Googleの地図サービス「Googleマップ」は、ドライブルートや電車の乗り換えなどを詳細に検索できる便利なアプリです。
車ルートの検索で表示される高速料金は概算(たまにズレているときもある)ですが、マップと一緒に利用できるため便利です。
Googleマップで高速料金が表示されないときの対処法や、ETC料金との切り替え方法など、Googleマップを使うときに知っておきたいことを紹介します。
目次
Googleマップとは
旅行先までのルートを検索したり、レストランなどを調べたりする際に人気の「Googleマップ」は、たくさんの方に利用されています。
パソコン、スマホ、タブレットといったデバイスで専用のアプリやブラウザから利用でき、Googleアカウントでログインしておけば、どのデバイスからも情報の連携が可能です。
マップは220か国以上の国と地域を網羅し、スポット情報など何億という情報を利用できます。
GPSナビのほか、交通量や交通機関に関する情報なども最新情報をリアルタイムで入手できる点も魅力です。
Googleマップのルートに高速料金が表示
Googleマップの車ルートの検索結果に、高速料金や有料道路の料金が表示されるようになったのは、2022年4月のアップデートからです。
無料で使えるアプリで、ここまで機能が充実している地図・ナビサービスは他にないでしょう。徒歩や電車の乗り換えにも対応しています。
国内の利用シェアは1位となっています。
車ルート検索に追加された機能が「高速料金の表示」です。
設定は不要
Googleマップで高速料金を表示するために、設定などをする必要は特にありません。
通常のルート検索をすると、車ルートの結果に高速料金が表示されます。
ただし、詳細設定で「高速道路を使う」がオフになっていると、高速ルートは表示されません。
ちなみにデフォルトでは、「有料道路を使わない」がオフです。
ETC料金と一般料金の切り替えが可能
Googleマップの高速料金表示は、ETC料金と一般料金の切り替えが可能です。(一部表示されない地域もあります)
切り替えるには「通行証料金を表示」をオンにします。
料金表示の切り替え方法
- Googleマップのトップページの右上にある自分のアイコンをタップ
- Android版アプリでは「
- 「通行証料金を表示」をオン
目的地を入力して料金表示を切り替える方法
- 目的地を入力してルート検索
- 表示された車ルートの「移動オプション」を選択
- 下にある「通行証料金を表示」をオン
「通行証料金を表示」をオンにすると、ETC利用時の料金が表示されるようになり、オフにすると、ETCを使わない一般料金が表示されます。
デフォルトではオフになっています。
軽自動車や特殊車両などの料金の詳細設定はできない
Googleマップで表示される高速料金は普通乗用車の金額のみです。軽自動車や中型トラックなどの「車種区分料金」は反映されません。
そのため、一般車区分以外の車(軽自動やトラック)の高速料金を知りたいときは、一般料金から自分で計算する必要があります。
たとえば軽自動車の場合、普通乗用車の約0.8倍、中型トラックの場合は、約1.2倍です。
Googleマップで高速料金が表示されない3つの原因
Googleマップの車ルート検索で高速料金が表示されないときには、いくつか原因が考えられます。
調べたルートに有料道路がない場合や、ナビの設定で表示されないようになっているなどです。
それぞれ詳しく解説します。
料金表示の対象外のルートの場合
検索したルートが料金表示の「対象外」になっていると、料金は表示されません。
原因として考えられるのは、そのルートで使える有料道路がない場合や、一般ルート(下道)で行った方が早い場合などです。
また、実際には有効な有料道路があるがまだGoogleマップに反映されないない(開通直後など)ケースも考えられます。
高速道路を使わない設定になっている
ナビの設定が「高速/有料道路を使わない」になっていると、一般道路のみのルートが表示されます。そのため高速料金は表示されません。
デフォルトでこの設定はオフになっていますが、オンにするとこの設定は保存される場合が多いようです。
料金を表示したいときは、再び「高速/有料道路を使わない」設定をオフにしてください。
使っているアプリのバージョンが古い
今となってはあまり考えられないケースですが、アプリのバージョンが古い場合、高速料金が表示されない可能性があります。
数年前にインストールしたきり一度も使っていないといったケースです。
アプリは常に最新バージョンにしておきましょう。
対象エリアがサービス対象外
Googleマップで高速道路の料金が表示されない場合、そのエリアがサービス対象外という可能性もあります。
日本やアメリカ、インドなどの有料道路が網羅されていますが、こうしたエリアから外れている国や地域では、高速道路の料金が表示されないのです。
Googleマップで高速料金が表示されない時の対処方法
Googleマップで高速料金が知りたいのに表示されない場合の対処法の紹介です。
ナビ設定をすれば表示されるようになるケースがほとんどですが、その他の原因の場合は別の対応が必要となります。
高速道路を使う設定にする
まずは「有料道路を使わない」の項目をオフにしましょう。
- Googleマップのアカウントのアイコンをタップ
- 設定
- ナビ(Androidでは「ナビ設定」)
- メニューにある「有料道路を使わない」と「高速道路を使わない」のトグルスイッチをオフに切りかえる
デフォルトではオフになっていますが、一度オンにすると設定が保存されます。
Googleマップのアプリをアップデートする
アプリのバージョンが古いと、正確な高速料金が表示されない可能性があります。
Googleマップのアプリが最新でない場合は、アップデートしましょう。
iPhoneなどでは通常は自動で更新されますが、設定などで手動更新になっていることもあります。
その他の方法
上記の方法(高速道路を使う設定、アプリのアップデート)を試しても料金が表示されない場合には、アプリの再インストールやキャッシュの削除をしてみましょう。
