことができます。
プラグ形状が違う国では、「変換プラグ」を使うことで純正アダプタで充電できます。
モバイルバッテリーを使う際にも、入力電圧などに注意しましょう。