パソコンが重いと感じて、タスクマネージャーを起動し、調べると「デスクトップウィンドウマネージャー」がCPUやメモリについての使用率を上げているという場合があります。今回は「デスクトップウィンドウマネージャー」重いときの対処法について紹介していきます。
この記事の目次
デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)とは
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」とは、主としてデスクトップ画面について描画処理の管理をするWindows標準プログラムです。
このプログラムはWindows Vistaから実装されており、Windows8、Windows10においては標準機能になっています。
画面の描画を管理するプログラム
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」は、デスクトップ画面についての描画処理の管理をするWindows標準プログラムとなっております。
「デスクトップウィンドウマネージャー(dwm.exe)」の主な役割は、ウィンドウが複数に重なった場合についての描画の処理や、透明のウィンドウ枠などといった視覚的な効果の処理、そしてなめらかなアニメーションの効果についての実装といったものが挙げられます。どちらの効果についても、Windowsついてのデスクトップ画面上でスムーズな処理を行うためには欠かすことのできないプロセスです。
デスクトップウィンドウマネージャーは、分かりやすく例えるならば、昔のWindowsについては黒板へ直接絵を描きこむようなイメージであり、色々と書いたり消したりしているうちに色が滲んだり、書き直すために時間が掛かるなどのことがありました。それに対して「デスクトップウィンドウマネージャー」の採用をすることで、まるでホワイトボードを使用しているように表と裏で別々の絵を描くということができるようになり、また消したり書いたりする速度についても向上したと言えます。「デスクトップウィンドウマネージャー」は、ディスプレイ上において画面の表示をより美しく見せるというために生まれたプログラムとなります。
デスクトップウィンドウマネージャーはPCの動作を重くする
画面について美しく表示をしてくれること自体はありがたいのですが、「デスクトップウィンドウマネージャー」がその務めを頑張り過ぎることで、パソコンの動作が重いという場合があります。
デスクトップウィンドウマネージャーがPCの動作を重くするのです。
デスクトップウィンドウマネージャーは停止できない
デスクトップウィンドウマネージャーはWindows8より以前のものについてはユーザーの方でデスクトップウィンドウマネージャーのプロセスのみの停止をさせるということができましたが、デスクトップウィンドウマネージャーのプロセスについては、Windows10においては停止をするということができません。以下に解説をしていきますのでご確認ください。
windows7までは無効化できたが、Windows10ではできない
デスクトップウィンドウマネージャーのプロセスについては、Windows10においては停止をするということができません。
Windows8より以前にものについてはユーザーの方でデスクトップウィンドウマネージャーのプロセスのみの停止をさせるということができました。それに対して、Windows10においては、プロセスを終了とするとWindows自体がシャットダウンをするという仕様となっており、プロセスを単体で終了するということができなくなってしまっています。タスクマネージャーより停止をさせようとしたら、「Windowsが使用できなくなるかシャットダウンされ、保存していないデータがすべて失われます。続行しますか?」という内容が表示されて、「シャットダウン」ボタンの表示がされます。
強制的に「タスクの終了」を行ってはいけない
Windows10においては、「デスクトップウィンドウマネージャー」の無効化をすることはできません。
本来は、起動をしておくことで描画を美しくできるといった具合に必須のプログラムというわけではなかったため、ユーザーの方で任意に無効化をするということができていました。
しかし、Windows8以降においては「デスクトップウィンドウマネージャー」の起動について標準の仕様となっているため、正規手順により停止をするということができなくなってしまっているようです。
そのため、タスクマネージャーより強制にて「タスクの終了」を行ってしまうと、パソコンの動作についてフリーズしてしまう、画面がうまく描画できないなどのことがあるので注意をしてください。