再インストールするには、一度Googleマップのアプリを削除(アンインストール)して、再度アプリストアからダウンロード&インストールすればOKです。
iPhone で Google マップのキャッシュを削除するには、次の手順に従います。
iPhoneでGoogleマップのキャッシュを削除する方法
- 「Google マップ」アプリを開く
- 検索欄の横にある Google アカウントのアイコンをタップ
- メニューの「設定」を選択
- 「概要、利用規約、プライバシー」をタップ
- 「アプリのデータを消去」を選択
- 「OK」をタップ
Googleマップで高速料金を確認する際の2つの注意点
では、Googleマップで高速料金を確認する際に覚えておきたい注意点を2つご紹介します。
料金は「概算」、正しくない場合もある
Googleマップに表示される料金は、実際とは異なる可能性があります。
高速道路や有料道路の料金は「概算」です。
料金は不正確な場合もあります。
目安として「だいたいこのくらいの料金」くらいに考えて、過度に信用しないようにしましょう。
また、Googleマップは軽自動車やトラックの料金には対応していません。
地域・設定によって表示に影響することもある
地域や設定が異なると、高速料金の表示にも影響が出てきます。
高速料金は国や地域によって高速道路のシステムや料金体系が違うため、Googleマップ上で表示が異なることもあります。
また一部の地域では高速料金が公開されていないため、表示できないのです。
高速道路の建設、料金体系の変更などが頻繁なエリアでは、正確な情報の提供ができません。
Googleマップでパソコンに高速料金を表示させる方法
Googleマップをパソコンで利用する際、高速料金を表示させる方法を知っておきましょう。
Googleマップの高速料金をパソコンで表示させる方法
- パソコンでGoogleマップを開く
- ルートをクリック
- 地図上で出発地・目的地、もしくは住所や場所名を入力
- 移動手段を選択 車に選択することで高速料金が自動的に表示される
車の経路は車両向けとなっており、基本的に「自動車優先道路」が表示されます。
原付や125㏄以下のオートバイで移動する際には経路オプションを「有料道路と高速道路を使わない」を選択するようにしましょう。
Googleマップの高速料金表示へのQ&A
Q:Googleマップの高速料金表示は時間で異なる?
A:経路を「深夜帯」で検索すると割引適用の高速料金が表示されます。
ETCを利用している場合、NEXCO東日本管理の高速道路では0時から4時まで30%の割引です。そのためGoogleマップでも時間帯によって高速料金の表示が変わってきます。
Q:一番安い高速料金を探すことは可能?
A:複数ある経路から一番安いルートを探せます。
Googleマップではいくつかのルートが表示され、チョイスによって高速料金に差が出ます。
安い順で経路を検索することはできませんので、表示されたルートから、どのルートが安いか検討してください。
高速料金を確認できるおすすめアプリ
Googleマップの他にも、便利な地図アプリがあります。
Yahoo! カーナビ、ドライブサポーター、ポータブルスマイリングロード、movLink、iHighway交通情報などです。
他にも、Mapion、goo 地図、Bing 地図、MapFan Web、いつもNAVI、NAVITIME、ゼンリン住宅地図サービス、Mapboxも便利な地図/ナビサービスなどもあります。
このうち、おすすめのアプリを紹介します。
おすすめアプリ①Yahoo!カーナビ
Yahoo!が運営する「Yahoo!カーナビ」では高速料金を確認することができます。
普通車と軽自動車の2種類の料金を切り替えることができるため、適切な高速料金を選べます。
iOS版もAndroid版もリリースされているので、どちらのユーザーでも遜色なく使うことがでるでしょう。
おすすめアプリ②ドライブサポーター
地図のポータルサイトでユーザー数がGoogleマップに次ぐ、世界第2位の「NAVITAIME」が運営する「ドライブサポーター」もおすすめです。
Yahoo!カーナビと同様に軽自動車の高速料金を調べることができますが、軽自動車の料金表示は有料の会員登録が必要となります。
おすすめアプリ③ポータブルスマイリングロード
損保ジャパンとNAVITAIMEが共同で運営する「ポータブルスマイリングロード」は、高速料金だけでなく、走行距離に対してのガソリン消費量の計算も行ってくれます。
ガソリン代もある程度予想をつけることができるので便利です。
また、渋滞情報やガソリンスタンド情報なども調べることができ、自分の運転を点数化できる仕組みもあります。
ポイ活も可能なので、他のアプリとは違う楽しみ方ができるアプリです。
おすすめアプリ④moviLink
トヨタ自動車が開発した「movLink」もおすすめです。
ナビアプリとしても評判がよく、高速料金も表示できます。
視認性がとてもいいアプリで、細い道を避ける検索設定も備えています。
行きたい場所をGoogleで調べ、それを共有することも可能です。
ただし軽自動車への切り替えはできないため注意が必要です。
おすすめアプリ⑤iHighway交通情報
「iHighway交通情報」はNEXCO西日本が開発した交通情報アプリです。
全国の高速道路の情報が24時間常に更新されているため、長時間高速道路を運転するユーザーにとって安心のアプリといえます。
マイルートを登録しておくと、そのルート内で事故渋滞の情報をメールで受け取ることができるため、事前に回避することもできます。
まとめ
Googleマップは無料で使える地図/ナビアプリのなかでも人気のサービスです。
カーナビのルート検索結果は他のサービスよりも正確といわれています。
それに加えて2022年のアップデートからは「高速/有料道路」の料金も表示されるようになり、より便利になりました。
概算なので誤差がある場合もありますが、最近ではそれも少なくなってきているようです。